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デーモン閣下の地獄のWEB ROCK

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吾輩が前回、当WebRockにて問題提起をした、NHKの番組「ねこねこ日本史」に関し、昨日(3/27)の昼、「NHK公式」及び当該番組「製作委員会」のweb頁に制作側のコメントが掲載された。
以下、参照してくれたまえ。
 
ちなみにwebでの掲載が2種類あるのは、当該番組の直接の制作はNHK本体ではなくNHKから委託を受けた「製作委員会」によってである、という理由からである。
吾輩が前回の書き込みで指摘した(現在は削除されている)画像や文言は、NHK本体のweb頁ではなく「製作委員会」のweb頁のものであったことを吾輩は書き込み後に知ったのであるが、例えそうであったとしても、管理責任という点もふまえ、この度両者にてコメントが掲載された、ということである。
 
以上に掲載された文言どおり、番組制作側は今回の件を真摯に受け止めているとのことである。
吾輩もこの対応を評価している。
今回の件での反省点を生かし今後、吾輩に限らず、あらゆる同種の権限を侵さないことに留意した、配慮と誠意のある番組作りおよび番組宣伝、番組に関与する販売物の制作にいそしんでもらいたいと思っている。
 
「ねこねこ日本史」番組制作陣に関する吾輩のコメントは以上である。
以下は、それに付随して現在吾輩が一般諸氏に述べておきたいことである。
 
 
さて、前回の吾輩の書き込みに対し、吾輩が、
a:寛容ではない。
b:子供番組なのに大人げない。
c:扱われることをむしろ喜ぶべきだ。
d:いちいち連絡する必要があるの?モノマネとかでも?線引きはどこにあるの?
といった意見を見聞きした。
前回の吾輩の書き込みで詳細に言及していなかったのでそういう思いを抱いた人もいるのであろう。よってここに、今後のために吾輩の認識をガイドラインとして説明しておきたい。諸君の後学にも繋がるやも知れない。
 
■【線引きについて】
*例えば「明らかに誰か(何らか)の扮装と分かる姿」を「何らかの宣伝に使う」や「それを使用したものを販売する」が、権利の所持者に無許可で行われた場合、これは吾輩に限らずあらゆる商標、意匠、肖像(漫画やテーマパークのキャラクターなども含む)に関し基本的にアウトである。ちなみに「基本的に」としているのは一部公人(首相や外国の元首など)ではそれに該当しない場合があるから。芸能人や単なる著名者はそういう意味での公人ではないので、注意だ。
当該案件では番組のweb頁にて宣伝に使われ、かつ当該番組は配信販売されていた(問題提起後の現在は休止中)
この約束事を曖昧にすると、あらゆる広告業やライセンス業が成り立たなくなる、崩壊する、吾輩に限らず。
よって、上記*a:寛容ではない。*b:子供番組なのに大人げない。*c:扱われることをむしろ喜ぶべきだ。という種類の意見は全くピント外れであり、かつ権利やライセンスを扱うすべての業種の人々に対し不勉強で非礼な物言いであることを自覚してもらいたい。
 
*例えば「どこかの漫画(売り物)に突然、閣下としか思えない絵が描かれていたりするではないですか。そういうモノには余り怒りませんよね?」について。
漫画の中で『ひどく馬鹿にされる状態で描かれる』場合および、そのキャラの絵や存在があることでその作品(アニメやドラマ、映画等も含む)の宣伝材料に使われている場合は文句を言う。だが、ちょっとした『お遊び』程度に作品の中で使われることに関しては(広く法的には問題があるとしても)いちいち文句は言わない。むしろ楽しむ場合すらある(諸君の言う『寛容』とはこれかな?この話には「絵」だけではなく「音声」も含まれる)
当該案件では、ひょっとすると制作サイドはもともと『ほんのお遊び』程度のつもりだったのかも知れない。まずかったのはweb(=宣伝媒体)で「登場キャラクター」として「絵」だけではなく「名前」まで無断引用掲載してしまった上、それは配信で販売されているものであったからである。かつ『ひどく』ではないが『小馬鹿にされる状態で描かれる』でもあった。
 
*例えば以前、「明らかに吾輩の姿をした者」が吾輩に無断で「とある選挙のとある特定候補者の応援演説で登場」したり「とあるスーパーマーケットの広告フライヤーに掲載されて配付」されたりしたことがある(それぞれ別件)。むろんこれらはアウトである。正式に苦言を呈した。理由はこれまで述べてきた文言の中で理解してもらえると思う。
 
*例えば以前、「明らかに吾輩の姿をした者」が吾輩に無断で公共の場所で「震災復興(だったかな?)の募金活動で登場」したという報告を受けたことがある。
その姿での行為は吾輩が決めることであり、もしも何か問題が生じた際にも吾輩は何らかの対応をしなくてはならない。例え底辺に『営利目的ではない』があったとしても、「無断」は遺憾である。法律的にどうこうではなく。この件は当該人物の連絡先が不明だったので、遠まわしに伝わるようにした記憶がある。
 
*例えば「閣下ではありませんが、明らかに有名な誰かの顔を模した『マスク』とかがファンシーグッズとして売られています。あれはOKなのですか?」。
それらの商品のどこかに小さくでもCを丸で囲った(ライセンス業界で『丸C』と呼ばれる)マークが付いていてその『有名な誰か』のプロダクション名などが書かれていれば、それは許諾を得た商品。それが付いていないものは、厳密にはアウトのものになるが、さてそれに対して訴えるかどうかは、その労力や経費をかけ訴えての損益がどれだけあるのか…など、それぞれの判断になり、結局「ほったらかし」になるケースが多い、という現状もある。
ライセンス業界全体の自衛のためには定期的に誰かが声を挙げる必要がある案件である。
 
*「モノマネ番組」に関して。
吾輩に関して言えば、まず、ほぼ全ての「モノマネ番組」は、吾輩のモノマネ者が出場する場合、事前に連絡をして来る。モノマネは「本物ではない」が前提だし、多少のデフォルメが無ければ面白くない、そのくらいはもちろん理解しているので吾輩側から「そういうのはやめてくれ」と言ったことは、今までに記憶にない。ただもし今後、余りに侮辱的に扱われるネタが登場することがあれば、苦言は呈すると思う。
 
*「コピーバンド」に関して。
「明らかに我々の姿」をして入場料をとってやっているではないか!?と。
共通の趣味を持つ人々が楽しむイヴェント、の範疇を著しく超えない限り問題は無いと考えている。入場料や多少の「その日限りの記念品」を限りなく『儲けなし』『制作経費の微々たる穴埋め』で売るのは目をつぶろう、というのが吾輩が知る限りの周辺アーティストの見解である。ただし、もしも『記念に作った物品』などが著しく高価で販売され、主催者が『我々の名前を使って』利潤を追求していることが判明したならば、もちろん文句を言うので注意されたし。
 
*「そっくりではないけれど、かなり吾輩を彷彿とさせるキャラクターが登場する映画など」
そういう作品、今までにも幾つかあったね。『かなり彷彿と』させても『明らかにそっくり』でない限り、実は訴えても勝ち目はないのである。どこかで「何か不快だな~」とぼやくしかない。
ただ私見として思うのは、概してこの手の作品の原作者は『モチーフにしたキャラクター(アーティスト)』に親近感や敬意を元々抱いていたのに、大々的な作品になるにあたり原作者の手を離れた『制作』がそんな原作者の思いを汲み取らず、結果、原作者が本意としない『モチーフにしたキャラクター(アーティスト)』からの『不快の意』を受取ってしまう、そういうことが多いようだ。
「この映画(ドラマ)、吾輩に出演依頼とまでは行かなくても、宣伝に協力してもらえますか?って言ってきていれば、原作者とも仲良くなれたかも知れないのにな~」と、吾輩は今まで何回か思ったことがある。
多分『やぶへび』になって余計な経費が掛かるような事態になりたくないから、制作は『モチーフにした(かも知れない)キャラクター(アーティスト)』に全くコンタクトを取って来ないのだと思う。
間に立つ者のちょっとした心意気、ちょっとした連絡で、この作品の名前を見るたびに「感じ悪~い」って思わないで済むのにな、と。
 
長文になった。
【線引き】のガイドライン、分かってもらえたかね?
 
あ、そうだ。もう一つ。
前回の書き込みでわざわざ記したにも関わらず、
この一件を扱った媒体にて出演者が相変わらず吾輩の「昔の名前」を口にした。
そういう番組の制作者は、このWebRockでの文言を引用する以上、
その全文を把握し、意図を出演者全員にちゃんと伝えよ、と言いたい。
Web上でこの件をネタにする『丁寧な誠に生きる』諸君はそんなポカなんてしないのになぁ!?
 
なので全く同じ文言をもう一度記しておく。
 
『ついでに、当該制作ではなく各公共媒体に対し述べておきたい。
吾輩の公式の名前(いわゆる芸名)は現在、デビュー時のものとは異なり、
8年前(魔暦12=諸君の暦で平成22年、2010年)より「デーモン閣下」になっている。姓のようなものはつかない。
この点についても留意し、出演者の発言を含め制作に充たってもらうことを望むものである。』
 
魔暦200328
ではまたWebRock!

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