手のひらサイズのPCボード「Raspberry Pi 3(ラズパイ3)」は、4000円台ながら64ビット対応のArmコアを搭載しています。公式OSの「Raspbian」は32ビットカーネルですが、欧州で人気のLinuxディストリビューション「openSUSE」なら標準で64ビットカーネルを採用しています。
openSUSEは、ドイツ発の「SUSE Linux」の流れをくむ老舗Linuxディストリビューション。独SUSE社が開発する商用版「SUSE Linux Enterprise」(SLE)と連携しながら開発を進めています。入門者に向いている「Ubuntu」や「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」のコミュニティー版である「Fedora」と並ぶメジャーなLinuxディストリビューションです。
openSUSEのラズパイ3向けイメージを入手
openSUSEは、開発版の「Tumbleweed」と安定版の「Leap」の大きく2エディションがあります。それぞれデスクトップ環境を「Xfce」「LXQt」「KDESC」などから選べます。ここではTumbleweedのLXQt版のRaspberry Pi 3向けOSイメージを利用します。
まず、公式サイトからOSのイメージファイルを入手します。今回は2018年3月28日時点の最新版「openSUSE-Tumbleweed-ARM-LXQT-raspberrypi3.aarch64-Current.raw.xz」をダウンロードしました。