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NTT東日本は2018年3月28日、ひかり電話オフィスA(エース)/ひかり電話オフィスタイプに対応するVoIPルーターの「Netcommunity OGシリーズ」で、インターネット接続ができなくなるという事象が発生することがあると発表した。セキュリティ設定を無効にしていた場合に、接続した端末からWebサイト閲覧などをしようとすると、「Facebook拡張ツールバックを取り付けて安全性及び使用流暢性を向上します」というメッセージが出てインターネットに接続できなくなる事象が発生している。NTT東日本では、3月26日よりこの件でユーザーからの申告を受けはじめているとしている。
影響を受ける可能性がある機種は、Netcommunity OG410Xa、同 OG410Xi、同 OG810Xa、同 OG810Xi。ファームウエアは最新版2.20を含む全バージョンが対象となる。(1)この機器をインターネット接続用途で利用している場合、(2)インターネット接続設定でセキュリティ設定を無効にして利用している場合、(3)機器設定用ログインパスワードを初期値より変更していない場合ーーの3条件が満たされる場合に発生する可能性がある。NTT東日本では、これらの条件が満たされると外部から機器にアクセスされ機器のDNSアドレスの設定を書き換えられることで、こうした事象が発生するとみている。
この事象が発生している場合は、設定を変更することで解消すると説明している。また、機器を安全に利用するための基本的対策として、機器設定用ログインパスワードの変更と、セキュリティ設定を有効にすることを推奨。ユーザーに対して設定内容を確認するよう呼びかけている。また、このメッセージが表示された場合、「OK」を押さないようにしてほしいと説明している。NTT東日本によると、Android端末でこのメッセージが表示され「OK」を押した結果マルウエアに感染したとの申告があったという。
設定変更方法は、同社の「通信機器お取り扱い相談センタ」またはフレッツの故障受付窓口に問い合わせてほしいという。