交渉決裂時にこういう会話があった。
「3週間前に商品化できないと伝えて参加者に差し戻せば各参加者が商品化できただろ?」
「それこそ一番やってはいけない事なんだよ」
……主催はこの言葉を聞いて席を立ってしまい、以後SNSでの凄まじい誹謗中傷の嵐となるのだが、本来自分が言った「一番やってはいけない事」には続きがあった。
「経費こっち負担で謝礼まで出して撮影会を開いたということは、冬コミまでの短期間ではあるが写真の版権を一時的に買い取って商品化権を時限で取得しているということになる。その冬コミで各参加者がROMを作って出すという事を認めるには主催者がこれまでの経費、特に支払った謝礼とスタジオ代、衣装代を参加者数に応じて分割した額を実際に商品化した参加者個々に請求しなければならなくなる。お前にそれができるか?全ての参加者の作成状況を把握して、冬コミで出した参加者と写真を使用されたカメラマンに請求書を出せるか?」
つまり、一時的ながら写真の著作権を買取しているという認識があれば出てこない発言であり、なおかつ買取中の写真を他が商品化した場合の著作権侵害に対する請求が必要になるとの認識が主催に無かったということになる。
こんな人間に合同誌の主催をさせていた、という事実に暗澹とするが今言っても詮なきものである。これ(版権管理)はそういう系の専門学校の一年生が「真っ先に」習う内容なのだが……