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りきおの雑記・ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


『BLAME!』と『忍びの国』観ました。どちらもかなり面白かったので観ましょう。
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2018-03-28

『ゆるキャン△』と『宇宙よりも遠い場所』人気に観る、「日常系アニメ」ブームは終わったのか問題と……そもそも「日常系アニメ」ってなんだろう?Add Star

 2018年冬クールに放送されて人気を博しているのが『ゆるキャン△』と『宇宙よりも遠い場所』だと言えるでしょう。このうち、『宇宙よりも遠い場所』が日常系アニメではないことはわかるかと思いますが、『ゆるキャン△』も日常系アニメではない、と言うと不思議がる方がいるでしょうか。

 『ゆるキャン△』は、あまり代わり映えのしない日常生活がメイン……というわけではなく、友達同士で、あるいは1人でアウトドアに出かけていくという、いわば「非日常」を描いている作品だと思っています。ということは、日常系アニメではない……のではないでしょうか。それでも日常系アニメっぽく見えてしまうのは、これまでの日常系アニメと呼ばれてきた作品といくつかの共通点があるからなのだろうと思います。が、日常がメインではないのに「日常系アニメ」を名乗るものどうかとも思ってしまいます。

 そもそも、「日常系アニメ」というジャンルやカテゴライズが、人によってまちまちだったり、そもそも定まったものではなかったりすることが問題、という見方もできます。個人的に「日常系アニメ」といえば、仲良し女の子グループが、代わり映えのしない日常を描くもので、趣味を淡々とこなしたりして、向上心を持って努力したりしないような作品、というイメージがあります。なので、例えばメインとなる部活があったとしても、全国大会を目指したり、あるいはプロを目指したりはせず、趣味の延長線上だったり、生涯スポーツのような形で描くような感じです。

 また、ともすれば「ギャグアニメ」にもカテゴライズされてしまいそうにもなりますが、「日常系アニメ」は「ギャグアニメ」ほどには笑えず、どちらかというと可愛さが勝ったようなアニメという印象もありますし、「ギャグアニメ」ほどには笑えない「コメディアニメ」に分類される作品が多いとは思いますが、基本的に男キャラが出てこないため、『WORKING!』のような「ラブコメアニメ」にも分類されない、というのが個人的に捉えている「日常系アニメ」の条件です。

 これらの分類からすると、『宇宙よりも遠い場所』なんてのは、明確でかつ困難な目標に向かって進んでいくわけですから、「日常系アニメ」とは真逆の、ある意味では『ガールズ&パンツァー』のようなタイプのスポーツアニメ寄りと言えるでしょう。『ゆるキャン△」については、雰囲気やらすごく頑張るわけでもない感じが、いかにも「日常系アニメ」そのものだとも思いますが、彼女らは、日常では決して味わえない、キャンプ地での絶景やら、美味いものを求めていっていると考えると、僕の考える「日常系アニメ」からはちょっと遠いなあ……と思ってしまいました。

 ただ一方で、僕の考えている狭義の「日常系アニメ」そのものが、既に限界に来ているのではないか、とも思うようになっています。それは、『ひだまりスケッチ』や『けいおん!』などに代表される作品群なわけですが、『ゆゆ式』や『きんいろモザイク』、『ご注文はうさぎですか?』などのきらら原作アニメ勢や、きらら以外だと『ゆるゆり』や『のんのんびより』などが続けてヒットした一方、これら以降の『日常系アニメ』が、ほとんどヒットしていないことで、唐突にブームが終わってしまったのか、あるいは『ごちうさ』あたりでやり尽くした感が出てしまった(視聴者側が満腹になってしまった)ように感じています。

 ターニングポイントとなったかもしれない作品としては、『ガールズ&パンツァー』や『ラブライブ!』が挙げられるのではないか、と考えています。これらはもちろん「日常系アニメ」ではありませんが、女の子ばかりのグループで、という部分では「日常系アニメ」とも共通していると観ています。要は、絵的なもの、あるいは放送前のビジュアル的なところでは、「日常系アニメ」と変わらないんですよね。ただ、何か高みを目指す、全国大会で優勝する、みたいな目標があるかどうかで。要は、何か目標があるわけでもなく、何かに熱くなるわけでもないアニメより、目標や高みがあったほうが面白くないですか? という制作(製作)側からの提案に、アニメ視聴者側が乗ったようなイメージです。そしてこの流れは『宇宙よりも遠い場所』あたりにも引き継がれています。

 あるいは『ゆるキャン△』のような、インドアではない趣味アニメが主流になっていくのではないか、という展望です。実際に、「日常系アニメ」っぽい外観をしつつ、決してストイックではない趣味アニメは増えているように感じます。『ラーメン大好き小泉さん』なんてのもそうですし、少し前にやっていた自転車アニメなどもこのカテゴリに近い作品群となるのでしょう。「オタク=インドア」のイメージで、インドアな趣味や部活と「日常系アニメ」との相性が良かったのかもしれませんが、今では聖地巡礼やらイベント参加など、オタクたち自身もインドアというか引きこもるほうが主流派ではなくなっています。そういう意味でも、あまり「日常系アニメ」と相性が良くない印象だった外でやる趣味がメインの、外観は「日常系アニメ」な作品は、今後とも増えていくのではないか、と考えています。

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 とはいえ、まだまだ狭義の「日常系アニメ」がヒットする余地はあるとも思ってますが、新鮮味を持って受け入れられるのは、高みを目指すアニメか、外でやる趣味のアニメではないかと観ていますがどうでしょうか。

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