
包丁づくりは、学習から
「料理が楽しくなる包丁をつくろう」と決めたとき、まず向かったのは、包丁の町・岐阜県関市でした。長年包丁づくりに勤しむ包丁の老舗メーカー・ヤクセルさんを訪ね、「いい包丁の基準とは?」について根掘り葉掘りおうかがい。ここで学んだことは記事にしてまとめていますので、“包丁の種類や選び方”について学んでみたい方は、こちらのページをご覧ください。

5つの基準を丁寧にクリア
1. オールマイティに使えること、2. 切れ味が良いこと、3. 切れ味が長持ちすること、4. 手入れがし易いこと、5. 刃離れが良いこと、これらの基準を高いレベルでクリアするため、高品質な包丁づくりに定評のあるヤクセルさんとタッグを組み、じっくりコトコト、4年をかけて開発にあたりました。※普段あまり目にすることのない「刃付け」と「切れ味テスト」の様子は以下の動画でご覧いただけます。

万能サイズ
一般的な三徳包丁の長さは16~18cm。「クロの包丁」は、1回のカットでできるだけ多くの食材が切れるよう、18cmにしました。刃先のカーブは、メーカーが手がけた数千の三徳包丁の中でも、特にバランスが良いものをベースに設計。刃身の面積は、できるだけ多くの食材をすくって移動できるよう少し広めに。一方重さは160gと軽く、刃と柄の重量バランスも最適です。

鋭い切れ味
鋭い切れ味については、「百聞は一見にしかず」。平野レミがはじめて「クロの包丁」を手にしたときの映像が残っていますので、こちらの動画ご覧ください。※公開予定のなかったプライベート映像ですので、キッチンも画像も粗くて申し訳ございません!

切れ味長持ち
どんなに切れ味が良くても、それが長持ちしなくては意味がありません。切れ味と耐久性の両立は、実は包丁づくりでもっとも難しいポイントです。これを実現するため、摩耗しにくい硬いステンレスを、靭性のある柔らかいステンレスでサンドイッチした三層鋼を採用したり、芯材にモリブデン、バナジウムなど、耐久性を高める成分を配合したりと、ほんの1ミリ厚の刃の中に様々な創意工夫を詰め込みました。ここに関の職人の刃付け技術が加わり、プロレベルの切れ味と、最高グレードの耐久性が実現しました。

最先端コーティング
「クロの包丁」のトレードマークでもある黒いコーティングには、3つの「良いこと」が隠されています。
ひとつは、「刃離れの良さ」です。摩擦係数の極めて少ないフッ素コーティングに凹凸加工を施したので、切った食材が刃にくっつきにくく、食材カットのストレスを軽減します。バターやチーズなど、刃に密着しやすい食材もポロリとはがれます。
もうひとつは、「洗い易さ」です。刃の上で水滴がコロコロと転がるほど水や油をはじくので、一般的な包丁と比べて汚れがつきにくく、洗い易さも抜群です。
そしてもうひとつが、「切断加重の少なさ」です。分厚いお肉や、太い根菜を切るとき、刃がするっと滑らかに食材の中に入るので、余計な力がかかりません。刃が滑らかに入ることで、半熟卵、恵方巻き、トマトなどの食材もカタチを崩さず美しくカットできます。

洗い易く衛生的
包丁の細かな溝や段差汚れが溜まると、細菌の繁殖が気になるところ。「クロの包丁」は、パーツのつなぎ目が一切存在しないステンレス一体型構造。コーティングによって汚れがつきにくい上に、隅々まで洗えるので、衛生面も◎です。

快適な調理を願って
平野レミが「クロの包丁」をはじめて手にした時の第一声は、「これは料理が楽しくなるね!」でした。「クロの包丁」が、料理の下ごしらえをより快適にし、料理づくりの時間がもっと楽しくなるお手伝いができたら、この上なく幸せです。