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Guardian 最悪の体験談 | Aerial Partnersの仮想通貨確定申告サポートの評判

  仮想通貨で年20万円以上の利益を得た場合に確定申告を行う必要があります。

 仮想通貨の損益計算は、特に複数の取引所を使ったり、ICOに参加している場合は非常に複雑になってしまい、なかなか自分で金額を算出出来ません。(僕も挫折しました・・)

 

 

 そんな仮想通貨による確定申告による悩みを一掃してくれるサービスを提供しているのがGuardianです!

jp.techcrunch.com

 言ってしまえば、仮想通貨による確定申告に必要なもろもろを全て代行してくれるサービスです。

 実際に僕自身が2018年に利用してみましたのでその体験談を下記に記します。結論から言うとかなり酷いサービスでしたので利用はお勧め出来ません。

 

 

Guardianのサービス全体像

 Guardianとは、株式会社Aerial Partnersが提供する仮想通貨税務に関するトータルサービスです。具体的には仮想通貨による損益計算を代行してくれたり、仮想通貨に税務に精通した税理士を紹介して下さったりしています。

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 僕が受けたサービスは最も安い下記のサービスになります。どうしても税理士の手厚いサポート(電話対応)を受けたかったり、法人としての確定申告を行う必要がある人以外は、基本的にこのプランで十分かと思います。(サービスを利用するならば・・)

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申し込み

 下記リンクにある”お申込み”より申請を行います(2018年3月現在は受付一時停止)。

www.aerial-p.com

 

 すると下記の様な長いフォームが表示されますので、入力を行ってください。

form.run

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 入力が終了すると下記のような登録完了画面に切り替わります。

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 以上にて申し込みは完了です!

 

レポートの提出

 後日、Aerial Partnersよりメールが送信され、指定されたDropBoxに各取引所よりダウンロード出来る取引履歴のレポートを格納してほしいという依頼が来ます。

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 格納方法に関しても下記リンクにまとめられているので、一見大した作業量では無さそうですが、僕は4回も差戻しを頂いてしまいました・・・

 

仮想通貨取引所 | Aerial Partners Corporate Site

 

 取引履歴のレポートは取引所ごとにダウンロード方法やフォーマットが異なり、しかも海外のマイナーな取引所の取引履歴のダウンロード方法に関しては自分自身で調べる必要があったので苦戦してしまいました。

 しかしAerial Partnersの人の丁寧なフィードバックにより何とか必要なレポートを揃えてDropBoxに格納することが出来ました。

 

 ですが、ここで残念なこと第一弾がありました。Aerial Partnersより不足レポートに関する連絡がメールで来たのですが、該当する人にToで一斉送信をしてきたため、Guardianのサービスを受けている人が、互いに互いのメールアドレスが把握できる状態になってしまっていたのです。(下記が証拠メール)

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 それまでの対応が丁寧だったため、とても残念な出来事でした。今やメールアドレスが分かればその人のSNSを特定出来てしまいます。ここにいる人は少なくとも仮想通貨によって20万円以上の利益を得た人ということになるので、この個人情報漏洩はかなり深刻な問題なのかなと思います。現に億り人が襲われる事件も起きている訳ですし・・・

 すぐさま指摘をしたところ、代表の人より謝罪の連絡が来ましたが、今後は注意してもらいたいですね!

 

 

税理士とのやり取り

 取引履歴のレポートを格納すると、後日担当の税理士から連絡が来ます。税理士とはメール上で見積りに関する契約書を交わしました。

 僕もこの段階で知ったのですが、先にAerial Partners に支払ったお金とは別に税理士にもお金を支払います。僕は追加で約6万円を請求されましたので、確定申告の手続きに合計10万円を支払ったことになります

 後述しますが、ただでさえ納税額がバカ高い仮想通貨で、確定申告の手続きにここまでお金を取られてしまうと、2018年始めの大暴落で資産を1/5にした僕としては「何をやっているんだろう・・・」という気持ちになりました。笑

 

 しかもここでも残念だったのですが、担当の税理士はとてもビジネスライクなメールしか送ってきてくれず、僕の質問にもほとんど答えてくれませんでした。

 また一番最初の契約書に書かれていた僕の名前も誤字でしたし、正直紹介頂いた税理士のレベルには不満が残ってしまいました・・・

 

 契約書を交わして数日後にクレジットカードによる支払いフォームのリンクが届きましたので、そこからお金を支払いました。(Aerial Partnersへの支払いはBTCでも可能でしたが、税理士への支払いは不可でした。)

 

確定申告額の決定

 レポート格納が終わってしばらくすると、Aerial Partnersより利確金額の連絡が来ます。

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 株も同じですが、損益計算には移動平均法総平均法の2種類があります。基本的には移動平均法の方が計算が複雑ですが金額が安くなる傾向があります。しかし仮想通貨は金額の変動が激しいこともあって、僕は総平均法の方が金額が安くなりました。。。(総平均法なら自分でも出来たんじゃないかな・・)

 

 移動平均法か総平均法を選択してAerial Partners に連絡をすると、選択した方の金額を元に確定申告のフォームを作成してもらえます。

 その際にマイナンバーの提出も求められました。

 

 ちなみにここでも残念なことが起こります。損益計算に用いられたレポートをエクセルシートで共有頂いたのですが、不明点がいくつかあったので質問してみました。すると丁寧に回答はして頂けたのですが、「僕の取引において購入元不明な仮想通貨(BTC)があったので2017/1に0円で購入したもののみなして計算しました。」と言われたのです。

 僕が仮想通貨取引を開始したのは2017/5からです。損益額とは言ってしまえば

損益額=利確額-購入額

なので購入額が0円で計算されるのと2017/5以降の最低金額で計算されるのでは結果が全く変わってきます!

 結局僕の指摘を受けて損益計算をし直してくれましたが、後で計算し直してみるとAerial Partnersに最初に言われた通りの額で申告していた場合、納税額において10万円ほど追加で納税するところでした。

 もはや無料で損益額を計算するサービスもある中で、こういった配慮もされない時点で「お金を払ってお願いする価値があったのかな?」と思いました。

 

いよいよ確定申告

  ここからが本当の地獄の始まりでした。

 確定申告の期日は3/15なのですが、僕は個人的な都合により直前の土曜日3/10が最後に納税書類を金融機関に持っていける日でした。

 だいぶ前から分かっていたことなのでAerial Partnersに対しても再三伝えていて、3/10よりも前に納付書一式が揃うようにお願いをしていました。

 しかし長らくスケジュールを共有されることは無く、ついに「納付書一式が届くのは3/13です」という連絡が3/9に来ました。さすがの僕も苦情を言ったところ、振替納税をして期日を引き延ばす方法を勧められました。しかし振替納税をするにも別途書類を金融機関に提出する必要があるそうで、その期日も3/15でした。
(この時は電話で代表から直接の謝罪がありました。)

 

 しかし悲劇はまだまだ続きます。結局僕はAerial Partnersからメールで頂いた書類に必要事項を記載して振替納税の申請を銀行に提出しました。しかし初めての事だったかつ期日まで時間が無かったので、Aerial Partnersに対して確認の意味を含めて記載と捺印済みの書類をpdfで共有し「これで問題が無いか確認して下さい!」と依頼をしました。

 しかし返信は来ませんし、電話にも出てくれませんでした。仕方なくそのまま銀行に書類を提出したところ、案の定僕の記載にミスがありました。

 結局期日が過ぎてしまい、振替納税はおろか期日までに確定申告が完了しませんでした。

 書類に記載ミスをした僕にも非はありますが、既に再三迷惑をかけられている上に電話越しに代表から「何か分からないことがあったら遠慮なくご質問下さい!」と言って頂いたにも関わらず、連絡も取れない状態で放置された僕としては流石に頭にきました。

 

 まだ終わりません。

 期日を過ぎてしまったがどうすれば良いのかを問い合わせました。すると「今なら延滞料金が実質無料で納付可能です!」と来たのです。不幸中の幸いだと思い納付の方法を問い合わせたところ「納付書はお持ちでしょうか?」と担当税理士聞かれました。

 前述しましたが、そもそも納付書は担当税理士が3/13に送ってくる手筈になっていましたが結局まだ僕の手元には届いていないものです。(僕は振替納税と並行して、もしもの時のために納付書も郵送してくれと言ってありました。)

 我慢の限界と思いAerial Partnersの代表と担当税理士に対して改めて苦情をメールで言ったところ、大した謝罪も無く銀行振り込みで代替できるという案内が来ました。

 

 結局翌日銀行のATMより振り込みを完了して僕の人生初めての確定申告は幕を閉じました。

 

おわりに

 結局僕は10万円を支払って

  1. 個人情報を漏洩される。
  2. 契約書の名前を間違えられる。
  3. 納付金額を過剰に提示される。
  4. 納付書類が期日までに来ない。
  5. 振替納税の申告書の記載確認をしてくれない。
  6. 自分が送り忘れたにも関わらず「納付書持ってますか?」と言われる

以上6つの残念な出来事を経て人生初の確定申告が幕を閉じました。お金で時間を買ったはずが、結局お金でストレスと逆の意味の時間を買った結果になりました。

 その後も一切大した謝罪も無いAerial Partnersですので、僕自身は二度とサービスを利用しようと思いませんし、感情に任せて迷惑をかけられた人たちの個人情報を晒してやりたい気持ちになりました。

 とは言え来年までにはサービスの質も改善するとは思いますので、2018年以降サービスを活用しようとしている人は僕の体験談を参考にしつつ、Aerial Partnersと良好な関係を築いて頂ければと思います。