ウオータースライダー死亡事故、設計者を殺人罪で起訴 米

2018.03.28 Wed posted at 17:22 JST

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(CNN) 米中西部カンザス州の遊園地に設置されたウオータースライダーで2016年に少年が死亡した事件をめぐり、同州の大陪審は27日までに、スライダーの設計者2人を殺人罪で起訴した。

同州のシュリッターバーン・ウオーターパークで16年8月、ウオータースライダー「フェアリュクト」に乗った10歳の少年が首を切断される大けがで死亡した。

27日に公開された起訴状によると、スライダーを設計したジェフリー・ヘンリー、ジョン・スクーリー両被告、設計と製作にかかわった建設会社が殺人の罪に問われている。同パークの共同オーナーでもあるヘンリー被告は、26日に逮捕された。

これに先立ち、23日にはパークの元運営責任者とパーク自体を過失致死罪に問う起訴状が公開されていた。

3被告と2社はいずれも、少年が死亡する前にスライダーでけがをしていた13人に対する暴行罪などでも起訴されている。けが人には子ども4人が含まれていた。

パーク側は27日夜の声明で、ヘンリー被告は世界各地のウオーターパークにある乗り物を設計してきたと強調。少年の死亡は事故だったとして、3被告の無実を主張した。

フェアリュクトは14年、世界一高いウオータースライダーとしてギネス認定されていた。少年が乗ったボートは空中に投げ出され、スライダー上部の枠に衝突。同乗していた女性2人も顔面に傷を負った。

起訴状は、ヘンリー被告が専門的な資格のないまま設計上の主な決断を下していたと指摘。また従業員らの話から、パーク側はスライダーの設計や保全に問題があり、過去にもけが人が出ていたのを把握していたことが分かったとして、スライダーを「殺人兵器」に例えている。

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