JST(理事長 濵口 道成)は、産学共同実用化開発事業(NexTEP)で平成29年1月に採択した株式会社ExaScaler(以下、「Exa社」)の課題「磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ」について、平成30年3月29日付けで開発の中止を決定し、その旨Exa社に通知しましたので、お知らせいたします。
平成30年3月30日
東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
JST(理事長 濵口 道成)は、産学共同実用化開発事業(NexTEP)で平成29年1月に採択した株式会社ExaScaler(以下、「Exa社」)の課題「磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ」について、平成30年3月29日付けで開発の中止を決定し、その旨Exa社に通知しましたので、お知らせいたします。
JSTでは、Exa社との間で採択課題の開発(以下、「本開発」)を委託しておりましたところ、その状況等につき、Exa社に対してヒアリングを含め調査を行ってまいりました。
JSTは、その調査の過程において提出された書類等を検討した結果、採択時のものから大幅な計画変更となっており、本課題を採択した前提を欠くに至ったものと判断せざるを得ないことなどから、第三者による評価をも踏まえ、本開発を中止すべき相当の理由があり、本開発の継続が適切でないと判断するに至りました。そのため、JSTは、本開発の中止を決定し、その旨Exa社に通知しました。
JSTは、Exa社に対し、本開発中止の通知の中で、これまでにExa社に概算で支払った開発費(約52億円)の全額返還を求めています。
課題名 | 磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ |
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開発実施企業 | 株式会社ExaScaler |
新技術の代表研究者 | 慶應義塾大学 理工学部 教授 黒田 忠広 |
予算限度額 | 約60億円(うち約52億円支出済) |
開発期間 | 平成29年1月~平成30年6月 |
課題の概要 | 本開発は、新しい高効率メニーコア・プロセッサに、DRAMとの間の超広帯域伝送が可能な磁界結合インタフェースを組み合わせ、更にユニット全体の液浸冷却を行うことで、小型、低消費電力、かつ、世界トップレベルの計算性能を持つスーパーコンピュータを開発するものである。 最終的には、理論性能30Peta FLOPS級の高性能スーパーコンピュータを開発し、世界トップレベルの絶対性能、消費電力当たりの性能、グラフ処理能力について、高い面積計算効率の実現を目指すものである。 |
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