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 京都市は2018年3月27日、NEC製メインフレーム上で約30年稼働する基幹系システムのバッチ処理をオープンシステムに刷新するプロジェクトについて、入札結果をWebサイトで公表した。総合評価方式でキヤノンITソリューションズが落札した。両者は2020年1月からの本稼働を目指す。

 15億3240万円の税抜き予定価格に対して、税抜き落札額は15億2990万円。5社が入札に参加したがアクセンチュアなど3社が辞退し、キヤノンITソリューションズとITベンダーのソフトロード(東京・港)が入札した。ソフトロードは入札価格がキヤノンITソリューションズより4990万円安かったが技術評価点で「失格」となった。

入札結果を使える京都市のWebサイト
(出所:京都市)
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 本プロジェクトは京都市が2014年から81億円を投じて進めていた基幹系システム刷新プロジェクトのうち、バッチ処理の刷新の失敗を受けた仕切り直しのプロジェクト。前回、ITベンダーのシステムズ(東京・品川)が2016年1月15日に税抜き11億376万円で落札したが当初稼働日の2017年1月に間に合わなかった。

 京都市は2017年10月11日にシステムズとの設計・開発等業務委託契約を解除。両者は現在、係争関係にあり、システムズは約2億円を、京都市は約8億円を求めている。