第一弾「りんりんスクエア土浦」の全貌公開サイクリストのための駅ビル「PLAYatre TSUCHIURA」 きょう3月29日オープン
JR土浦駅に日本最大級の体験型サイクリングリゾート「PLAYatre TSUCHIURA」(プレイアトレつちうら)がきょう3月29日にオープンした。東京から最短49分でアクセスでき、全長180kmのサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」への拠点ともなる“駅ビル”で、今回はその第一弾としてプレイアトレの中核となるベースキャンプ「りんりんスクエア土浦」やカフェをオープン。先だって前日の内覧会で公開された施設内の全貌を紹介する。
東京から電車で最短49分
プレイアトレつちうらは、JR東日本グループの駅ビルを開発・運営するアトレが展開する、新コンセプトのブランド。「コト発信」や「体験の提供」を軸とした新たな駅ビル像を目指している。グランドオープンに向け、今回の「りんりんスクエア土浦」を皮切りに、今年12月には500坪のレストランエリア、来年5月には茨城県内の人気ショップを集めたフードマーケット、そして2019年秋以降にサイクリングホテルの開設を予定している。
「りんりんスクエア土浦」は日本最大級のサイクリング拠点として茨城県が設置し、アトレが管理運営を行う公共施設。地上1階・地下1階という構成で、1階のサイクルショップ「ル・サイク」ではシティサイクルやクロスバイク、ロードバイクのほか、マウンテンバイク、ミニベロ、折り畳み自転車に話題の電動アシストスポーツバイクまで、国内外メーカーの完成車300台を取りそろえている。
自転車販売の他にウェアやアクセサリーなども充実しており、サイクリングに必要なアイテムをトータルで販売している。レンタルバイクもシティバイクから各種スポーツバイクを取り揃えており、手ぶらで訪れてもサイクリングを楽しむことが可能。レンタル料金は、クロスバイクは1日2000円、ロードバイクは2500円、eスポーツバイク(電動アシスト車)は3000円となっている。
このほかにサイクリストや地元住民が交流できるコミュニティゾーン、地域の観光・イベントを集めた情報発信スペースを設置。ライドツアーやワークショップ、セミナーなど年間を通してさまざなまサイクリングイベントを企画する予定だ。
ロッカーやシャワールームも完備
地下1階には、190台を停められる一般駐輪場の他、荷物を一時的に預けられる大小のコインロッカー、男女各3つのシャワーブースがある更衣室を完備。ロッカーは1日あたり小300円、大600円、更衣室も300円と手頃な料金で利用でき、ここを拠点として動くサイクリストには嬉しいサービスだ。また地下1階では、ル・サイクが手掛けるレンタルサイクルの他に、一般向けのシティバイクのレンタルも実施する。
ビアンキとタリーズがコラボしたサイクルカフェ
「りんりんスクエア土浦」と併設して、アメリカのコーヒーショップ「TULLY’S COFFEE」(タリーズコーヒー)とイタリアの自転車ブランド「ビアンキ」とのコラボレーションによる全国初のサイクルカフェが誕生した。
店内のところどころに自転車のイメージが配されており、ビアンキを象徴するチェレステカラーのバイクラックのほか、ホイールをイメージした照明、壁に飾られたビアンキのバイクなどがサイクリストたちの目を引く。さらには同店限定メニューとしてビアンキとコラボした「アフォガート」と「エスプレッソコンパナ」も提供している。
プレイアトレつちうら内は自転車の乗り入れや持ち込みが可能で、乗り入れできるエリアにはサイクリストにおなじみのブルーラインが引かれている。1階にも気軽に駐輪できるバイクラックを随所に設ける予定で、愛車を常に身近で管理することができる。
記者会見で、アトレ土浦のプロジェクトリーダー・藤本沢子さんはプレイアトレつちうらを「従来の駅ビルのスタイルからの脱却」と位置づけ、「サイクリングを通して、プレイアトレで思い思いの過ごし方を楽しんでほしい」と呼びかけた。
茨城県企画部地域計画課の中村浩さんは「東京から電車で最短49分、駅直結という好立地。りんりんロード全体の拠点とし、観光情報の発信、サイクリングイベントを通して地域の活性化につなげたい」とあいさつ。3月31日~4月1日には、「プレイアトレ オープニングバイクフェス」と題した、イベントやライドツアーなどを含めた体験型のスポーツバイクフェスティバルが開催される。
PLAYatre TSUCHIURA/ペルチ土浦
住所:茨城県土浦市有明町 1-30
階数:地下1F、地上6F
延床面積:約17,400㎡
「りんりんスクエア」の営業時間は午前10時~午後8時まで(年中無休)