イケてるハーツ 「Let's stand up!」Special Interview
取材/文:久保田泰平 公開日:
イケてるハーツ
「Let's stand up!」Special Interview
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デビューまでの道のりは決して平坦ではなかったけれど、遠回りしてからこそ辿り着いた今がある。“アイドル業界、そんなに甘い世界じゃないぞ”と叩き込まれた1年半を経て、ようやく手にしたCDデビューの切符。涙した日々のほうが多いけど、神様は見ていてくれたのかも知れない──というわけで、2月10日に念願のメジャー・デビューを果たした8人組、イケてるハーツ。作詞/作曲・つんく♂という強力なバックアップを得たデビュー・シングル「Let’s stand up!」がオリコンウィークリーチャート8位を獲得し、一気に勢いに乗ってきた彼女たち。グループを代表して、リーダーの新ユウユ、内田琴音、越智かりん、由良乃ゆのの4人にお話を聞いて来ました!
※2/22、2/29にFMおだわらで放送された「イケてるハーツのイケfamタイム」でのトークを再構成しています。
全員 私たちは、キラキラアイドル進行形、ハートの想いは複数形、イケてるハーツです! よろしくお願いしまーす!
──よろしくお願いします! さっそくなんですが、イケてるハーツはどういったグループなのか、簡単に説明をお願いします!
ユウユ イケてるハーツは、2014年の夏ごろに結成されたグループなんですけど、アフィリア・サーガさんというアイドル・グループがいまして、私たちはその妹分、研究生として立ち上がったグループなんです。オリジナル曲がなかったので、アフィリア・サーガさんの曲とかをカヴァーさせてもらいながら1年半ぐらいずっとライヴ活動をやってきまして。
──以前はStand-Up! Heartsというグループ名だったんですよね。
ユウユ そうなんです。アフィリア・サーガさんがいるStand-Up! Recordsの研修生なので、Stand-Up! Heartsという名前でやってきたんですけど、今回のメジャー・デビューを期に、イケてるハーツに改名させていただきました!
──イケてるハーツって、インパクトのある名前ですよね!
ゆの そうですね、一度聞いたら忘れられなくなる思います(笑)。
──そもそも、みなさんがアイドルになろうと思ったきっかけは?
ユウユ 私は、中川翔子さんが大好きで、ライヴにも行ったりしてたんですけど、中川翔子さんって、オタク・アイドルの走りじゃないですか。とにかく好きなことを好きなだけ楽し
んで、ステージの上でもキラキラ輝いているっていう姿にすごく憧れを抱いて、自分もそんなふうになりたいなって思ったんです。
琴音 私はハロー! プロジェクトさんが大好きで、家でフリコピとかよくしてたんです。ずっとアイドルになりたくて、でも、自信がなかったから、高校卒業して、大学に進学して、親孝行したいから就職しようと思ったんですね。だけど、何か違う目標を持ちたいなと思うようになって、そういう矢先に、志倉千代丸さんの「Stand-Up! Projectを始動します」というツイートを見て、これ応募しよう!って。
かりん 私は、中学生のときに水泳部だったんですけど、友達に勧められて始めたので、途中で自分には向いてないなって思ったんですね。それで、水泳部を辞めて、親と揉めたりもしたんですけども、人生一度きりだから自分で決めたことをやりたいって……それが中三のときだったんですけど、受験を終えて、ずっとやりたいと思っていたアイドルになろうと思って、受けたオーディションがStand-Up Projectだったんです。
ゆの 私は、中学校の頃からアイドルが大好きで、でもやっぱり、自分はなれないだろうなって思ってたから、最初は演技をやってみたいと思ってそういう学校にも通ったことがあったんですね。でも、あるときにアフィリア・サーガのブームがやってきたんですよ、自分のなかで。マホ・ソット・ボーチェさんがめちゃくちゃ好きになっちゃって、この人に近づきたいってストーカーみたいな動機でオーディションに応募したんです(笑)。
──というわけで、2月10日にメジャー・デビュー・シングル「Let’s stand up!」がリリースされたわけですが、オリコンウィークリーチャートでいきなり……!
ユウユ 8位をいただきましたー!
全員 ありがとうございまーす!
──おめでとうございます!
ユウユ めざせトップ10だったので、8位とはね!
かりん まさか実現するとは思ってもみなかったです!
琴音 びっくりのびっくりだった〜。
──さて、その「Let’s stand up!」ですが、作詞/作曲はつんく♂さんなんですよね!
ゆの メジャー・デビュー・シングルでつんく♂さんの作詞/作曲って、夢にも思ってなかったです。琴音なんかは、ハロー! プロジェクト大好きだから、ね!
琴音 ちっちゃいころからつんく♂さんの曲を聴いて育ってきたので、つんく♂さんはずっと雲の上の存在なんです。そんなつんく♂さんに曲を作っていただけたことと、自分たちの存在を知ってもらえたっていうのがすごくうれしいです!
ゆの 自分たちのおじいちゃんやおばあちゃんも知ってるような人に曲を書いてもらってるのってすごいよね。
ユウユ 私たちのために書いてくださったんだからね。初めて聴いたときに泣いちゃったメンバーもいて……。
かりん それこそ、ゆゆしむ(ユウユ)さんとか、ひとりだけ机に手をついて号泣してました。
ユウユ そうなんです。私は先輩のアフィリア・サーガさんに憧れて、ずっとアフィリアのお店(アフィリア・サーガのメンバーも従事し、東京、埼玉、愛知、大阪に展開しているカフェ/レストラン・チェーン)でお仕事をしていたんですけど、実にその期間が4年半だったんです。アフィリア・サーガには、自分が入りたいと思っても選ばれなければなれないんですけど、私たちは〈Stand-Up! Project〉というオーディションの機会があって、それに挑戦してアイドルになることができたんですね。「Let’s stand up!」の歌詞のなかに〈ぼさっとしていたら誕生日 キャンドルの数が気になる〉というフレーズがあるんですけど、そこにグッときちゃって、涙をこらえきれませんでした。
──これまでの葛藤とか、デビューに至るまでのいろんな想いが巡ってきたわけですね。
ユウユ なんでこんなに私たちのことをわかってくださってるんだろうって。
ゆの そうだねえ。
──もちろん、みなさんのことをリサーチして書いてくださってると思うんですけど、それにしてもドラマチック!
琴音 そうですねえ。曲調も王道アイドル・ソング、つんく♂さん節全開で。
──うんうん。それにしても、メジャー・デビュー曲にしてつんく♂さんって、それだけでも達成感ありますよね?
ユウユ 最初からすごいことが目白押しすぎて、私たちもなにが起こってるかわからない(笑)。
ゆの いまだに何が起こってるかわかんないもんね。
──つんく♂さんはハロプロ以外のアイドルにはあまり書かないイメージがありますけど、みなさんも内心、得意げになってるんじゃ?(笑)。
琴音 いやいやいや(笑)。
ユウユ もう、つんく♂さんのホームページの作品欄のところにイケてるハーツの名前があるっていうのが、ね?
ゆの うん、おかしいおかしい(笑)。でも、人生最大の親孝行ができた感じです。おじいちゃんおばあちゃんがすごく喜んでくれて。
かりん 私も、おじいちゃんおばあちゃんがすごく喜んでて、まわりの人にすごく自慢してます(笑)。
ゆの カラオケでも歌うって言ってくれてます(笑)。演歌が大好きだから、そういう感じで歌うのかなあ(笑)。
──意外とイケるかも知れないですね、演歌調の「Let’s stand up!」。
ユウユ 結構歌いやすいかも。最近のアイドル・ソングってキーが高かったりテンポがものすごく速かったりするんですけど、これはイケるかもね。
かりん 幅広い年齢層の方に楽しんでもらえる曲だよね。
ゆの でも、落ち着かないですね。最初にすごいことが起きたので、これからどうしていくんだ!?みたいな。
──1発目に思いがけず高いハードルをクリアしちゃったみたいな。
かりん 1枚目がすごいので、2枚目のシングルが決まったらもっと頑張らなきゃなって気持ちです!
──カップリングの「私信確定」についてもちょっと伺っておきましょうか。これはもう、聴いててグッと込み上げてくる曲ですけど。
ゆの なんか、ノスタルジックな感じの曲調ですよね。
琴音 歌っていても感情を乗せやすいし、イケてるハーツでいちばんフリが激しい曲なんですよ。
ゆの 絶対踊れないでしょ!って最初は思ってたんですけど、踊れるようにね……なりました!
琴音 1年前じゃできない曲だね。
ユウユ そうだね、今だからこそできる曲だね。
──技術面でも精神面でも成長してるところが見せられる曲だと。
ユウユ そうですね。
琴音 すごくセクシーなフリで、間奏のところではメンバー同士で目を合わせるところがあるんですけど、みんなこういう顔して踊ってるんだあって思いながらやってます(笑)。
ゆの 私は顔を見てないかも。みんなの口許見てるなあ。だって、セクシーな顔を見られてるってわかるのが怖いんだもん。こんな顔して歌ってるんだあ、めっちゃブサイクだって思われたくない(笑)。
琴音 思わない思わない(笑)。
ゆの 本当にそう思ってるぅ?
ユウユ、琴音、かりん うんうん(笑)。
──セクシーな表情とか男の子に告白するときの表情って、同性には見せたくないものだったりするからね。
かりん 親に見られてる感じなのかなあ?
ゆの そう、そういう感じがある。親にセクシーな顔を見られてるのってイヤ(笑)。
──そういうゆのさんは“声のお仕事”ができそうな感じですよね。おしゃべりしてて思ったんですけど。
ゆの でも、今日は鼻風邪ひいちゃってて、ちょっとドスの効いた声なんですよ(笑)。いつもはもっと可愛い声だよね?
(一同) ……。
ゆの あれ!?
琴音 自己紹介のときだけね(笑)。
ゆの それね、リリース・イヴェントのときに、ファンの方にも「そんなに可愛い声だっけ?」って言われて(笑)。
琴音 だって、「よろしくお願いしまーす!」のあとから普通の声になるんだもん(笑)。
ゆの よろしくお願いしまーす!……(トーン落として)はい、始まりましたー、みたいなね(笑)。
──(笑)。さてさて、メジャー・デビュー・シングル「Let’s stand up!」でとりあえず好スタートを切ったみなさんですが、これからの意気込みはどんな感じでしょう?
ユウユ 研究生時代はずっとカヴァー曲でライヴをやってきて、「Let’s stand up!」は自分たちにとって初めてのオリジナル曲なんですね。始まってまだ1年半だけど、「Let’s stand up!」はその集大成でもあるので、ここからまた勢いをつけていきたいなあ……っていうのと、私たち、まだワンマンライヴっていうのをやったことがないので、これからどんどんオリジナル曲を歌わせていただいて、近いうちにワンマンをやりたいですね!
ゆの うん、やっぱりワンマンはやりたいですよ〜。実際に決まってはいないんですけど、実は私たちのなかでは決めてるんですよ、勝手に(笑)。
ユウユ そう、最初のワンマンは渋谷のO-WESTさん!
かりん 1周年のときにそこで主宰イヴェントをさせてもらったんですけど、そのときはアフィリア・サーガさんもいっしょだったので、次はワンマンでそこを埋めたいなって思ってます!
──イケてるハーツのここを推していきたい!とかってありますか?
ユウユ ファンのみなさんと気持ちが近いというか、メンバーそれぞれもアイドルが好きだったりとか、憧れから始まってオタクにまでなってるメンバーもいるので(笑)……そうですね、親しみやすさですかね!
かりん うん、そこは大きいと思います!
ゆの あとはひとりひとりのキャラが濃すぎるっていうところも。私だったら女子プロレスが好きだとか、琴音だったらUMAが好きっていうのも推しポイントになりますかね。
ユウユ メンバーそれぞれ年齢も身長もバラバラなですけど、その8人が集まったときのパワーも感じてほしいです。
琴音 こいつらの世界に入ってみたいぜ!って思ってもらえるように、そのぐらいの気持ちで頑張っていきたいです!
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