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原子力発電は事故を起こさなくとも日本人を殺戮している


   その5 関西・中国方面
 
 関西で稼働している核施設は、若狭に大量に集中しているが、それほど遠くない島根にも原発がある。当初、四国の伊方原発も含める予定だったが、伊方原発の放射能による影響は九州東部に大きく現れているため、九州で扱うことにした。
 それより中国地方には、想像もしていなかった恐怖の殺戮怪獣が潜んでいた。
 
 若狭には、敦賀原発2基、美浜原発3基、大飯原発4基、高浜原発に4基、もんじゅ1基、計14基の原発が集中していて、もしメルトダウン事故が起きれば、近畿の水瓶である琵琶湖が汚染されるのと、近畿・中国方面と岐阜県美濃地方、愛知県尾張地方が取り返しのつかないほど汚染される。
 
 この心筋梗塞の分布は、自民党政権や原発に依存する人々が、フクイチ事故に対する反省が絶無のため、おそらく、これから関西で再び起きる巨大メルトダウン事故の結果が何をもたらすのか? 示すものとなっていると思う。
 
[島根原発の排気放射能による健康被害]
 
 まずは島根原発から見てみよう。この影響を調べてゆくうちに、私はとんでもない怪獣を発見することになった。
 
 島根原発は、松江市内の臨海部にあり、46万Kと82万Kの二基の沸騰水型軽水炉。1974年~2011年までの37年間稼働している。
 3号機は運転未定。1号機は2015年廃炉が決定している。
 2号機の再稼働ではプルサーマルを予定している。
 

 島根原発の排気煙突も非常に高く、おそらく100mをはるかに超えているだろう。 だから足下では正常でも西南に強い異常が出ている。
 足下の松江や出雲では正常値だが、50K以上離れた江津市で心不全159%、益田市でも159%、安芸太田で155%と異常値が出ている。

 
 問題になるのは南東の鳥取、兵庫県方面で、あまりにもたくさんのハイレベル異常値が出ていて、果たして併せて100万キロ超の原発運転で、ここまでひどい結果が出るのだろうか? と頭を抱え込んでしまう異様な結果が見えている。
 
 心筋梗塞死亡のデータは、境港市139%、米子市149%、琴浦町185%
倉吉市213%、岩美町269%、鳥取市146%、八頭町179%、智頭町208%
伯耆町139% 、日南町185%
 
 さらに鳥取県・岡山県・兵庫県の南部に至るまで非常に高いレベルの心筋梗塞死亡が出ている。
 瀬戸内沿岸に近い、たつの市163%、美作市176%(心不全)勝央町167%、宍粟市170%(心不全)、新見市192%(心不全)、高梁市181%(心不全)、日南町185%
 玉野市でさえ139%、姫路市も146%
 
 これらの国内最大級の広がりを持った心筋梗塞地帯が、はたして島根原発の排気放射能だけで起きるものか? 
 
 綿密な検証を重ねてゆかねばならないが、少なくとも、これらの異常な心筋梗塞死地帯には一定のまとまりがあり、広島方面に広がる平常値地帯と明瞭な対象をなしていて、過去の排気公害事件とよく似た分布になっている。
 よって、島根原発の37年間にわたる放射能排気に強い疑いの目が向けられるのは当然である。
 
 しかし、兵庫県・岡山県にまたがる、この異常な心筋梗塞地帯は、島根原発だけでなく、若狭原発群からの放射能排気も流れ込んでいると考えれば、この深刻さは容易に理解される。
 
 さらに共通する条件として、日本最大級のウラン鉱石放射能地帯であることだ。実は、この地域の核心部にある人形峠ではウラン精錬工場が稼働していた。
 調査を進めるうちに、この工場こそ、私は、すべての異常値の根源に屹立する恐怖の怪獣であったことを思い知らされた。
 
[人形峠ウラン精錬施設の影響]
 
 鳥取県の倉吉平野と岡山県の津山盆地を結ぶ、海抜740mの人形峠。
 1956年にウラン鉱石の調査研究所が設置され、1959年にはウラン鉱石を製錬したイエローケーキ精製に成功し、1961年には200Kgの国産濃縮ウラン原料の製造に成功した。
 
 この間、核燃料開発事業団=動燃が国家プロジェクトとして活動を開始し、1967年、人形峠鉱業所として発足し、1978年には人形峠事業所と改称した。
 1980年代には、回収ウラン燃料の転換試験=つまりプルトニウム製造が行われたと書かれているので、事実上の再処理工場であったことになる、
 
 となれば、青森六ヶ所村で起きている凄まじい心筋梗塞データと、この周辺200K圏で起きている恐ろしい心筋梗塞データの共通点が鮮明に浮かび上がることになる。
 この恐怖の心筋梗塞地帯の原因は、島根原発による放射能排気ではなく、人形峠再処理施設と考えられるであろう。
 その後、1979年のスリーマイル原発メルトダウン事故の影響により、ウラン価格が低迷したため事業の採算性が失われ、2001年には全施設が閉鎖となった。
 20世紀のうちに、人形峠事業所で採掘されたウラン鉱石は86000トン、濃縮精製されたウラン235核燃料は84トンであった。
 この量は広島型原爆、840万発分ということになる。(核兵器用高濃縮ウランは、この2割程度)
 
人形峠周辺には、動燃によりウラン汚染残土=鉱滓100万トン以上が投げ捨てられたままになっているといわれる。
 
  小出裕章さんら京大原研のメンバーが調査した人形峠ウラン汚染による危険性を警告した論文
   http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No79/kid000927.PDF
 
    http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Ningyo-toge/KankyouD.html
 
これらの情報から、岡山県と兵庫県、鳥取県にまたがるウラン地帯における心筋梗塞地帯の原因は、人形峠で行われたウラン採掘と精製、さらに再処理による放射能汚染と考えることが、もっとも合理的と判断できると思う。

 
[日本最大の核施設密集地帯、若狭原発群]
 
 14基の原子炉が集中している日本最大の原発密集地、若狭湾周辺。
 
 2011年のフクイチ巨大放射能事故で日本中の原発が止まったわけだが、その後も資産減損に怯えた関西電力が、次々に再稼働を画策し、すでに大飯、高浜原発が再稼働を開始してしまっている。
 この記事を書いている2018年3月末には、莫大なトリチウム放出で有名な玄海原発まで再稼働を始めた。
 
 若狭原発群が放出した放射能による被害を調べていると、統計データに奇っ怪な、ありえない平常値が続いていることに驚かされた。もっとも汚染され危険なはずの、敦賀原発、もんじゅ、美浜などが集中している地域=敦賀市や美浜町などの心筋梗塞が奇妙に少ない。
 
 このところ政府による公文書偽造捏造が報道されているが、どうも政府や自治体レベルで原発の地元の人口動態統計を歪曲しているのではという疑念が強まってならない。
 14基も危険な老朽原発の運転が40年にわたって続いたにもかかわらず、心筋梗塞データが少なすぎる。

 
 「こんなはずはない!」というのが私の正直な感想である。
 
 敦賀から60Km離れた勝山市では、心筋梗塞186%、隣の坂井市でも170%
 高浜では162%、小浜でも174%、それなのに最も汚染が激しいはずの敦賀や呪われた殺人原発と呼ばれた美浜でも平常値になっている。新温泉町では166%。
 
 敦賀市では、安倍内閣で復興大臣などを務めた「パンティ泥棒」高木氏の父親が長く市長を務め、このような信じられない発言をしたことが知られている。
 こんな首長がいれば、原発の危険なデータはすべて封印、捏造されるのも当然だ。
 
   https://iwj.co.jp/wj/open/archives/270810
 
 若狭原発群の危険性について
 
     http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/455.html

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