6.音楽フェス
PA面で、野外で音響が良いという事は基本的にあり得ないと思う。ライブハウスでさえ音のバランスとか難しいのに、野外で良いわけがない。完全に雰囲気もの。大勢の友人たちとフェスに参加している自分に酔っているんだと思う。
憶測、偏見剥き出し。
まぁ、人それぞれなんでどーでもいいですが、少し。
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音質
まずはじめに書いておくと、フェスに参加するときに、他人が何をしてようがどう楽しもうが知ったことじゃない。
誰かの目を気にしたり、誰かを意識するために遠路はるばる行くわけじゃない。
参加してる自分がどう楽しむかだけが重要。
他人があーだこーだなんてどうでもいいし知ったこっちゃない。
友だちと行こうが寝ころがろうが騒ごうがいちゃつこうが自分に酔ってようが知ったことか。
しょうもない。
これが「コミケに行く奴なんて参加してる自分に酔ってるだけ」と書けばそこここの方々にギャーギャー言われそうですねぇ。
音響の良さ云々を言うのであればライブハウスどころかCD聴いてりゃ満足できるだろう。
偏見剥き出しで「フェスってのは音響がさぁ」なんて語る必要もない。
そもそも音響や音質を気にするような音楽を語るなら縮小再生のヘッドフォンどころかコンサートホールでも行っとけって話。
まさか、ロックやポップスでライブの音質だの音響だの語ってるわけじゃないだろうね。
いや、まさかねぇ。
CDやダウンロード販売などパッケージされコンテンツとして売られている楽曲は、鳴らされた音の一部をマイクによって拾い、切り貼りし、調整し、きちんと整えた音。
録音するとき、様々な音や要素が抜け落ちる。
それは生の演奏を美化した……言ってみれば写真にフィルターをかけ盛ったり、フォトショで修正したようなもの。
アレを聞いて「音楽」「音響」と語ってるなら根本がおかしい。
音楽は「音を楽しむ」と書くが、そもそも演奏を楽しむのは耳だけでない。
耳だけではなく、身体など全身の感覚やその体験を楽しむもの。
鳴らされた場所と時間から切り取られた音源とは、あくまで「その場所に行けないからこその代替え手段」でしかない。
なのにリアルタイムに鳴らされる場を否定して、音響や音質など語り出すのは本末転倒。
ライブにおいての音楽は「バランスの整えられた楽曲」を楽しむのではない。
生で鳴らされる、そのライブ感や音場、空気を楽しむもの。
ライブハウスでさえ音のバランスとか難しいのに、野外で良いわけがない。完全に雰囲気もの。
あぁ。はぁ。
単純に音質だけを問うらなフジのグリーンよりサマソニのマリンの方がマシだろう。
それでもフジで見たレッチリは過去最高に素晴らしかった。
サマソニで見たレディへもライブ終わり周囲で泣いてる女性がいた。
CDをどれだけ聞いても、あの場所だからこそ味わえる音とは比較できない。
音響?音質?
せやな。
サバイバル
他の都市型フェスはまだしも、フジロックはサバイバルである。
今はかなり整備(道にウッドチップが撒かれるなどして)も進んだが、昔のフジはサバイバル以外の何ものでもなかった。
キャンプサイトから一番近いコンビニまで徒歩で30分はかかる。
キャンプサイトのフジの湯は行列に水シャワー。
まともな風呂に入りたければ温泉を解放している旅館まで歩くしかない。
坂道を延々下り、風呂に入ってまた延々登るなんて無駄なことをしてた。
苗場の昼夜の寒暖差は想像を超える。
特にホワイトステージは高台にあるためとても冷える。
半裸で暴れるイギー・ポップを見ながら雨に打たれて震えていたこともある。
大勢の友人たちと参加するパリピ勢力とは別のガチ勢にとってはあの広大なフィールドをどのように走破し、どのように参加するかこそが肝要。
昔の話だが「結婚してからもフジロックには毎年行く」と宣言して結婚したツワモノがいた。
(子供が生まれた年以外)毎年フジロックが近づくと有給をとり、自転車の後ろにテントを積み込み、東京から新潟まで自転車を走らせ、苗場に到着したら独り用のテントを通路脇に張り三日間を楽しむんだそうだ。
毎年たったのひとりでフジをゆっくり満喫し、終わるとまた次の一年に備える。
そういう人もいる。
忌野清志郎のステージをグリーンステージで見たのも懐かしい。
雰囲気ものどころか、とある年なぞは連日の雨に見舞われ、足元までぬかるみに浸かり、雨合羽を濡らす雨に体力を奪われ、唯一屋根のあるレッドマーキーのコンクリの床で死屍累々のフジロッカーに紛れてオアシスで買ったフォーで暖をとり、再び山の上のホワイトステージに向かったこともある。
レディへのボーカル、トムヨークの別ユニットであるアトムス・フォー・ピースが来日した際は、夜の雨の冷たさにガタガタ震えて、雨に濡れるレッドマーキーでダウンしていたこともある。
あれはマジで死ぬかと思った。
サマソニにしろ幕張の会場と千葉マリンの移動を考え、昼飯と休憩を考え、プランを組み立て動かなければ想定どおり見ることは叶わない。
パリピみたいに「見れりゃいいんじゃね?」ってんなら楽だろうが「見たいものは全部見る」ってのは移動が大変なんですよ。
パリピ参加者ばかりがフェスに行くわけじゃあない。
さらにサマソニが終わって、帰りの電車は朝の山手線内回り品川方向の先頭車両を思わせる過密ぶり。
体を押し付けてくる汗だく外国人の体臭が凄まじく(しかも平然と行列に割り込んでくる)新木場の駅で途中下車して吐いた記憶もある。
ステヤン
特に今年は(まぁ、最後だろう)ディランが来るだけにひさひざにフジ参戦ってステヤン*1なおっさんフジロッカーも、今から山を走り込んで体力をつけてるかもしれない。
都内から越後湯沢の駅まで新幹線で一時間半から二時間。
苗場の駅ではバスの行列に一時間以上並び、キャンプサイトについたら今度は直射日光の下でリストバンド交換の行列に並ぶ。
リストバンドをつけたら重い荷物を背負って山を登り、疲れた体に鞭を打ちテントを張って、ようやく会場に向かう。
始発で出ても昼くらいまでかかるのがフジロックフェスティバル。
雰囲気もの?
あれだけ苦労して苗場まで行ってる連中がどんなふうに楽しもうが、音質ガーだの、雰囲気だけのーと言い、参加すらしない輩よりよほどマシ。
ま、人それぞれですからいいんじゃないですかね。
全てが全て間違ってるけど。
ただ流石にもうフジはきつい。
行ってもせいぜいサマソニかソニマニが限界。
もし行くなら独りですけどね、誰かのペースに合わせるのはつらい。
去年参加した歌舞伎町フェスことCONNECT 歌舞伎町は気になってる。
なにせ交通の便がいい。
時間が空いても歌舞伎町ウロウロしてればいい。
去年よりアイドルが減ってバンドが増えたのは、今のご時世を反映してるかもしれない。
個人的にまだナードマグネットとKIMONOSくらいしか見たいのがない。
あとはベッドイン(解散したち○ぽヤクザの枠で)。
ステージはかなり面白そう。
ここへ第三弾でギャンパレか去年に続いてBiSが参加すれば行くと思うが。
皆さんもライブに行きましょう。
色々と見方が変わるかも?