【文系学生が就活を辞めて大学院進学へ〜マーケティングで世の中を観る〜】(成蹊大学4年/須田孝徳)

3月1日

各企業の就活情報が解禁した。

あー、今日解禁かー
と去年のいろんな思いがフラッシュバックしながらもこの記事を書き上げた。

“あの企業に行きたい、たくさん内定したい。”

そんな思いが先行し過ぎてその人の個性はどんどん薄れて行く。

自己分析が進んでくると

自分にとって今の時期の最良の選択肢は本当に就活なのだろうか?

と感じる人も少なくない。

でもそんな疑問が出てきても、ほとんどの人は自分の中に出てきたそう言った本音のボリュームをそっと小さくして心の奥底にしまい込む。

その疑問の行き着く先がマイノリティな選択になるということが恐いから。


こんにちは、やっちゃん(@0yacchan0)です

今回は FIGURES  Fig.13

【文系学生が就活を辞めて大学院進学へ〜マーケティングで世の中を観る〜】(須田孝徳)

 

そもそもこのブログ何?って人へ
簡単に言うと情熱大陸の学生ver.みたいなものです。
なんでやってんの?とか具体的なことはこちらをご覧になっていただけると↓
 
前回の記事
前回はFIGURES Fig.12
【全国90位の校舎が全国1位に〜東進のアルバイトから夢が生まれた瞬間〜】(楢橋穂野花)
大学受験多くの人が通る道だ。その子が受験を通して、人生が変わったなっていう経験を与えたい彼女はそう話す。
過去を振り返った時、失敗でも成功でもその大学受験から人生が変わったと思う人はどれほどいるのだろう。
少なくとも僕はその1人だ。
大学受験に合格させる!だけじゃなくて、彼女のように思って指導してくれる先生は何人いるんだろう。
彼女へのインタビューは卒業アルバム見ながら思い出話しに浸っているような懐かしい時間だった。
生徒が受験を振り返った時にあの参考書よかったな、あの模試の点数がめっちゃよくてさ、試験当日寝坊してさ、みたいな彼らの思い出と一緒に浮かんでくる先生に僕もなれていたのだろうか。

今回は
FIGURE Fig.4【おもてなしの手段〜1番最初に頼りたい人〜】
で取り上げた木村優輝くん(@doppi0conpanna)の友達で、
先日、早稲田大学の大学院に進学が決まった須田孝徳くんへのインタビュー。

文系学生の中で就職ではなく、大学院進学という圧倒的にマイノリティな選択をした彼が歩んできた大学生活をお伝えします。
久々にこんな思考の深い人と出会えて若干興奮気味です笑
それでは早速インタビューしていきましょう✌

須田孝徳
成蹊大学
経済学部経済経営学科
石井裕明ゼミナール(マーケティングと消費者行動がテーマ)
共同執筆した2つの論文が、日経広告研究所報に掲載と広告学会学生広告論文賞で入賞。

在学中にやってきたこと
・観光事業研究会第54期副会長
・大学生活の過ごし方を1年生500人に講演
・オープンキャンパスで現役高校生の進路相談
・株式会社ウゴカスでインターン
・エディンバラ大学、モナシュ大学にそれぞれ短期留学
・製作した模型作品を展示会にて展示
・MBラボメンバー、洋服に関する記事の執筆
・宣伝会議コピーライター養成講座に参加
・様々な価値観を結びつけるコミュニティ【Tento.】を設立


 

 

早稲田大学でマーケティング戦略を学びに大学院へ

やっちゃん
木村くん(@doppi0conpanna)から噂はちょいちょい聞いていました。
今日はよろしくお願いします。

早稲田大学の大学院に合格したんですよね?
この場で言うのもあれですがおめでとうございます!

  

須田くん
ありがとうございます!
もう2年間学生やってきます笑。
今日はよろしくお願いします。
 

やっちゃん
早速質問させていただきたいんですけど、大学院ではどんな研究をするんですか?
  

須田くん
僕が行く研究室はマーケティング戦略っていう名前の研究室です。

個人的にやりたいのは企業のマーケティング戦略とかではなく、消費者行動っていって消費者がどういう風に買うかとブランド力を掛け合わせるところでその研究室ではそれができるんです。
 

やっちゃん
マーケティング!!

大学院に行ってまでマーケティングの勉強をしている人に会うのは初めてです。
そもそもマーケティングを勉強している人って大学院に行くのが普通なんですか?
  

須田くん
いや、実は大学院に行く人はほとんどいません。
そもそも文系学生全体として大学院に行くことがかなりマイノリティかも…

今のところ、僕の学内外の友人でも文系から院に進学する人を見たことがないですね。
 

やっちゃん
ですよね!
僕の知り合いにも文系学生で大学院に進学するのは2,3人くらいしかいません。
  

須田くん
理系だと大学院に行かないことがマイノリティだけど文系が大学院に行くのは理系で大学院に行かないことよりマイノリティかもしれません笑。

実際に先日、早稲田の面接試験に前行ったんですけど
58人中日本人は5人だけ。
他は全部中国人や韓国人などの海外の学生。
改めて自分がマイノリティな選択をしたんだと実感しました。
   

どうして大学院に?

ゼミ活動

ゼミで広告学会関東部会 学生広告論文賞を受賞した時の1枚

やっちゃん
文系で大学院に進学するっていうのはかなりマイノリティな訳で、そもそも大学3年になった時に就活以外に、大学院進学っていう選択肢が須田くんの中で増えていたわけですよね?

どうしてその選択肢が増えたのか教えてください。
  

須田くん
そうですね、大学1,2年生の時は自分も就職するもんだと思ってました。

1番影響を与えてくれたのは3年生の時のゼミ活動の影響が大きかったかもしれません。
 

やっちゃん
ゼミ活動か!
自分は理系だからゼミのイメージがつかないんですけど、具体的にはどんなことをしていたんですか?
  

須田くん
僕が所属していたのはマーケティングと消費者行動のゼミでした。
具体的にはマーケティングを学術的なところと実務的なところからアプローチするんですよね。

実務的な面はアイドルをプロデュースしようてのがテーマで
学術的なのは人間の五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)をマーケティングに落とし込んで学術的なアプローチをしようってのがテーマなんです。

 

やっちゃん
アイドルをプロデュース!?
めちゃめちゃ面白そう。
じゃあ実務的に手を動かしながら学術的な研究も進めて行くわけですよね。
須田くん的に学術的な面と実務的な面でどちらの方が楽しかった!っていうのはあるんですか?
  

須田くん
個人的にはどっちも楽しかったんです。

だけど、ゼミのメンバーは実務的な企画を考えるのは好きなんだけど、学術的な研究ってなると嫌いな人が結構多かったですね。

勉強すればするほど僕はマーケティングにどっぷりハマってしまってマーケティングって楽しいんだな。
ってザックリ思いつつ就職活動が始まりました。

 

やっちゃん
あ、就活もしてたんですね。
どの辺りから大学院へ進学するっていう選択肢が須田くんの前に現れたんですか?
  

須田くん
ちょうど、就活中ですね。
就活中も頭の中のどこかで研究をこのまま続けても楽しいんだろうなって思っていて、
実は僕、成蹊大学に浪人して入ってるんですよ。
高校の時の僕の英語の偏差値は38とかで、当時は成蹊大学にとりあえず受かったから入りました。

ずっと心の中のどっかで俺なんかが大学院行っていいのか?って思っていたんです。
だから最初は大学院進学という選択肢は全然挙がってなかったんだけど、

”須田くんは院に行くのも全然アリかもね”

って先生に言ってもらえたんです。

そこで
あ、僕も大学院に行っていいんだなって思えて、

ちょうどOB訪問の際にも博報堂の方に大学院に進学しようか迷ってるんですよって話をしたら、

じゃあ院行きなよ、そっちの方が世界広がるでしょって言って頂きました。
そこで、思い切って就活をやめて大学院進学に切り替えましたね。

 

やっちゃん
先生が認めてくれるのってとっても嬉しいですよね。
須田くんも浪人しているんですね。
このブログでインタビューする人浪人してる人が多いのでとっても親近感湧きます。

その辺の話もあとで教えてください。

  

マーケティングと自分のコンセプト

やっちゃん
大学3年生の時からマーケティングの勉強をしていると思うんだけど、みんなと違って須田くんがマーケティングにどっぷりとハマれるのってどうしてなんですかね?
  

須田くん
実は、就活中もそれをずっと考えていて、中々自分がどうしてこれにハマっているのかっていうのは分からなかったんです。

どうして大学院にまで行ってこれを勉強して行くのか、
もやもやしつつ、大学院進学の勉強をしていました。

それと並行して自己分析はずっと続けていて、

そしたら自分の中のコンセプトが見えてきて、マーケティングにハマっている理由、自分が研究者基質な理由も分かってきました。

 

やっちゃん
大学院進学を決めた時もまだ分かってなかったんですね。

確かに、どうして須田くんだけゼミでも学術的、実務的な面の両方にどっぷりハマっていたのか気になります。

自己分析で見つけた須田くんの中のコンセプトってなんだったんですか??

  

須田くん
自己分析で気づいたんですけど自分は

人と違うことをやってそこに、価値を見出すってことをずっとやってきてたんです。

自分の過去の行動を全部抽象化したらそのコンセプトは一緒っていうのに気づきました。

大学院に進学するのも
研究って何かなって考えた時に

今まで誰もやってないことを発見して、そこに価値を見出して論文化し世の中に発表するってこと。

よーく考えたらそれって結局自分がやりたいこと、今までやってきたことと大して変わらなかったんです。
ていうところで研究って楽しいなって思えたんだと思います。

あとは、自分は洋服が好きで、
オシャレってどうやったらオシャレになるかって考えてみると

他人と違うことをやりつつ、ある程度みんなに受け入れてもらえるような服装。

これがオシャレになると思います。

そのコンセプトってマーケティングの言葉で言うと、差別化ってことになります。
いかに、他と差別化してそこに強みの源泉を見出すか。

あー、だからマーケティングに興味持つんだなって最近分かってきました。
今は自分のコンセプトが分かってるから何しててもすごい楽しいです。
思考と選択がシンクロしてる気がするので。

 

やっちゃん
Vol.11の岡本くんの話でも取り上げましたが、自己分析で自分のコンセプト、生き方が見えてくると本当に楽しいですよね。

就活から1度身を引いても自己分析を続けた須田くん。
学年、時期に関係なく自分を知るっていうのは大学生にとって大切ですね。

  

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今週の大学生





小出紘大くん

明治大学 政治経済学科4年

2年の冬に「さみしい人/弱い立場の人をなくす方法を探るため、議員インターンシップに参加。
協賛企業だったMicrosoftの社員さんと話すなかで「自分のやりたいことはITでできる」と思いたつ。

3年の夏から4年の冬にかけて、Loco Partners、Origami、SUSANOO(Etic)にインターン生として参加。

現在は、SUSANOOで学んだ「最小仮説検証」「不完全でもとりあえずやってみる」ということばを胸に、パートナー事業の立ち上げ、恋愛メディアの製作に取り組む。




身近なロールモデルを見つけよう

あの人みたいになりたい、アドバイスが聞きたい、相談したい!そんな身近なロールモデルとなる先輩大学生を紹介していきます。


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ABOUTこの記事をかいた人

慶應大学に通う1995年生まれの4年生。学生時代は東進ハイスクールで担任助手として活動する。現在はがん細胞の転移を抑制するという目標の下、週6でタンパク質の研究をしている。NPO法人JUKEでもちょっとだけ活動。時間的にバイトができないので今はメルカリで生計を立てている。いらないもの募集中!通学時間が片道2時間かかるのでその時間でブログとメルカリやっている。