トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

御園座再開 白鸚、雀右衛門、幸四郎ら開場記念式典

2018年3月29日 紙面から

御園座の新劇場で寿式三番叟を披露する(右から)松本白鸚、中村雀右衛門、松本幸四郎=名古屋市中区の御園座で(松田雄亮撮影)

写真

 4月1日に5年ぶりに再開する名古屋市中区の老舗劇場「御園座」で28日、開場記念式典が開かれた。こけら落とし公演に出演する松本白鸚(75)と中村雀右衛門(62)、松本幸四郎(45)はご祝儀舞踊「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」を披露。客席からは早速「待ってました!!」の掛け声が飛んだ。

 122年の歴史を持つ御園座は、経営不振と建物の老朽化のため、2013年に劇場を閉館。地元企業の支援を受け、再建を目指していた。この日は2部に分けて式典が行われ、1部には関係者や招待客ら1100人が出席。開式前には小笠原剛会長が歌舞伎囃子十三世家元、田中傳左衛門に太鼓のばちを手渡す「ばち渡しの儀」が行われた。真新しい劇場内には開場を告げる「一番太鼓」が響き渡り、来場客は大きな拍手を送った。

 劇場をデザインした隈研吾さんは「街とつながるコンセプト。最先端の技術と伝統が融和した空間となり、世界から人が御園座に向けて集まってくることは間違いない」とあいさつした。企業から贈られた緞帳(どんちょう)3張りのお披露目も行われた。

 式典を締めくくるご祝儀舞踊では、翁姿の白鸚が登場すると「高麗屋!」の声が掛かり、観客も拍手で盛り上げた。幸四郎も力強く舞い、花を添えた。

 29日には劇場前の仮設舞台で4月1日に開幕する「柿葺落四月大歌舞伎」の記念イベントがあり、白鸚、幸四郎が登場してあいさつする。

 歌舞伎公演は25日まで。5月は「スーパー歌舞伎II ワンピース」、6月には「滝沢歌舞伎2018」が上演される。

 

この記事を印刷する

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ