2つの名前を持つカメラ、パナソニック「DC-GF10/GF90」 (1/3)

» 2018年03月30日 13時42分 公開
[荻窪圭ITmedia]
シンプルなボディのエントリーミラーレス「DC-GF10/GF90」。貸出機材はGF90の方だった

 小さくて軽くて安いエントリー向けミラーレスの代表がパナソニックの「GFシリーズ」。その最新作「DC-GF10/GF90」である。GF10とGF90ではなく、「GF10あるいはGF90」である。何が何だか。

 同じカメラに2つの型番があるのだ。見た目も性能もカラバリも同じ。ただ品番だけが違う。

 なんてややこしい。日本国内向けとそれ以外で名前が違うってのはよく聞くけど(例えば『EOS Kiss』がそうだ。Kissって名前で売ってるのは日本だけ)、こういうケースはなかなかない。

 ボディにも品番の刻印がなく、裏面のシールを見るとかろうじて違いが分かるというとこで、流通経路によって品番が違うのだそうな。

 試しに探してみると、パナソニックのオンラインストアではGF90、AmazonでもGF90(Amazonが販売・発送するもの)、カメラ量販店ではGF10を扱っていた。

 これ、レビュー書くときの品名表記はどうすればいいんでしょうと「CP+」のパナソニックブースで聞いてみると「GF10/GF90」と書いてほしいとのことなのでそう書くことにいたします。

 名前の話はこれで終わり、ってことで本題へ。

ナチュラルな肌色で撮れる自撮りが得意なミラーレス

 GF10/GF90は冒頭に書いたとおり、マイクロフォーサーズフォーマットの小さくて軽くて安いエントリー機。

 ボディは約270g。標準ズームレンズも12-32mmと広角系で望遠側は弱いが、薄くてたった約70g。両方足しても約340gで済むのである。これは軽い。

 軽く小さくするためにメディアはmicroSDカードを採用している。

 まあ基本デザインやスペックは前モデル(GF9)と変わらないと思っていい。グリップに出っ張りが付いて握りやすくなったくらいだ。

 GFシリーズが得意とするのは「自撮り」なのでそっちの話から。

 モニターは一軸のチルト式で上にだけ180度回転する。

モニターは上にヒンジがあるチルト式

 一番上にすると自撮りモードに。

モニターを180度回転させると自撮りモードになり、美肌やセルフタイマーなどをタッチパネルで指定できる。これはセルフタイマーで3枚連写するモードで撮影中

 自撮り時はセルフタイマー、美肌、背景コントロール(ぼかしか、くっきりか)、スリムモードをタッチパネルでさっと変えられる。

 悪天候だったが肌色はナチュラルでほどよい。

iAで自撮り撮影(12-32mm 12mm 1/125秒 1/3.5 ISO640)
美肌背景ぼかしスリムの全部をオンにしてみた。ちょっとやりすぎ感が(12-32mm 12mm 1/60秒 1/3.5 ISO250)

 当人は、ノーマルで撮ったのが一番だそうな。

 続いて普通にポートレートを。

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