2018年3月30日 18:05
当連載「よくわかる音楽著作権ビジネス」では、書籍「よくわかる音楽著作権ビジネス基礎編 5th Edition」およびその続編「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編 5th Edition」(安藤和宏著/リットーミュージック刊)の中から、注目のトピック(章)をピックアップして転載しています。
コンサートの準備も佳境に入った頃、先日の音楽配信の会議がヒントになって一つのアイデアが浮かんだ著作ケンゾウ君。それは、コンサートをLINE LIVEで生中継するというものだ。コンサートに来られない地方のファンのために、これまで応援してくれた恩返しの意味も込めて、ライブ中継をぜひ実現させたい。そんなケンゾウ君の思いに応えようと、さっそく事務所で会議が開かれたのだった。
デジタル・ネットワーク技術の発展は、われわれの予想をはるかに上回るスピードで進んでいる。登場当時は、テキスト・ベースだったインターネットも、今ではライブ映像がストレスなくストリーミングできるようになった。当初、YouTubeやニコニコ動画を目の敵にしていたレコード会社も、今では重要なプロモーション・メディアとして高く評価している。JASRACも配信事業者と次々に包括許諾契約を締結しており、これらのメディアは今後ますます重要性を増すことになるだろう。そこで今回は、これらの配信サービスと音楽著作権の関係について詳しく解説してみよう。
- 動画配信サービスにおける楽曲の権利処理
- コンテンツIDとは
- JASRACとLINE LIVE
- 海外への音楽配信
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