2018年03月26日公開
2018年03月26日更新
久保田城の御隅櫓は秋田市のシンボル!駅からのアクセスや駐車場情報も紹介!
秋田市にある久保田城跡は、現在自然豊かな都市公園「千秋(せんしゅう)公園」として市民に親しまれています。千秋公園にある久保田城の御隅櫓(おすみやぐら)や他の史跡、四季折々の花々やイベントについて、駅からのアクセスや駐車場情報と共にお伝えしていきます。
目次
久保田城は市民の憩いの場
秋田県秋田市にある久保田城跡は現在「千秋公園」として整備され、自然豊かな公園として親しまれています。久保田城のシンボルともいえる御隅櫓(おすみやぐら)、当時の様子を伝える資料館や史跡があり、歴史好きの方にもおすすめです。千秋公園までのアクセスや駐車場情報と共にお伝えしていきます。
久保田城の史跡1:久保田城御隅櫓
久保田城は江戸時代に久保田藩(現在の秋田)の藩主、佐竹義宣によって築城されました。残念ながら明治時代に火事でそのほとんどが焼失してしまいましたが、現在は久保田城の御隅櫓が復元され、その内部も楽しむことができます。御隅櫓に入るには観覧料100円(高校生以下は無料)が必要です。冬季(12月から3月)は休館しています。
当時、久保田城御隅櫓は物見(敵の様子、外部や遠方を見るための設備)や武器庫の役割を果たしていました。現在は3層4階建ての櫓(やぐら)として再建され、歴史資料の展示や展望台に使われています。藩主佐竹義宣の甲冑や旗、久保田城の復元模型が置かれていて、当時に思いをはせることができます。
最上階は展望台になっていて、秋田市内の景色はもちろん、天気がよければ日本海まで一望できます。建物はバリアフリーでエレベーターも設置されていますので、車椅子の方も展望台まで上ることができます。御隅櫓は千秋公園内の少し小高いところにあり、長い坂道を登った先にあります。広い公園なので、歩きやすい靴で行くとよいでしょう。
住所:秋田県秋田市千秋公園1-39
電話番号:018-832-1298
久保田城の史跡2:秋田市立佐竹資料館
千秋公園内には資料館や美術館、図書館など、久保田城にまつわる文化施設も充実しています。とりわけ「秋田市立佐竹資料館」は秋田藩の藩政や藩主を務めた佐竹氏についての貴重な資料を公開しています。入館料は100円(高校生以下は無料)です。年始年末(12/29~1/3)は休館。展示は不定期に入れ替えされています。
住所:秋田県秋田市千秋公園1-4
電話番号:018-832-7892
久保田城の史跡3:本丸正門
御隅櫓のほかに、木造2階建て瓦葺きの壮大な久保田城表門が再建されています。また「御物頭御番所(おものがしらごばんしょ)」は焼失せずに江戸時代から現存する建物で、秋田市から文化財に指定されています。ほかにも茶室「宣庵」や鐘楼「千秋の鐘」があり、土塁やお堀が当時の久保田城の面影を残しています。
久保田城の自然1:アクセス最高の千秋公園
久保田城跡に整備された「千秋公園」は自然豊かな都市公園として名高く、「日本都市公園100選」や「さくら名所100選」にも選ばれています。石垣も天守閣もないため、城としての壮大さにはやや欠けるかもしれませんが、広大な敷地に四季折々の植物が植えられているので、自然の中でゆったり過ごしたい方におすすめです。
千秋公園は新幹線が止まる秋田駅のすぐそば、駅から公園まで徒歩10分ほどの距離にあり、大変アクセスの良いところにあります。ホテルに宿泊したついでに立ち寄るのもおすすめです。公園内はとてもきれいに整備されており、大勢の市民がウォーキングやジョギングを楽しんでいます。トイレは各所にあり、食事処や小さな売店・自販機もあります。
久保田城の自然2:春の桜まつり
桜の名所と言われるだけのことはあり、春には758本の桜が咲き乱れます。毎年4月下旬には「千秋公園桜まつり」が開催され、ソメイヨシノを始め、しだれ桜や八重桜など、多種多様な桜を堪能できます。「桜まつり」は大賑わいで、ずらりと屋台が立ち並び、ステージではさまざまなパフォーマンスがくりひろげられます。
5月下旬には「千秋公園つつじまつり」が開催されます。おなじみのピンク色だけでなく、赤色、白色、オレンジ色の、多種多様なツツジが満開になります。屋台は出ませんが、桜の時期と同様、夜間(18:00~22:00)はライトアップされます。「桜まつり」ほど混み合わないので、ゆっくり観賞したい方におすすめです。
千秋公園内には「あやめ園」があり6月頃にはカキツバタやハナショウブ、アヤメが咲きほこります。また「胡月池(こげついけ)」では見事な藤の花を見ることができ、繊細な色合いと香りを楽しむことができます。胡月池は2000年の時を経て開花した大賀ハスがあることでも有名です。
久保田城の自然3:夏はハスの花
桜に次いで千秋公園で人気を博しているのは、お堀のハスの花です。お堀周辺は「ポケットパーク」として整備され、四季折々の植物を楽しめるようになっています。その中でもお堀を埋め尽くすかのようなハスの大きな花と葉は圧巻で、大変見ごたえがあると人気です。8月頃に見ごろを迎えます。
お堀ではハスの大輪のそばでカルガモが泳ぎ、サギが小魚を狙っています。秋田名物ババヘラアイスの屋台がでて、おばさんがコーンにヘラできれいにシャーベットをハスの花の形に盛り付けてくれます。お堀のそばで秋田の夏の風物詩を味わいながら、ハスの花や鳥たちを観賞するのもおすすめです。
久保田城の自然4:紅葉や冬景色
千秋公園はまたおすすめの紅葉スポットでもあります。11月上旬が見ごろです。公園内の史跡と紅葉とがすばらしいコントラストをなし、特別な趣を作り出します。赤色やオレンジ色に黄色や黄緑色が交ざり合い、この上ない美しさ。落ち葉がじゅうたんのように道を覆います。
一面雪景色となった千秋公園もとてもきれいです。史跡や木々を雪が多い、幻想的な景色を作り出します。しかしながら、当然積雪が深くなると歩きにくいですし、除雪も追いつかなくなります。そのためか冬季はあまり人が来ないようです。御隅櫓は冬季(12月~3月)は閉館していて、中に入ることはできません。
久保田城のイベント:千秋花火
近年、新たな千秋公園のイベントとして「千秋花火」が注目されています。毎年9月に「あきた元気まつり」と銘打って、千秋公園で様々な催しが行われます。ダンス、音楽、講演やコンテストなど盛りだくさんですが、その一番の目玉は夜フィナーレに打ち上げられる「千秋花火」です。
秋田市街地を元気にしたいという思いから、まさに市街地のど真ん中で打ち上げられる花火。900発と数は少な目なものの、久保田城御隅櫓をバックに夜空をいろどる花火は他にはない景色を作り出します。当日公園周辺では立ち入り規制や交通規制が行われるため、公共交通機関の利用が勧められています。
住所:秋田県秋田市大町2丁目2-12イーホテル秋田1階
電話番号:018-838-0874
秋田駅からのアクセスと駐車場
JRからは大変アクセスがよく、新幹線が停まる秋田駅から徒歩で久保田城跡の千秋公園まで行くことができます。ハスの花などが楽しめるお堀周辺のポケットパークまでは秋田駅から徒歩5分、公園内にある正門前の二ノ丸跡まで駅から徒歩15分で行くことができます。千秋公園への入場は無料です。
車では、秋田自動車道秋田中央ICから千秋公園まで15分ほどで行けます。家族で自家用車で行くにもアクセスの良いところにあります。しかしながら、園内に有料駐車場はあるものの、14台分しかありません。花見や紅葉の混み合うシーズンに園内駐車場に駐車するのは難しそうです。駐車場は冬季(12月~3月)は閉鎖されています。
当然のことながら、駐車場以外での園内の駐車は禁じられていますので、秋田市は周辺の市街地内に50近くある時間貸し駐車場を利用するよう勧めています。そのうち10ほどの駐車場では、商店街で買い物をするともらえる駐車場100円無料券が使えるようです。「秋田商工会議所」の「共通駐車券」について調べておくとよいでしょう。
住所:秋田市旭北綿町1-47
電話番号:018-866-6674
千秋公園で自然と久保田城の歴史を楽しもう
歴史のロマン感じる久保田城の史跡と、久保田城跡に作られた四季折々の花々を楽しめる千秋公園についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。秋田の「秋」に長い繁栄への祈りをこめた「千」の文字を取って名付けられた「千秋公園」。みなさまが憩いのひとときを過ごすのにお役に立てれば幸いです。