NHK(日本放送協会)は3月27日、Eテレの歴史アニメ番組「ねこねこ日本史」がミュージシャン・タレントのデーモン閣下の肖像を無断使用した問題について、「デーモン閣下、関係者の皆さまに大変ご迷惑をお掛けしました」などの謝罪文を発表した。
肖像の無断使用があったのは、同番組の2月28日放送回。高杉晋作が西洋諸国との条約締結に臨む場面を紹介する際、高杉晋作を模したキャラクターがデーモン閣下風のフェイスペイントなどを施し、ロックミュージックを演奏するシーンがあった。
だが、こうしたシーンの放送に当たって、NHKはデーモン閣下への依頼や確認などを行っていなかったという。
そのため、デーモン閣下は3月15日付のブログで「(番組内のキャラクターは)デザイン上『偶然』とか『たまたま』似てしまった」ではなく、名前も含めて明らかに【吾輩の姿の無断使用】である。言い逃れ不可能!」などと投稿。
「公共放送の看板の下、ためらいなくWeb上に画像を公開している思考回路も全く理解できない。(中略)組織としての誠実な対応を求むしかない」と怒りをあらわにしていた。
デーモン閣下による指摘に対し、NHKは謝罪文に「本来であれば、同キャラクターに(デーモン閣下の)顔の模様・扮装(ふんそう)を施した上で登場させることや、演出方法について丁寧に相談などをしながら進めるべきところ、これを欠いた」と記載し、非を認めた。
NHKは「皆さまに深くおわび申し上げると共に、今後このようなことが無いよう、一層留意してまいります」と謝罪している。
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