2018-03-30

警官の現認がないと交通違反切符は切らないという警察内規

自動車が近づいているのは気づいていたが、歩行者優先なので横断歩道を手をあげて渡っていた。半分くらいきたところで車は止まるかと思ったが、スピードをあげハンドルを切って僕をぎりぎりよけてそのまま走っていってしまった。

歩行者道路中央付近までさしかかっていたのに、スピードをあげて走り去ったわけ。横断歩道でぶつかる寸前までいったのが危険行為だし、これは悪質な交通違反だと思ったので、「止まれー」と叫んだが、行ってしまった。悪質なものを感じたので走っておいかけ、その先の赤信号で止まっていた車に追いつき、警察を呼んだ。

警官が到着するまで運転手と会話をし、一部、スマホで録画した。

僕「あぶないですよね。なんで止まらかなったんですか?」

運転手たばこを吸っていて運転してたので、気づかなかったんだよ。わるい、わるい。」

僕「気づかなかったのに、なんで、スピードをあげてハンドルを切ってるんですか?直前で気付いたんでしょう?」

運転手あんた、横断歩道でいったん、とまったでしょう。とまったから、大丈夫だと思ったんだよ。」

僕「僕は歩くスピードは緩めましたが、とまってませんよ。交通ルールでは歩行者は止まっていても、車は一時停止することになっているんですよ?」

運転手「あの、忙しいんで、早く行かしてくんない?」

僕「いま、警察を呼んだのでまっていてください」

運転手「(無言)」

(僕は車の前に立って話していたが、運転手、無言でゆっくりと車を前へ動かす。ぶつかりそうになって後ずさりする。)

僕「ちょっと、危ないですよ!いま、警察くるので待っててください。」

運転手警察呼んだの?オレ、ゴールド免許なんだけど。」

運転手さらに車を前へ動かす。ぶつかりそうになってまた後ずさりする。)

そうこうするうちに、警察官3名がやってきた。

警察官、運転手と話をする。

警察官「あの、運転手さん、あやまるといっているので、聞いてやってください」

僕「チケットはどうなるんですか?あやまってもらわなくていいので、チケット切ってください。」

警察官「これ、警官が現認してないと、切符切らないことになってるんですよ。」

僕「ご本人が認めていても、切れないんですか?」

警察官「そうです」

僕「録画してあって会話の録音もあるんですが?」

警察官「警官が現認してないとダメなんです」

僕「僕が前に立っているのに、車を前に進めようとしたんですが、それは?何かの違反でしょう?」

警察官「車の前に立つの危険行為ですね。あなたのが危険行為。それに、それも警官が現認してないとダメです」

僕「じゃあ、もういいです。わかりました、帰ります。」

警察官「待って下さい、ムービーを消してください。」

僕「なぜですか?法的根拠は?」

警察官「ムービーを消してください」

僕「いやです、帰ります。」

警察官「ムービーを消してください」

(この問答を長々と何回か繰り返す。ガタイのいい警官3人で道にならび、僕を通せんぼ)

僕「では、その法的根拠説明してください。録音させてもらいますので。」

警察官「(無言)」

(「録音する」の言葉警察官がひるんだすきに(なぜか犯罪者のように)走って逃げ帰る。)

その後、愛知県警の窓口にこの件を連絡し、以下の点について聞いてみた。

1. 警官が現認してないと違反切符が切れないということに法的根拠はあるのか。

2. 私人逮捕というのがあり、警官が現認していなくても現行犯で捕まえることができるはず。それに該当するのでは?

3. ムービーを消せという指示に法的根拠はあるのか。

そうしたところ、現場上司より電話があった。

1については、法的根拠はないが、警官が現認しないと違反切符は切れないとのこと。「ではそれは警察内での内規か何かなのですか?」と聞くと、それは答えられないという返事。

僕「規則でないということであれば、通報者の報告内容を運転手が認めた、あるいはそのムービーがある、ということであれば、違反切符はきれるのではないんですかか」

警察官の上司「それだけではだめで実況検分で確認できないと切れません」

僕「では、通報者と運転手の主張が実況検分で一致したら切れるんでしょうか?」

警察官の上司「切れるとは言い切れません」

僕「では切れないんですか?」

警察官の上司「切れないとも言い切れません」

僕「ということは切れる可能性はあるということですね?」

警察官の上司「それは現場警察官では判断できません」

僕「では、現場警察官で判断できないということであれば、ムービーを取得したり、実況見分を行うなど、事実関係だけは記録しておくべきではないですか。そして裁判所などしかるべきところに判断に委ねるというのが正しいのではないですか?」

警察官の上司「まあ、確かにそれもそうなんですが...」

僕「なぜ、そのようなことを行わなかったんですか?」

警察官の上司「まあ、そうですねぇ ...。でも警官が現認しないと違反切符は切れないんで。」

僕「愛知県警だけでなく他の都道府県でもそうなんですか?」

警察官の上司「そうだと思います。」

僕「ということは、そういう内規のようなものがあるということですね?」

警察官の上司「そうおもわれるのは自由ですが、有無については私からは言えません。」

2については、 「私人逮捕というのはできないことはないですが、犯人が逃げたなど逮捕必要性がないといけないので、該当しないでしょう」とのこと。「でも、逃げてましたよ」というと、「気づかなかったんではないですか」とのこと。「また、事案の大小とというのもありますので」というので、「私人逮捕に事案の大小が関係するという法的根拠は?」と聞くと、「それはたぶんないと思いますが...」と。

3についても法的根拠はなく、単にお願いをしただけ、とのこと。「そのわりには高圧的な命令口調だったんですが」というと、「そう思われるのは自由ですがお願いしただけなはず」と。

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まとめると、どうもこの種の「軽微な」交通違反は、警官の現認がないと切符を切らないという内規が(少なくとも愛知県警には)あるらしい。いまや、監視カメラなどはいたるところにあるし、当事者ムービーなどの各種記録を極めて容易にとることができる時代。「警官の現認がないと切符を切らない」などという内規があるとすれば、変えるべき。

ところで、愛知県横断歩道で車、全然まらない。歩行者交通事故死の約20%は横断歩道歩行中に起きている(年間300人程度横断歩道歩行中に事故死している;https://www.itarda.or.jp/ws/pdf/h22/13_01hokousyaziko.pdf )。愛知県交通事故死者数ずっとNo.1。なんとかしてほしい。

関係法令に詳しい人、この件について、情報感想をいただけないだろうか。

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