越路吹雪物語 #58[解][字] 2018.03.29

293月 - による admin - 0 - 未分類

ねえ色々いじめられたんですけども。
でも可愛かったねムチムチしててね。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ミュージカルから離れたい。
芝居がしたいの。
(宇野重吉)また僕と仕事がしたいんだって?先生のもとで芝居の勉強をさせてください。
つまんねえの。
「私なんでもやれます!」ぐらいの事は言ったらどうだい。
この芝居終わったらさ次『桜の園』やろうよ。
やる!やりたい!「次もやろう」って!うん!これって役者として認められたって事よね?うん。
私もそう思った。
そうよね?そうよね!
そして追加公演も無事千秋楽を迎え…
(拍手)
越路吹雪にとって冒険であり大きな賭けであったその舞台は大成功を収めたのでした
うっ…ああ…。
(ノック)
(内藤法美)美保子さん!大丈夫?法美さん…。
ごめんなさい心配させちゃって。
救急車呼ぼうか?大丈夫。
単なる胃痛で救急車なんて呼んだら怒られるわ。
お待たせ。
車下につけてもらったから。
ありがとう。
(ため息)まったく嫌になっちゃうわよねえ。
めでたい千秋楽にさ。
コーちゃん。
あっ…。
具合悪いんだって?ごめんなさい心配させちゃって。
でも大丈夫。
病院行って薬もらえば治るから。
ああそれならいいけど…。
疲れもたまってるだろうからゆっくり休むんだよ。
はい。
じゃあまたな。
うう…。
じゃあ行こうか。
うん。
私ここ片付けて皆さんにあいさつしてから行くわ。
うん。
じゃああとでね。
じゃあよろしくお願いします。
はい。
行こう。
痛っ…!大丈夫?うん。
おんぶしてあげようか?やだ恥ずかしい…。
大丈夫よ。
じゃあ行こう。
うん。
えっと…。
あっ…。
すいませんたばこ…。
たばこね…。
(割れる音)あっ…大丈夫ですか?ごめんなさい大丈夫です。
あっコーちゃんに吸いすぎないようにって…。
はい。
ガラス気をつけてください。
ありがとう。
(ため息)痛っ…!あっ…。
ありがとう。
どういたしまして。
どっちにしろ来週はなんにも予定入ってなかったもんね?ええ。
うーん…。
検査してみて先生が言ってたみたいに胃潰瘍だとしてまあひどいと手術したほうがいいみたいなんだけどね。
まあそうなっても秋のリサイタルまでに元気になってればいいんだから…。
うん!大丈夫ね!ええ。
お芝居頑張ったから今は少し休みなさいって事なのよきっと。
うん。
僕もそう思うよ。
あっでも夏の法美さんとの旅行は行くからね。
勝手にキャンセルなんかしないでよ。
ああ…そう思うんだったらたばこを控えてください。
はーい。
あらいい子ね。
元気になったら思いっきり吸ってやる!
(時子と内藤の笑い声)どうぞ。

検査の結果胃と十二指腸の間に影が見つかりそれが潰瘍なのかがんなのかを判断するために手術をする事が決まりました
大丈夫…ですよね?ええ。
うん大丈夫…。
潰瘍です。
うん。
あ…そういえば和ちゃんは前看護婦さんだったのよね?はい。
あっでも少しなのでそんなにお役には立てませんが…。
ううん心強いわ。
(ドアの開く音)失礼します。
お戻りになられました。
コーちゃん。
まだぼんやりしてますけど…。
お時さん…。
えっ何…?胃潰瘍だって。
そう…!よかった…!よかったですね…。
ええ。
もう大丈夫です。
あとはゆっくり養生しないとね。
宇野さん…。
えっ宇野さん?浅利さん…。
浅利…あっ心配なさってるわよね。
電話してくるわね。
うん…。
よく頑張ったわね。
ゆっくりお休みなさいね。
うん…。
コーちゃん。
まだぼんやりしてますけど…。
よく頑張ったわね。
ゆっくりお休みなさいね。
内藤の様子がなんとなく妙だった気がする時子の胸に突然不安がよぎりました
あっすいません。
はい。
先ほどの手術の事を教えて頂きたいんですが…。
あ…ご家族の方ですか?あっ…いえ違います。
でも…。
申し訳ありませんがご家族以外にはお話出来ませんので…。
失礼します。

(ため息)
(ドアの開く音)
(杉尾祐介)やっぱりいらっしゃいましたね。
お時さんは…?戻ってきたら起こしてあげるから寝てなさい。
だって宇野さんたちなんて言ったか聞きたい…。
だから起こしてあげるから。
絶対よ?ああ。
法美さん。
ん?ずっとそばにいてね。
うん。
ずーっといるよ。
よかった…。
私も岩谷さんにお話しするべきだと思っていました。
ありがとうございます。
(ため息)おなかを開けてすぐにもう手の施しようのない状態だとわかりました。
(杉尾)越路さんのがんは…この幽門付近にかなりの大きさで増大しており胃の外側の腸膜にまで達していました。
さらに腹膜にも転移が見られ…。
申し上げにくい事ですが余命あと3カ月ぐらいかもしれません。
余命あと3カ月…。
それが少しでも延びるよう全力を尽くします。
どうぞ…どうぞよろしくお願いします…!…はい。
最近はがんの事を本人に知らせる医者や家族もいるようですが…僕はそれが嫌なんです。
そんな残酷な事…美保子さんには無理だ。
私もそう思います。
ですからあの約束は…。
はい。
私ががんになった時の事。
またそんな事言って。
そうよ。
縁起でもないわ。
やめてよ。
両親ががんで死んだのよ?私ががんになる可能性が高い事ぐらいわかってるでしょ?だから約束してほしいの嘘はつかないって。
お父さんは私の事を考えて病気の事を嘘ついたまま死んじゃったでしょ?私お父さんの事大好きだけど…ううん大好きだから嘘つかれた事悲しい。
だからお願い。
病気の事では私には嘘をつかないって約束して。
あの約束は…破りましょう。
がんという事を絶対に悟られないように…お願いします。
はい…。
(物音)和ちゃん…。
奥様…がんなんですか?…ああ。
そんな…!
(泣き声)
(音楽)「古いこの酒場でたくさん飲んだから」
(美保子・和子)「古い思い出はボヤケてきたらしい」
(2人)「私は恋人に捨てられてしまった」
(2人)「人がこの私をふだつきと云うから」
(2人)「ろくでなし」あらあらにぎやかだこと。
お時さんお時さん!見て全部食べられたの。
あらすごいじゃない。
「おいしいおいしい」っておっしゃりながら。
ああそれで上機嫌なのね。
そう!
(美保子・和子)「人形だいて日暮れに帰ったワ」「おかみさん達は白い目でにらんだ」「まるでこの私を」
手術から1カ月足らずでコーちゃんは退院
その後しばらくしての検査でも異状なしと言われ本人はもちろん時子と内藤もその小康状態を心から喜んだのでした
(内藤)美保子さんが望む事は全てしてあげたい。
それが間違ってたとしても?私フルスピードで走りすぎたかな?2018/03/29(木) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
越路吹雪物語 #58[解][字]

名曲「愛の讃歌」を世に送り出した戦後の大スター・越路吹雪と作詞家で越路吹雪の生涯のマネージャー・岩谷時子。昭和の時代を背景に偉大な2人の友情と波乱の人生を描く。

詳細情報
◇番組内容
美保子(大地真央)は、久々に時子(市毛良枝)の母・秋子(原日出子)に会いに行く。ある時、美保子は「今までの越路吹雪を卒業して本格的な演技に挑戦したい」と希望し、演劇界の重鎮・宇野重吉(山本學)が演出する舞台に立つ。しかし千秋楽の日、猛烈な胃痛に襲われ、胃と十二指腸の間のあたりに影が見つかり入院する。闘病が続く中、美保子は突然「やりたいことはみんなやってきたから、この世に悔いはない」と時子に告げる。
◇出演者
大地真央、市毛良枝
山本學、三倉佳奈、羽場裕一
吉田栄作
◇ナレーション
真矢ミキ
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
藤田明二(テレビ朝日)
◇主題歌
大地真央『愛の讃歌』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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