【保存版】初心者の半分は誤解している?格安SIMのデメリットと最適な選び方の極意
スマホの通信費を節約できる「格安SIM」。
MMD Laboが2017年12月に実施した調査では「格安SIM」の認知度は85%に達しています。
※画像引用: MMD Labo「格安SIMの認知度調査」
格安SIMの各サービスも広告展開を強めています。
あなたも「格安SIMでスマホ代が安くなる!」という情報を見て、ぶっちゃけ格安SIM・格安スマホって良いの?と関心を持っているのではないでしょうか。
しかしまだまだ「格安SIMってなんぞ?」という方も多いと思います。
実は 「格安SIMはなんとなく知っている」という方ほど陥りやすい落とし穴があるのです。
あなたがもし、以下のように考えていたら格安SIMの落とし穴にはまってしまうかもしれません。
格安SIMの落とし穴について
- 格安SIMは安いが、通信が遅い。どちらを取るかで決めればいい
- 本当はキャリアのままの方が満足する人もいることを知らない
実際、筆者が周りの「格安SIMを始めてみようか悩んでいる人」10人に質問したところ、以下のように答えた人が 半分を占めました。
実は、通信が遅くてもかまわないという人なら格安SIMを絶対使うべきかというとそうでもありません。
筆者が心配しているのは以下の3つです。
格安SIMを使用する際の注意点
- 格安SIMの1つの特徴ばかりがデメリットとして押し出されている
- 速いか、安いかどちらにするかで選びましょうという考え方が浸透している
- 他のデメリットがあまり知られていない
世の中で格安SIMについて扱った記事を見ると
間違った格安SIMの情報について
- 「格安SIMは通信が遅い!でも安いのでオススメ!」としか書いていない
- もっと酷い例では「格安SIMは大手キャリアと同じ回線なので同じように使えます」と書いている
といった状況が見られます。
これでは、実際に納得いって契約したとしても「こんなこと聞いていない!」と思って後悔してしまう人が増えてしまうと考えました。
誤解のないように言っておくと、筆者自身は格安SIMに替えて大きく得をした一人です。
以前はauスマホをずっと使っていましたが、楽天モバイル×Freetelのスマホに替えたのが最初でした。
それまでは平均11,000円ほど月間のスマホ代金(端末代分割含む)かかっていたのが、格安SIMに替えてハードに使っても1か月4,800円ほどで済むようになっています。
「通信費が安く抑えられる」
これは、格安SIMのもっとも大きいメリットと思って間違いありません。
現在、ユーザーの皆さんにとって正確な情報を届けるため、格安SIM・格安スマホを常時5~7台持って色々と検証しています。
※格安スマホ7台・キャリアスマホ2台を所有
今回、格安SIMの良い点・悪い点も知っている筆者が、格安SIMで陥りがちな落とし穴について徹底解説します。
格安SIMは、うまく使えば高い確率で通信費を抑えることができます。
しかし デメリットも確実にあるので、 それを知った上で「それくらいならいいや」と思える人が格安SIMの恩恵を100%受けられると思っています。
「ちょっと格安SIMいいかも?」と思っている人ほど、契約してから後悔しないように、この記事をチェックしてください。
デメリットを全て受け入れられるなら、通信費を抑えて、満足いくスマホ使いができると思いますよ。
実は気づいていないかも!?格安SIMのメリット・デメリット比較表
今回ご紹介する、格安SIMのデメリット、そしてメリットを一覧にまとめました。
「こんなにデメリットがあるの?」と思った方もいるのではないでしょか。
ちなみに、総務省が調査した「格安スマホに乗り換えない理由」の結果は以下のようになっています。
※画像引用: 総務省 主なICT端末(スマートフォン、タブレット等)の利用率
格安SIMのデメリットのポイント
- 設定が難しそうだから
- 通信品質に不安があるから
- サポート体制に不安があるから
などは、上で挙げたデメリットとも共通していますね。
上記に答えた人は、 格安SIMのデメリットを少なくとも1つは認識し、それによって「キャリアスマホのままでいる」という判断をしたことになります。
格安SIMに向いている方と向いてない方
- メリットよりデメリットの方が多いな…と感じた方は、格安SIMにしない決断ももちろん有り
- デメリットに対して、別に気にならないと感じた方は、格安SIMとの相性が良いかも
そもそも格安SIMとは
冒頭でざっと紹介した格安SIMのデメリットを詳しくお伝えする前に、格安SIMとは何?という疑問にもちゃんとお答えしておきましょう。
格安SIMは、その名前の通り一言でいえば「格安でスマホが使えるサービス」です。
詳しい仕組みは省きますが、 SIMカードを入れないと通信が使えないため「キャリアのSIMから、格安なSIMに入れ替えて使う」ことで通信費を節約できます。
格安SIMサービスは、基本的にキャリアから回線設備を借り受けて通信サービスを提供しています。
※その意味で、格安SIMはMVNO(仮想移動体通信事業者)とほぼ同じ
ポイントは 「格安SIM事業者は、自社で通信設備を持たない」ということです。
上記のような通信設備は、実は想像以上に高額なのです。
格安SIM事業者が所有する「中継パケット交換機」1台でも、5億近くする事例を直接見てきました。
これが、キャリアとして全国エリアを対象に基地局や交換機を配備するとなると、その費用(コスト)は莫大になります。
そのコストによって、 利用するユーザーにも相応の通信料金がかかるという訳です。
キャリアの料金が高い理由も、少し理解いただけたと思います。
話を戻すと、格安SIMは
格安SIMが安い理由
- 通信設備をあくまで借りているだけで、自社で所有しない
- そのため設備費用(コスト)を抑え、利用料金も安くできる
という特徴があります。
よく筆者は、キャリアと格安SIMの関係を「マンションの大家さんと借主」に例えるのですが
マンションの大家さんと借主を例にした場合
- マンションを賃貸で借りるだけなら、月数万円で済む
- マンションを1部屋でも所有しようと思ったら、相当な高額がかかる
と考えると分かりやすいですね。
基本的には格安SIMと格安スマホ(SIMフリースマホ)を組み合わせて使う
格安SIMと格安スマホ、2つは同じ意味で使われることも多いです。
しかし基本的には、 格安SIMと格安スマホ(またはSIMフリースマホ)を組み合わせて使うと考えればOKです。
格安SIMの9つのデメリット
ではこの記事の本題である、格安SIMの意外と気づかないデメリットについて説明していきましょう。
どの端末が使えるか分かりにくい
筆者が以前、いくつかの格安SIM事業者の中の人とお話しした際「利用検討している方からは、どんな問い合わせが多いのでしょうか?」と聞いたことがあります。
その時、一番多い問い合わせとして共通したのが
格安SIMの問い合わせで一番多い質問
- 「自分が持っている端末は使えるの?」
- 「○○○の端末は使えるのか教えてほしい」
という内容でした。
格安SIMを検討しつつも、抵抗を感じる方の多くが
格安SIMに不安を感じる場合
- どの端末が使えるか分からない
- 自分が持っている端末で使えるか分からない
という不安を持っているようです。
確かに、 格安SIMサービスによって使える端末は異なります。
共通の法則があるわけではないので、以下のような方法で確認する必要があります。
動作確認は各格安SIMのHPで調べるのが一番正確
格安SIMサービスでは、基本的に動作確認のページを設置しているので、メーカー・端末名が分かっていれば対応しているか・どうかは判別がつきます。
しかし、面倒であることに変わりはありません。
誤解を恐れずにざっくり言ってしまうと、 SIMフリースマホとして国内で販売されているものは基本的に使えると思ってよいと思います。
代表的なメーカー
- Huawei
- Asus
- HTC
通信速度は正直キャリアより遅い
これは、格安SIMを少しかじった事がある人ならほとんどが知っているデメリットではないでしょうか。
しかし、格安SIMサービスは、公式HPなどで
格安SIMの間違ったキャッチフレーズ
- ドコモの回線を使っているから繋がりやすさも安心!
- キャリアと遜色なく利用できます
とも取れるメッセージを発信したりしているため、誤解も多いのです。
また格安SIMは、人によって「遅い~それなりに速い」の評価が分かれる事もあり、それにも理由があります。
下記、MVNOの記事でもご説明しているのですがポイントは2つ。
格安SIMのポイント
- 回線は確かにキャリアのものと同じ
- 帯域が異なるため、速度は明確に違う(格安SIMのほうが遅い)
先ほどマンションの例え話を出しましたが、同じ例で説明していきましょう。
格安SIMは「帯域を借りた分しか使えない」
ポイントは「格安SIMはあくまでキャリアから通信設備(帯域)を借りているだけ」ということです。
キャリアほど無尽蔵に帯域を使えるわけではないのです。
どういうことか、以下の図を見てください。
格安SIMの通信速度は、
格安SIMの通信速度について
- 借りている部屋の広さ:帯域
- 人数:同時にネット接続する人
と考えると分かりやすいです。
部屋に入ってくる人の多さで速度(動きやすさ)は変わる
同じ広さの部屋であっても、そこに大量の人がなだれ込む(ネットに接続する)事になれば、身動きが取れなくなります。
これが「通信速度が遅い」状態です。
深夜帯など、人がいない時間はキャリア並みの速度が出る
その一方で、たとえば深夜にネットにつなぐ人が少なければ、スイスイ移動することができます。
理論上、 他に使っている人がいなければ格安SIMはキャリアと同じ条件になります。
しかし、自分以外にその帯域に誰もいない、という状態は普通ありえません。
格安SIMを使っている人が「いや、結構速いから満足だよ」という場合は、深夜など利用者が少ないタイミングで繋げている可能性があります。
または、 費用をかけて帯域を広く押さえている格安SIMなら、そう簡単にはギュウギュウ詰めにはなりません。
これが同じキャリア由来でも、格安SIMによって速さが違う理由です。
まとめると
格安SIMの回線と通信速度について
- 間違いなく回線はキャリアと同じ
- ただ帯域(部屋の広さ)が限られているため、通信速度が遅くなる
というカラクリなわけです。
キャリアは言ってみれば「屋外の広大なキャンプ場」
格安SIMに対してのキャリアは「屋外のキャンプ場」に例えると分かりやすいですね。
たとえ利用者(ネットにつないでいる人)が多くても、広い帯域を所有している=土地が広大なため、人同士がかち合わないのです。
色々と言いましたが、格安SIMとキャリアは回線が同じでも、その通信速度には差があると覚えておけば大丈夫です。
設定が複雑(APN)
格安SIMを購入した後は、実際に接続するための設定が必要です。
※大抵の場合、SIMカードとともに格安SIM設定のための必要項目が書かれた台紙がついてきます
接続設定においては
SIMカードの接続設定項目
- APN
- 認証方法
といった項目を入力しなければならないのですが、ここでつまづく方が多くいます。
キャリアのスマホ契約では、起動したら接続できる状態で渡してくれることも多いので「これどうしたらいいの?」と困る人も多いようです。
ちなみにAndroidもiPhoneも両方格安SIMで使っている筆者からすると、iPhoneの方が「構成プロファイルをダウンロードし、インストールする」という手順が必要で面倒だと感じています。
端末代はかかる
当たり前といえば当たり前なのですが、格安SIMに替える上で、通信費は安くても「端末代」はかかります。
※今使っている端末が格安SIMに対応している人は除きます。
格安スマホはキャリアスマホ端末より安いとはいえ、数万円はします。
格安スマホの端末料金の目安
- エントリーモデル格安スマホ:1~2万円
- ミドルスペック格安スマホ:3~5万円
- ハイスペック格安スマホ:6~7万円
今使っているスマホが格安SIMに対応していない場合、
キャリアスマホの支払い方法
- 端末代を一括で支払うか
- 月々の利用料と合わせて分割するか
といった選択はありますが、 契約直後から通信費だけを削減できることはないと覚えておきましょう。
クレジットカードしか使えない場合がある
格安SIMでは、ほとんどの支払いがクレジットカードになります。
中には
格安SIM料金支払い方法
- 口座振替
- デビットカード
が使えるサービスもあります。
デビットカードが使えるとしている格安SIMでも、カードの種類によっては審査落ちしてしまって使えないことがあります。
その点で楽天モバイルは比較的柔軟です。
楽天モバイルの料金支払い方法
- クレジットカード
- デビットカード(楽天デビット)
- 口座振替
が選べて、審査落ちも少ないと感じています。
ちなみに、有名格安SIMで使える支払い方法を調査したものが以下です。
クレジットカード | 口座振替 | デビットカード | |
---|---|---|---|
UQモバイル | ○ | ○ | |
mineo | ○ | ||
DMMモバイル | ○ | ||
楽天モバイル | ○ | ○※ | ○ |
Nifmo | ○ | ○ | |
OCNモバイルONE | ○ | ○ | |
BIGLOBE MOBILE | ○ | ○ | |
b-mobile | ○ | ||
イオンモバイル | ○ | ||
Y!mobile | ○ | ○ |
※端末代金の支払いは不可
※筆者が各サービスの公式HP/ヘルプから調査
※サービスによっては使えないとされているものの、審査通過した例も体験として有り
クレジットカードのみ対応が多い事が分かっていただけると思います。
キャリアメールが使えない
格安SIMでは
格安SIMで使用できないキャリアメールの例
- @docomo.ne.jp
- @ezweb.ne.jp
- @softbank.ne.jp
といったキャリアメールが基本的に使えません。
そのためGmail、Yahooメールといったフリーメールが推奨されています。
格安SIMで使用できるフリーメールの例
- 楽天モバイル(@gol.com)
- UQモバイル(@uqmobile.jp)
- mineo(@mineo.jp)
のように、サービスによっては、キャリアメールに似た専用メールアドレスが使えるものも存在します。
しかし結局メールアドレスが変わるため、キャリアメールがそのまま使えない不便さがあります。
例外:マルチデバイス設定をすればキャリアメールが引き継げることも
例外として、 キャリアで「マルチデバイス設定」をする事で、格安SIMにも裏技的にキャリアメールが引き継げます。
しかし細かい手順は長くなるので省きますが
マルチデバイス設定を利用したキャリアメールの引継ぎ手順
- スマホとは別にガラケーを1台準備する必要がある
- マルチデバイス設定のため、プラン契約を変更する必要がある
- メールアドレスを2回変更する必要がある
という手順を踏む必要があり、キャリアメール登録先を調べて設定変更するより時間と手間がかかります。
そのため実際にこの手法を取っている人を、筆者の周りでは確認できませんでした。
見る限り「キャリアメール使えないけど、まあいいか」と思って格安SIMに乗り換えた人達が多くいる感触を持っています。
LINE ID検索ができない
多くの格安SIMでは、LINEのID検索が出来ません。
LINEのID機能には「キャリアでの年齢認証が必要」だからです。
ID検索が18歳未満では使えなくなった事を受けて、年齢認証が必須になりました。
そのためLINEで友達追加をするには
LINEで友達追加をする方法
- ふるふる
- QRコード
を使う必要があります。
対面していないと友達追加ができないのは不便に思う人がいるかもしれません。
例外として、 LINE MOBILEならID検索が可能です。
さすがにLINEの通信サービスでLINEが充分に使えないとしたら不満ですよね。
家族割引がない場合も
キャリアでは、家族での利用促進のため「家族割」を導入していることが多いです。
※画像引用:au家族割・公式ページ
その一方、格安SIM全体ではその制度がまだ整っていません。
格安SIMのキャンペーンの例
- 楽天モバイルが家族割キャンペーンを実施(現在は終了)
- UQモバイルが学生割を実施(実施中)
といった事はありましたが、あくまでキャンペーンの域を出ていません。
また格安SIMでは 1つの契約を複数のSIMカードに振り分ける「シェア方式」がメインで、複数の回線契約を家族としてまとめるという事は基本行いません。
例を挙げると、
キャリアと格安SIMの請求先の違い
- au家族割では、請求先も家族それぞれに分けられる
- 格安SIMの家族シェアでは、請求先は基本1人が多い(1つの回線契約を家族でシェアする)
という違いがあります。
家族で使う場合の割引の柔軟性ではキャリアに劣るというのが正直なところです。
店舗サポートが受けにくい
格安SIMには、キャリアのような店舗施設がそこまで多くありません。
ざっくり分けると
格安SIMの店舗施設状況
- 基本店舗は持っていない
- 店舗はあっても申込専用窓口がメイン
のどちらかが多いです。
もしくは「取扱店」として、他のキャリア・格安SIMとあわせて販売されているケースもあり、そこでは具体的な修理相談は難しいでしょう。
※画像引用: UQモバイル公式ページ
結果、
格安SIMをオススメしない方
- 店舗でデータの移行設定まで行って欲しい
- 困った時に直接サポートを受けたい
という人には格安SIMはあまりオススメしません。
その一方、チャットでのサポートやコールセンターに力を入れており「対面じゃなくても相談できる」という環境はある程度整っています。
またmineoは、 ユーザー同士のコミュニティサイト「マイネ王」を運営しており、ユーザー間で「詳しい人に教えてもらえる」というサービスを提供している点で特徴的です。
※画像引用:マイネ王・公式ページ
店舗窓口を持っている人気格安SIM
店舗窓口のある人気格安SIM
- 楽天モバイル
- UQモバイル
- mineo
- Y!mobile(正確にはキャリア)
店舗窓口を持っていない人気格安SIM ※取扱店は存在する
店舗窓口を持っていない人気格安SIM
- IIJmio
- BIGLOBE MOBILE
格安SIMのメリット
さて、ここまで意外とまとめられていない「格安SIMのデメリット」をお話ししてきました。
これらの点が 「特に気にならない」「まあ受け入れられる」という方であれば、格安SIMによる節約の恩恵を充分受けられると思っています。
「通信費が安くできる」というのが、格安SIMの一番大きいメリットである事は確かですが、その他にもメリットはあります。
ここまで見てみて「格安SIMを使っても後悔しないかな」と思えた方には、その他のメリットも紹介していきましょう。
通信費が安く抑えられる
何度もお伝えしている事なので、詳しい説明は省略します。
キャリアも格安SIMに対抗し、安さが売りのプランを打ち出すようになってきました。
また格安SIM業界を揺るがしたのが、ソフトバンクがサブキャリアとして送り込んだY!mobileです。
厳密にはキャリアとしてのハイスペックな通信品質を持ちつつ、格安SIMの中では高めだが、キャリアより安いプランを備えたY!mobileは一気にシェアを伸ばした印象です。
しかし、キャリア勢と格安SIMの間にはまだ明確な料金の差があります。
たとえばmineoでは「もうすぐ100万回線ありがとうキャンペーン」として、音声通話つきのプランが6か月間410円~/月で使えるようになっています。
※画像引用: mineo公式キャンペーンサイト
その他、DMMモバイルも安さに定評があり、音声通話プランは1,140円~となっています。
キャリアでもなかなか享受できない安さだといえるでしょう。
対応端末もキャリア専用より格安
「端末代もかかる」とデメリットでお伝えしたものの、格安スマホ端末はキャリアのものより格安。
格安スマホ端末は、3~4万円あたりがミドルスペックで、商品も多いです。
試しに、格安スマホの人気端末とキャリア専用端末で価格を比べてみましょう。
格安スマホ | キャリア対応スマホ | ||
---|---|---|---|
端末名 | 端末代金 | 端末名 | 端末代金 |
Huawei nova | ¥41,018 | au AQUOS compact SHV41 |
¥77,760 |
Huawei P10Lite | ¥32,378 |
対応端末もキャリア専用より格安 |
¥90,720 |
ミドルスペック同士で比較したつもりですが、大きく差があるのが分かりますね。
どうでも良いですが、auの商品ページでは「端末価格がそう簡単に見つからない」ようになっている点が気になります…。
端末価格がなかなか見つからない?
利用料金シミュレーションで、普通は端末代も出ると思っていたのですが、 表示されるのは「月々の分割+通信料の利用料金のみ」で、トータルいくらかかるのかは分からないままです。
※画像引用: au公式ページ
なんとか端末代金を見つけた
この画面の真ん中あたりに、小さく載っているのが端末代金(機種代金と表記)です。
この価格をそのまま出してしまうと「うわっ!」と思われるのを想定しているように思えてしまいますね。
※画像引用: au公式ページ
冒頭で出した写真ですが、格安スマホでなければ、筆者もこれだけの端末を揃えることは難しかっただろうな…と思います。
個別の付加価値がある
また格安SIM各社によって、それぞれ独自の付加価値があります。
例を挙げると
格安SIM各社のそれぞれのメリット
- 楽天モバイル:楽天ポイントの付与
- U-mobile:U-NEXTの映画視聴が一本無料
- BIGLOBE MOBILE:エンタメフリーでYoutube・AbemaTVが通信費対象外
といったメリットがあります。
データ通信量を意識できる
最後に、これは筆者自身が感じたメリットですが「キャリアの頃に比べて、データ通信量を意識・節約するようになった」という事がありました。
正直言うと、キャリアの頃は通信費が高くても「必要な分使ってこの結果だし、まあ仕方ないかな…」と思っていました。
データ通信量上限に引っかかってしまう事も珍しくありませんでした。
しかし次第に「自分のスマホ代、高すぎるのでは?」と思うようになり、格安SIMに乗り換えたわけです。
それこそ最初は同じように、何も考えずに通信をしていましたが、目に見えて料金が下がってくるとどんどん節約意欲が湧いてきました。
通信費を節約する方法
- Wi-Fiがある時は多少手間でもそっちにつなぐ
- アプリのアップデートをするタイミングを見計らう
- 大きなデータのやり取りはPCで行うようにした
など、意外と心がけていなかった工夫をするようになり、データ上限に引っかかったことは一度もありません。
※メインの端末では、月ごとの利用は5GB程度で収まっています。
格安SIMとデータ通信量は切っても切れない関係です。
よりいっそう、データ通信量を気にすることで、効率的に節約できたメリットもあると感じます。
最後に、おすすめの格安SIMを紹介!
どうでしたか?
格安SIM、持つか持たないか、あなたの決断を後押しできたら幸いです。
もちろん格安SIMを持たない決断だって当然「有り」です。
メリットよりデメリットの方が大きいな…と感じた方は、無理して契約すると後悔するかもしれないのです。
ぜひゆっくり考えてみてください。
そして最後に筆者オススメの格安SIMサービスをご紹介しましょう!
オススメの格安SIM(1)通信安定性と安さを兼ねたサービス
オススメの格安SIM(2)通信速度に自信!少し価格は高めだがキャリアより格安なサービス
オススメの格安SIM(1)通信安定性と安さを兼ねたサービス
まずオススメな格安SIMのカテゴリーが、通信安定性と安さを兼ね備えたサービスです。
mineo:安定性が自慢かつ、キャンペーン適用で最安値クラスに
※画像引用:mineo公式ページ
関西電力グループのケイ・オプティコムが運営するmineo。
初心者の方でも分かりやすいように
mineoの特徴
- プランの内容
- サポートサイトの内容
- ご利用ガイド
などもシンプルに作られています。
こういった点から、 顧客満足度が高い格安SIMとして知られています。
値引きキャンペーンを使うと、通話ありのプランが6か月間は900円引きになり、3桁台で使えるようになっています。
※キャンペーン名称は随時変わっている
この点もmineoが指示を集めているポイントですね。
mineoのオススメポイント
- データ容量不足で困ることが少ない
- 初心者でも分かりやすい操作・申し込み
- 格安SIMの中でも顧客満足度が高い
mineoの注意点
- 開通までの初期設定が若干面倒
- シンプルゆえに自分に合ったプラン選びが面倒
- かけ放題オプションをつけ忘れやすい
- ショップがないため、困った時に直接サポートが受けられない
楽天モバイル:キャリア参入を発表・速度向上にも期待
※画像引用: 楽天モバイル公式ページ
格安SIMである一方、昨年12月にキャリア事業への参入を発表した楽天モバイル。
国内MVNOではトップのシェアを誇っています。
実際にMVNO関連のリサーチを行っているMMD研究所が2017年9月に行った調査でも、楽天モバイルが全体の25%以上使われている結果となりました。
※参照: MMD研究所 格安SIMシェア率
楽天の幅広いサービス展開を活かした付加価値の提供に力を入れており、 楽天スーパーポイントでの支払いが可能だったり、通信料支払いごとにスーパーポイントが貯まる仕組みが好評価です。
筆者ももっとも長く使っているのが楽天モバイルです。
楽天モバイルのオススメポイント
- 通話時間・通話回数ともに無制限定額の「楽天でんわかけ放題」
- 楽天スーパーポイントが貯まる
- 料金支払いに楽天スーパーポイントが使える
- 支払い方法が柔軟(口座振替・デビットカードも使える)
楽天モバイルの注意点
- 低速通信も3日間の速度制限にカウントされる
- SIM再発行手数料が高い
IIJmio:フルMVNOの筆頭!安定性・柔軟性が高評価
※画像引用: iijmio公式ページ
IIJmioは、格安SIMの中でも老舗のサービスです。
インターネットプロバイダを運営してきたノウハウを活かした通信安定性に定評があります。
またIIJmioは専門用語でいうと一次MVNOという、特別なカテゴリーに属しており、他のMVNOにサービスやノウハウを提供する役目を担っています。
IIJmio自体も高い柔軟性を持っており、以下に挙げるように新機種やアップデートへの対応が群を抜いています。
iPhone系の新機種が発売された時など、他の格安SIMよりかなり早い段階で動作確認を行ったりしています。
IIJmioのオススメポイント
- 同業他社が驚くレベルで新機種やアップデートの対応が早い
- docomo/au、2キャリアの幅広い端末を利用できる
- 家族向けの通話割引を提供しているため、家族利用に向いている
IIJmioの注意点
- 混雑時(昼)の低速化が激しい
- タイプA契約だと、一部のau機種では使用できない
- 速度制限時に360MB/3日間使用するとさらに低速制限される
通信速度は標準クラスですが、 安定性・信頼感という事ならかなりオススメの選択肢になります。
オススメの格安SIM(2)通信速度に自信!価格は高めでもキャリアより格安なサービス
もうひとつオススメな格安SIMのカテゴリーは、
格安SIMのオススメすすところ
- 価格は標準的な格安SIMより高め
- しかし通信速度はキャリアにも迫る速さ・安定性
というサービスです。
Y!mobile:キャリアなのに安い・かつ速いと言うイイトコ取りサービス
※画像引用: Ymobile公式ページ
記事中でお話しした通り厳密には格安SIM(MVNO)ではなく、キャリア=ソフトバンクのサブブランドになります。
しかし
サブブランドのメリット
- 高価格帯の格安SIMと同等の安さ
- キャリアならではの業界最速クラスの速度・安定性
によって、MVNO業界に衝撃を与えました。
利用者からすると、格安SIMかそうでないかはあまり関係がないので、 両方のいいとこ取りをしたオススメSIMだと考えています。
Y!mobileのオススメポイント
- 大手キャリアより月額料金が安い
- 通信速度が大手キャリア並に安定している
- 実店舗でサポートを受けられる
- Yahoo!プレミアムが無料で利用できる
Y!mobileの注意点
- 2年縛り(最低利用期間)や解約金がある
- 他のMVNOと比べると料金が少し高い
- 利用期間に応じて月額料金やデータ通信量が変動する
- 大容量・使い放題プランがない
UQモバイル:auのサブキャリアとして高速通信を実現!
※画像引用:UQモバイル公式ページ
KDDIの子会社である「UQコミュニケーションズ」(沖縄はUQモバイル沖縄)が運営する格安SIMです。
Y!mobileと同様、auのサブブランドという位置づけです。
しかしUQモバイルはあくまでレイヤー2のMVNOで、上に挙げたY!mobileのようにキャリアではないのですが、auの子会社である事からか高い通信速度を誇っています。
MVNOの多くがキャリアメールが使えない一方、 UQモバイルではキャリアメールも利用できます。
ezwebのアドレスがなくなってしまうと意外と困る!という人にも助かるポイントですね。
UQモバイルのオススメポイント
- 通信速度が安定して速い
- 通話定額プランと無いプランが選べる
- キャリアメールが利用できる
- 家族割や学割で安く持てる
- データ繰り越しや高速・低速切換が簡単に行える
- iPhoneやAndroid端末が安く手に入る
- 全国にUQスポットや取扱店を展開している
- 数少ない口座振替に対応している
UQモバイルの注意点
- 利用できる端末や相性が存在する
- 月額料金やデータ通信量が契約期間によって変動する
- 他社の格安SIMより割高、2年縛りが付いている
- 選べるプランの種類が少ない
- 通信回線がLTEしか掴まない