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福井金ケ崎地区に懐かしの気動車 敦賀市が購入へ
敦賀市は新年度、JR小浜線をかつて走っていた気動車「キハ28形」と同型の車両を購入する。市内の鉄道遺産を集める計画の金ケ崎地区に展示し、周辺観光の魅力を高める。 市は二〇二三年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、県と連携して金ケ崎の観光拠点化を進めている。JR敦賀駅構内で使用されていた転車台を移設するほか、敦賀港線に蒸気機関車(SL)を走らせたり、敦賀で検査されていた豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の部品を新設するレストランやカフェに置いたりする案が検討されている。 キハ28形は〇三年の電化前まで小浜線を運行していた。昨年末に市内で開催された鉄道イベントでは、実行委員会が同型車両を保管していた大阪市の建設・運送会社から実物を借りて展示。来場者から「懐かしい気持ちになった」などと好評だった。 加えて、金ケ崎周辺施設の整備計画を策定する市の委員会で、地元に縁のある車両の展示を求める声が上がっており、同型車両が全国的にも珍しいことから市は同社からの購入を決めた。運搬費と合わせた費用は八百三十一万円。 車両は休憩所などにする予定で、市新幹線まちづくり課の担当者は「敦賀に関連する多くの鉄道遺産を生かして、金ケ崎を魅力あるエリアにしていきたい」と話している。 (米田怜央) 今、あなたにオススメ
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