クセがすごい。
と、しか言えないレンズ。最大の特徴は「DCリング」という機能で、回すと収差が増えます。ただし収差が増えてどういう写真になるかっていうと全く予測不可能で、撮ってみるまでわからない。135mmという長さと相まって、最初は全く使い方がわからなかったのです。
ただ、わからないなりに撮ってると、なんだかすっごい当たりが出るのだな。ファールかもしれないけども、飛距離はすごい。
135mm f/2の距離感と被写界深度にも独特なものがあって、「こんな構図あったの?」みたいな世界が生まれる。
ここ数日、このレンズで桜を撮ってて、「あ、こういうの撮りたかったんだ」っていうのがいくつか出ました。輪郭がにじんだ世界を表現する力においては、たぶん唯一無二のレンズだと思います。
しかし何考えてこんなレンズを作ったんでしょうね。ニッコールの驚異です。