本展は国内外で活躍する新進気鋭のボードゲームデザイナーが10組あつまり、ゲームの概念を拡張するルールの模索と提案を行う企画展です。 「ルールで世界する」というサブタイトルにあるように、ゲームとはルールから生まれる「その時だけの別の秩序をもった世界」によってもたらされます。ただのウッドキューブが、その世界では交易品であり、兵士であり、栄誉という概念でもあるのです。そしてその別の秩序をもった世界には、まだ見ぬ新しいアプローチや発見があるとわたしたちは信じています。 そこで、これまでの商業ベースのゲーム製作では難しいようなルールへのアプローチをゲームデザイナーが行える場を作ることを目的として、本展は企画されました。ここで制作されるルールは、もしかすると果たしてゲームであるのかどうかもわかりません。来場者をプレイヤーと見立て「これはゲームなのか?」と身をもって体験してもらい、新しい世界が生まれるルールの実験室となることを期待しています。この展覧会のために制作された新作ゲームの数々をぜひ遊びに来てください。