バンドを組みました。全員、楽器は弾けません。
バンドはかっこいい。演奏している姿もかっこいいが、その生き様が特にかっこいい。若いバンドマンが売れるために夢へと努力していく姿に憧れる。
音楽は一切できないが、演奏しているような写真を撮ってバンドの雰囲気だけでも味わいたい。そこで知り合いたちとバンドを組んだ。全員、楽器はできないけど。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。
前の記事:「オカルト今昔物語」 人気記事:「8番らーめんの魅力を確認しに行ってきた」 ファミレスでバンドの方向性を決める演奏するだけでは、バンドの一体感が出ない。そこでバンドの方向性を決めようと思う。
ファミレスでメンバーたちと話し合うことにした。バンドを組んでいる人のイメージとして深夜のファミレスでドリンクバーを頼みながら色々なことを決めたり、談笑しながら朝を迎えるイメージがある。そのような青春を一切して来なかった。学生時代は10時には寝ていたから。 バンドメンバーは左からプープーテレビのヒロエさん、ライターのトルーさん、井口さん、筆者だ。
この中で音楽をきちんとやったことあるのはトルーさんだけだ。バイオリンをやっていたそうだ。ほぼ未経験のバンドが西新宿のバーミヤンから生まれる瞬間である。
誰一人、ドリンクバーを頼むことなく豪華なテーブルになった。家族の夕食くらい頼んだ。
餃子や梅レタスチャーハンなどを食べながらバンドの方向性を決める。もし、決まらなかったら「今、熱いファミレスはバーミヤンだ!」の記事になる可能性があるので真剣に考えていきたい。
まずはバンド名だ。バンドの顔となる大事な部分である。 15個くらい出た。
最近のバンド名を調べながら考えていたが、「ヤバイTシャツ屋さん」「水曜日のカンパネラ」など文章のようなバンド名が多い。地名を混ぜたり、~ズとしたいと盛り上がったのだが、その中で出た「下等生物」という案。急に怖いやつが来た。
井口さんが出した案なのだが「6年前くらいに自分で組むならこういうバンド名をつけたいとツイッターで書き込んでいたときがあって、思い出したら「下等生物」でした。組んで解散してみたかった」 怖くて詳細を聞けなかった。
その後も色々と出たがそろそろ決めたい。どれがいいか投票をしてもらい決まったバンド名が「土曜日のバーミヤン」だ。家族連れでにぎわいそうなグループ名になった。
ほぼパクリだ。
由来は土曜日のバーミヤンで決めたからというシンプルな理由である。高校生が文化祭でバンドをやるときに決めたバンド名っぽいと思ったが、民主主義で決まったのでこれです。
それぞれの名字を一文字ずつ取って「広北江ノ井(ひろきたえのい)」もよかった。
結成のきっかけとキャッチコピーを決めるよく音楽番組などで「結成のきっかけは?」と聞かれることがある。「バンド募集のお知らせを見て」「学生の頃から縁で」など色々とあるが、せっかくなら素敵に答えたい。
話し合いで出た結成のきっかけは下記の通りだ。 ・たまたま行ったオーディションで1人で参加するつもりがグループでしか参加できないと当日知り、急遽、声をかけて組んだのがきっかけ。 ・ライブハウスでたまたま知り合って、 ・元々バイトが一緒で仲がよく、久しぶりに会ったときに一緒にやってみることになった。 「テレアポのバイトは、服装や髪型が自由なところが多いので、芸人やミュージシャンが多い」とテレアポ経験者のヒロエさんの豆知識が出た。白飯を食べているときに。
色々と出たが結成のきっかけは次に決まった。
最初、このメンバーにもう1人の4人グループやっていたが、その1人が実家の仏壇屋を継ぐことになり、1人抜けてしまった。
途方に暮れているところで、よく行くバーのマスターが「1人知っているよ」と紹介されたのがこの男である。
メンバーたちと食べた梅レタスチャーハンの味は忘れられない。
バーのマスターに紹介されての部分がかっこいいポイントだ。
キャッチコピーも作った。「西新宿系バンド」である。 「高層のオフィスビルが建ち並ぶ西新宿。そこで個人が埋もれることなく、存在していることを社会に向けて叫び続ける、生きる全ての人たちを応援するような曲を世に出し続けるバンド」という意味だ。コンビニの店内放送で流れるバンド紹介をイメージした。 夢は武道館でライブ。
最後にリーダーは企画の発案者である私こと江ノ島に決まったところで、バンドの方向性が完成した。ここからが本番である。
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