これCGじゃないんです(多分)。
SF作品でよくある「手でホログラムを操る」系のガジェットが、いよいよAR(拡張現実)技術を通じて実現されつつあります。その名も「バーチャルウェアラブル」。Leap MotionのKeiichi Matsudaさんが動画を公開しているので、まずはご覧ください。
おぉぉ… 手の平をぱっと顔に向けるとバーチャルウェアラブル(以下VW)が現れ、もう片方の手でそれを操れる。しかも手の動きに合わせてスムーズに動くので、まるでそこに「本物」のホログラムがあるかのように見えます。逆にVWが手で隠れて見えないはずの時は、VWがスッと消える。これはリアルですね。
こちらのキューブを操っている動画も凄まじいですよ。
このような瞬時に反応するAR映像を視界に映すには、少なくとも3つの高度な(早くて正確な)技術が必要です。リアルタイムトラッキング、リアルタイム映像生成、そしてリアルタイムARディスプレイ。
そのうちのリアルタイムトラッキング(瞬間的に手の位置を測定する技術)とリアルタイム映像生成(手の位置のデータに合わせたAR映像を瞬時に描き出す技術)はLeap Motionが得意とする分野なので大して驚きはしませんが…
この謎のリアルタイムARディスプレイはなんですか!?
カメラが移動しても手に被せてあるAR映像の表示が崩れないどころかズレもしないなんて、こんなの見たことありません。今までだと透過型ARグラスのLumusが一番近いかもしれませが、アイ(目)トラッキングして映像を補正、とまではいっていなかったですし、ポータブルでもありませんでした。
今回のARディスプレイがゴーグル・グラス形状なのか、そしてそれがポータブルどうかは確定していませんが、映像に写っている作業デスクの右側に「Prophet Sport Li-Po」というバッテリー充電器があるので、もしかしたらこれはLeap Motion新開発のポータブルで高性能なARゴーグル・グラスなのかも。
そしてこのままうまく行けば…
このように進化し、
これに近い体験が可能になるのかもしれません(刺されるのは嫌だけど)。
今回のLeap Motionといい、Magic Leapといい、社名にLeapをつけると未来に行けるんですかね。