一昨日の夕方あたりから各メディアがネット上で、小泉政権下で竹中平蔵・元総務相のブレーンとして郵政民営化などを推進していた元財務官僚の高橋洋一氏が窃盗容疑で書類送検されたというニュースを流していました。
高橋氏は脱官僚政治を唱える勢力の急先鋒に位置付けられている人物です。私は官僚主導政治を打破するという観点からこれまで小泉構造改革を積極的に支持してきただけに、最初にこのニュースに触れたとき、官僚政治を激しく糾弾し続けてきた高橋氏がよりによって(なんとも様にならない)窃盗容疑で書類送検されたなんて寝耳に水というかまさに青天の霹靂でした。しかしながら、その後この窃盗事件に関連してどうにも合点のいかない様々な疑問が沸いてきたのです。
まず、この窃盗事件は24日に起きているにもかかわらず、30日に書類送検されるまでその事実が完全に伏せられていたのは何故か。そもそも財務省を退官したとはいえ私大教授の職を得て、メディアの露出度も高く、自著『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』がベストセラーになり、最近では氏が提唱した「政府紙幣発行論」が巷で議論を巻き起こしていました。これほどの著名な人物が、平日の夜にわざわざ練馬区の温泉施設に行って湯船に浸かるというのも(よほどの温泉好きでもなければ)なんとなく不自然な気がしますし、たまたま20数万円の腕時計等を入れたままロッカーが無施錠だった、そしてそのロッカーが無施錠だったことをたまたま高橋氏が知るに至ったというのも(氏が常習犯でもない限り)偶然とはいえ、なんだかあまりに出来すぎな気がします。
また本当に高橋氏が現金約5万円入りの財布や高級腕時計など計約30万円相当を盗んだのであれば盗難に気付いた会社員が警察に通報して警察官が駆け付けて脱衣所に備え付けられていた防犯カメラを調べている間も呑気に湯船に浸かっていた、なんてことがあり得るのでしょうか?普通はすぐにその場から離れようとするのではないでしょうか?ただ高橋氏自身は事情聴取に対して「いい時計だったので、どんな人が持っているのか興味があり、盗んでしまった」とあっさり供述してしまっているそうですが、そもそも高橋氏にとってたかだか20数万円程度の時計がそれほど価値があるものなのでしょうか?それとも単に魔が差したのでしょうか?どうも腑に落ちません。
また高橋氏は窃盗容疑をあっさり認めたということで練馬署は「証拠隠滅の恐れがない」と判断して逮捕はしていません。だからといって、この事件が表に出ているとおりの単なるありきたりの窃盗事件に過ぎないという保証は全くないのです。もし今回の事件が単なる普通の窃盗事件であれば、元財務官僚・高橋洋一教授は、非凡な才能を有しながら何故か信じられないくらい呑気な窃盗の常習犯ということになってしまいますが果たしてどうでしょうか?あるいはそうなのかもしれません。いずれにせよ、今回の「窃盗事件」は全体的になにか裏がありそうな事件でありながら、実際には単純な窃盗事件に終わってしまいそうな気配です。
2009年04月01日
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高橋洋一 書類送検
Excerpt: 高橋洋一 たかじん 日本経済 この事件はショックですね。 高橋洋一 先生の逮捕です。 小泉政権 のブレーンだったり、最近では昨年話題になった「 埋蔵金 問題」を ... 政策を問う 元“異端の 官僚..
Weblog: 注目!最新IT業界ニュース速報
Tracked: 2009-04-01 18:38
http://www.youtube.com/watch?v=48e06JMJmDU&feature=related
この番組は3月20日に生で収録&放送していることは確定。冒頭に八代英太がWBCで韓国に
6-2で勝ったと発言している。
高橋「たぶんねぇ、わたしの出身は財務省でしょ?私が一番恐いのが今度確定申告」
たかじん「あぁ、なんで」
高橋「だって、これからかならず、次きますから、わたし、経費率ゼロで申告してるもん」
一同「あぁ、かえってね」
高橋「ぜ、全部、たぶん余計に払ってて後で計算間違ってるから余分だって言われるくらいやってる、そのくらいじゃないと危ない。」
ここまで言う人が4日後の24日に銭湯で夫婦連れの時に窃盗なんかするだろうか?
官僚の罠に嵌められた疑いが拭いきれない。