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【社会】

京大「軍事研究せず」 方針発表、他大学へ影響も

 京都大(山極寿一学長)は二十八日、軍事研究に関する基本方針をホームページで発表し、人類の幸福などを脅かすことにつながる軍事研究は行わないとした。日本を代表する大学が軍事研究に否定的な考えを打ち出したことで、他大学にも影響を与える可能性がある。

 全国の大学では、琉球大がこれまでに軍事利用を直接目的とする研究をしない基本方針をまとめた。関西大や法政大も既に、軍事応用も可能な基礎研究に助成する防衛省の公募制度に応募を禁止する方針を明らかにしている。

 京大の方針では、京大の研究者は、研究活動とその成果が社会に与える影響を自覚しながら、社会からの信頼と負託に応えていくことが求められると指摘。その上で、京大の研究活動は社会の安寧と人類の幸福、平和への貢献を目的とするもので、それらを脅かすことにつながる軍事研究は行わないとした。個別の事案に関して判断が必要な場合、学長が設置する委員会で審議するとした。

 日本の科学者を代表する組織、日本学術会議は昨年、防衛省の公募制度について「政府による介入が著しく、問題が多い」と指摘した声明をまとめた。

 山極学長は同会議会長で、この声明を受けて昨年十二月、全国の大学や研究機関を対象に、軍事研究と学術の在り方についての倫理規定やガイドラインの実態を調査する方針を表明した。

 

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