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「良い借金」と「悪い借金」の違いとは?

「良い借金」と「悪い借金」の違いとは?
Image: Lifehacker US

米Lifehacker編集部に、匿名の読者さんから、こんな質問メールが届きました。

借金のタイプのうち、住宅ローンや奨学金などは「良い」借金、クレジットカードなどは「悪い」借金と言われているようです。それってどういう意味ですか? 「良い」借金と「悪い」借金の違いは、どこにあるのでしょうか?

匿名さん、いい質問ですね! 人それぞれに問題は違うので、個々の問題についてはファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

ここでは、一般的な話をしましょう。

よい借金、悪い借金

大きな違いの1つが、利率です。たとえばクレジットカードの融資は、自動車ローンや奨学金といった他の金融商品に比べて利率が高く設定されています。毎月の支払いが追いつかない状態が続くと、あっという間に利子が膨れ上がります。

一方で、「良い」借金の一例が住宅ローンです。「FitSmallBusiness.com」の金融アナリストDock Davide Treece氏はこう言います。

住宅ローンは毎月の返済額が固定のため、利子で残高が膨らむことなく、無理なく毎月の返済ができます。

クレジットカードの融資はクレジットスコアを下げるのに対し、この種の借金はスコア向上につながることが多いようです。

ただし、違いは利率だけではありません。「良い」条件の1つが、担保付きであることです。担保付き借金は何らかの見返り物件が付くのに対し、そうでない借金(クレジットカードの残高、消費者金融、医療費など)には付きません。Treece氏はこう説明します。

実際のところ、利率が大きく異なるのはこれが理由です。

クレジットカードの融資を返済できなくなった場合、カード会社は借金取りを雇うか、裁判所に賃金の差し押さえを要求しなければなりません。もちろん、それもクレジットスコアに影響します。

「良い」借金は通常、住宅、自動車またはその他の有形資産によって担保されており、返済ができなくなった場合、それらの物件が差し押さえられます。政府出資の奨学金は、「良い」借金、あるいは民間の奨学金よりはよいと考えられています。なぜなら後者は利率が高く、担保付きでないことが多いからです。基本的に、あなたの純資産を増やすものが「よい」借金、下げるのが「悪い」借金と言っていいでしょう(自動車ローンはどちらにもなりえます)。

Treece氏はこう言います。

「良い」借金の判断時に主に考慮するのは、収益力や今後価値が高まる資産に対する投資かどうかです。

不動産はときとともに価値が上がる傾向があり、奨学金は借り手の収益力を高めるので、良い借金と言えるのです。

お金が少し余ったなら、利率の高い「悪い」借金から優先的に返済するのがベスト。とはいえ、「雪だるま式」返済で成功する人も多いようです。これは、小額の借金から返済して、少しずつ大きいものに移行する方法です。とにかく、万人に共通の最適な返済方法なんてないことだけは覚えておきましょう。


Image: Lifehacker US

Source: Fit Small Business

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文

訳:堀込泰三

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