JR盛岡支社は、東日本大震災で被災したJR山田線織笠、浪板海岸、鵜住居各駅の駅舎復旧イメージを固めた。3駅を含む同線宮古-釜石間(55・4キロ)は三陸鉄道に移管して2019年春の開業を見込み、地域の特色を踏まえたデザインで利用拡大を目指す。

 3駅はいずれも鉄骨平屋。工期は織笠駅が4~8月、浪板海岸、鵜住居両駅が5~7月を予定する。

 山田町の織笠駅(床面積10平方メートル)は山田湾にあるオランダ島をモチーフにして屋根を丸くした。宅地造成に伴い宮古市側に約1キロ移転して利便性を高める。

 大槌町の浪板海岸駅(17平方メートル)は波頭をイメージした屋根が特徴で、大型ガラスを用いて海の眺望に配慮。釜石市の鵜住居駅(21平方メートル)は19年ラグビーワールドカップ(W杯)の会場近くに位置し、壁とガラスを交互にして「スクラム」を表現した。