沖縄県南城市議会(大城悟議長)は26日の本会議で、翁長雄志知事の古謝景春前市長についての発言に対する抗議決議を賛成多数で可決した。知事は、古謝氏が出身の知念地区に重点的に予算配分したとの認識を示し、「四つの地域(旧町村)のうち一つに重きが置かれ、三つが予算を取れなかった」などと発言したとし、発言は「前市長や市民を愚弄(ぐろう)している」と抗議し、謝罪も求めた。
決議では、翁長知事が3日、石垣市内での同市長選の応援演説の中で「『南城市の構図は石垣市と似ている。独断で物事を進めてきた南城市の前市長は、市民の理解を得ることができず、我々の陣営が65票差で勝利した。市民とともに歩むという姿勢がない政治や行政は必ず破綻する』と述べたとされている」と指摘。動画投稿サイト「ユーチューブ」でも発言を確認したとしている。
その上で「知事の発言・認識は、極めて遺憾で看過できない」と批判し、前市長と市民への謝罪を要求している。