キャセイ、女性乗務員にパンツスタイルを許可へ
香港のキャセイパシフィック航空は29日、女性客室乗務員にスカート着用を義務付ける規則を撤廃する方針を固めた。労働組合からの強い圧力を受けたもので、女性乗務員は制服をスカートとパンツスタイルから選べるようになる。
同社の女性乗務員はかねて、通勤時や頭上のロッカーにかばんなどを入れる際、短いスカートでは居心地が悪いと訴えていた。
キャセイパシフィック航空は、同社と傘下のキャセイドラゴン航空の乗務員制服について再検討すると発表した。
広報担当者は「顧客に多くの選択肢を提供することを重視するのと同様、従業員に対しても同じことが言える」と話している。
ただ、変更は次の制服改定の時期に行われるため、実際の変更は3年後になるという。
「保護」の観点
キャセイパシフィック航空は1946年の創業以来、女性客室乗務員にスカート着用を義務付けており、セクハラ被害者と連帯する「Me Too(私も)」運動の影響で批判が高まる中でも続けていた。
乗務員たちはスカートでは体が見えすぎてセクハラを誘発するとして、2014年から制服の改定を求めていた。
キャセイドラゴン航空のポーリーン・マック客室乗務員協会副会長は、「制服に選択の余地を与えてくれた会社の決定を歓迎し、評価する」と話した。
また、規則の変更は選択の余地というだけでなく、自分たちを保護してくれるものだと歓迎している。