2018-03-28
ルーターの設定情報改ざんについてまとめてみた
インシデントまとめ | |
2018年2月末頃から何者かによるルーター内の設定情報が書き換えられる被害が報告されています。改ざんによりインターネットへ接続できなくなったり、マルウェア配布サイトへ誘導されたりする事象が発生し、日本国内でも3月半ばぐらいから同様の事象が報告があがっています。
ここでは関連情報をまとめます。
確認されている被害事象
(1) ルーターの設定情報が改ざんされる
(2) マルウェア配布サイトへ誘導される
- 改ざんされたDNSへ名前解決のクエリを要求するとマルウェアを配布するサイトのIPアドレスが返され配布サイトへ誘導される。
- 一部サイト(Twitter,Facebookなど)は正規のIPアドレスが返されサイトへ接続できる。
- 誘導先の配布サイトでは次のメッセージが表示される。
- メッセージ表示後、OKをクリックすると「facebook.apk」というファイル名のマルウェアがダウンロードされる。
- メッセージの種類は4か国語(日本語、英語、中国語、韓国語)が確認されている。接続された環境に応じて表示が変わる。
- マルウェアはダウンロード後に自動的にインストールされるものではない。
- APKファイルを誤ってインストールした場合、マルウェアが自動的に実行されGoogleに関連するアカウント情報が窃取される等の恐れがある。
- APKファイルの解析はNICTが公開した解析記事が詳しい。(現在も詳細調査中。)
- 確認されているFacebook.apkのサンプルは次のもの。
改ざん被害が報告されているルーター
Logitecのルーター対象機種(報告が上がっているもの)
Buffaloのルーター対象機種(報告が上がっているもの)
NTT東日本・NTT西日本のルーター対象機種
- 2社が出荷した2シリーズ(OG410,OG810)は合計約26万5千台。
- 3月27日以降にNTT東日本へ問い合わせがあったのは24件。
改ざんされる原因
(1)本機器をインターネット接続用途で利用している場合。
- 2018年3月28日 [PDF]「Netcommunity OG シリーズ」におけるインターネット接続不可事象について(西日本電信電話株式会社)
- 2018年3月28日 「Netcommunity OGシリーズ」におけるインターネット接続不可事象について(東日本電信電話株式会社)
改ざん被害を受けた場合
報告事例・報道など(関連が疑われるもの含む)
韓国
日本
- ルーターにサイバー攻撃か ネット接続で不具合相次ぐ(朝日新聞)
- 【注意喚起】市販ブロードバンドルーターのウイルス感染対策について(JCOM)
- ルーターがウィルス感染!?「facebook拡張ツールバッグを取付けて安全性及び使用流暢性を向上します。」を解決した方法(Tips 4 Life)
更新履歴
- 2018年3月29日 AM 新規作成