[ロンドン 27日 ロイター] - 英データ分析会社のケンブリッジ・アナリティカ(CA)が米フェイスブック(FB.O)の個人情報を不正利用したとされる問題で、この問題を内部告発したクリストファー・ワイリー氏は27日、カナダの企業が2016年の大統領選で共和党有権者に焦点を当てたソフトを開発していたことを明らかにした。
ワイリー氏は、CAがフェイスブックの5000万人の個人情報データを大統領選でトランプ氏に有利に働くよう利用したことを既に明かしている。
同氏はこの日、英議会のデジタル・文化・メディア・スポーツ委員会での証言で、カナダのアグリゲートIQ(AIQ)が選挙活動で使うためのソフトを開発していたと述べた。
英議会は、フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)にも証言を求めていたが、同氏はこれを拒否した。
CNNによると、ザッカーバーグ氏は米議会証言には応じる予定。
ワイリー氏は、フェイスブックのデータのアルゴリズムを活用するソフトをAIQが開発したことを示す明確な証拠が同社のパブリックドメイン上にある、と説明した。
ソフトは、有権者データの管理、特定の有権者に焦点を当てた選挙活動や資金集め、調査などを支援するツールで、共和党が結成された場所「リポン」の名前が付けられているという。
AIQからのコメントは得られていない。CAは、フェイスブックのいかなるプロフィールデータもAIQと共有していないとしている。
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