JAPANGLE「型」[二][字] 2018.03.27
それにしてもこういったお菓子文化を「ふつう」と言っている日本人っちゅうのは本当…。
(2人)ユニークだよね〜!世界のみなさんこんにちは。
わしらは東洋のはしにある島国ジャパンという国をいろんなアングルで調さしておる研究者じゃ。
どうも!わしはさい近かぶきにハマっている教授のアローじゃ!どうも!わたしはさい近すもうにハマっている助手のベクターで〜す!どうぞよろしく!よろしく!…ってか教授かぶきっておもしろいの?もちろんじゃ!動きや語り口がどくとくなおしばいでな!とくにここぞの場面で見せるこの「型」がかっこいいんじゃ!型?うむ。
ここでいう「型」とはじょうきょうに合わせて行う決まった動きのことじゃ〜!おお〜。
えっとそれはすもうでいうと…。
取組の前に足を高〜く上げるあれのこと?そうじゃ!なんでそんなことをするのかベクターは知っておるか?知らな〜い!気になる〜!じゃろ?すもうだけじゃないぞ。
日本人はふだんの生活の中でもわれわれ外国人から見るとふしぎに思える動きをいっぱいしておるんじゃよ!へえ〜なんかおもしろそう!っちゅうことで本日の調さ対しょうはこちら!「型」〜!おお〜!中でも今からしょうかいする「おじぎ」はその代表かくじゃ!はあ〜おじぎ!?
(3人)ヤ〜!・「何じゃそれ何じゃそれ」…って気になるわ〜!どういう意味なの?教授はやく教えて教えてよ〜!わかったわかったわかった。
それではいくつかしょうかいしてやろう。
レッツ…。
(2人)「JAPANGLE」!
(一同)よ〜!そりゃ!そりゃ!そりゃ!よいしょ!そりゃ!そりゃ!まずはリズムよく手をたたく「手締め」という型じゃ。
(一同)ありがとうございました。
よ〜!大きな仕事が終わった時のえん会なんかでよくやるんじゃがいったいなんのために手をたたいているんでしょうか?ん〜…わかった!はくしゅの回数で注文した食べ物の数を数えるため。
ブッブ〜。
え〜。
正かいは区切りをつけるためじゃ。
区切り?区切りをつけるためになんで手をたたくの?うむいいしつ問じゃな!もともとはケンカをしていた人たちがなか直りのあかしとして同じタイミングで手をたたいたことが始まりなんじゃ。
へえ〜!気持ちが一つになったことをかくにんしていたんじゃと。
なるほど!それでケンカに一区切りっていうわけね!そうじゃ。
じゃあみなさんお手をはいしゃく〜!よ〜!それが転じて今では区切りをつけたい時に「おつかれさまでした。
これからもよろしくおねがいします」という気持ちをこめて手締めを行うそうじゃ。
そうなんだ。
知らなかった。
さ〜て区切りといえばもう一つきょう味深い型をしょうかいしよう!これは胴上げじゃ!うわ〜もり上がってる!胴上げはおめでたいことがあった人をしゅく福するために行うものなんじゃ。
さてここで問題!おっ!?この胴上げ昔はしゅく福とはちがった意味で行われていたんじゃがそれはどんな意味だったでしょうか?ん〜…わかった!きんトレ?ブッブ〜。
ああ〜…。
正かいは厄払いじゃ!200年ほど前にはしょみんの間で厄を取りのぞくために行われておったんじゃ。
ん〜…ってか厄って何?厄っちゅうのはふこうとかわざわいのことじゃ。
当時の日本人はホコリやチリのように厄が体にまとわりつくと考えておったそうじゃ。
へえ〜!だから体を高くちゅうに投げることでその厄を払い落とそうとしたんじゃ。
なるほど!実さいに今でも厄払いのぎ式として胴上げを行う地いきものこっておるんじゃ。
(一同)よいや〜さ!よいや〜さ!そりゃ〜!うわ〜たっか〜!こりゃあたしかに厄もしっかり落ちそうだわ。
本当じゃのう。
どうじゃベクターも胴上げして…。
いやムリムリムリムリ!ハハハハ…。
女の子にはちょっときびしいかのう。
さ〜て「手締め」や「胴上げ」のほかにもきょう味深い日本の「型」をた〜くさん調さしてきたぞ!くわしくはホームページをチェックじゃ!へえ〜。
いや〜楽しみじゃな。
空手は2020年の東京オリンピックでは正式しゅ目として行われるんじゃ。
教授オリンピックといえば日本人のユニークな応援が見られるかも!応援?そう!日本の応援ってとにかくみんなでそろってやることがとくちょうでね。
ほう。
たとえばバレーボールの会場では…。
お〜みんな同じものをたたいて応援しとる!うん!野球場でも…。
おお〜大ぜいで立ったりすわったり!スポーツだけじゃないわよ。
アイドルのライブ会場でも!アイドル?えっ?うわ〜!めっちゃそろっとる!うお〜!でしょ〜!?でこれからしょうかいするのはそんな応援のじん頭指きをとるエキスパートなの!エキスパート!?それはきょう味深いのう。
よ〜し早くほうこくしてくれ!ここは大学対こうのし合が行われている野球場よ。
おお〜大ぜいの人が集まっておるな。
うん。
そしてかん客の先頭に立つかれらが応援をまとめるエキスパート大学の応援団よ!応援団か!ん?なんかかわった動きをしておるな。
教授するど〜い!大学の応援団にはねこうした型がいくつもつたわっているの。
ほう!そしてそのでんとうの型がかん客の応援をまとめるうえで重ような役わりをはたすのよ。
そうなのか!でどうやってまとめるんじゃ?ではいくつかしょうかいしましょう!まずは「ニ呼一拍」。
これはかん客の手びょうしをそろえる型よ。
手びょうしか!うん。
応援団がうでを1回のばす間にかん客は2回はくしゅをするの。
さあごいっしょに!ほいほいほいほいほいほい!おお〜なるほど!うでを指きぼうのようにふってリズムを取るのか!うん。
まさにかれらは応援のコンダクターなのよ!あ〜楽しいのう!つづいてしょうかいするのは「しこ」。
かん客の声をそろえる型よ。
おうおう…うわ〜!これはその名のとおりおすもうさんのやる「しこ」が元になっているの。
なかなか力強い型じゃのう!うん。
まず手の動きでかん客をあおって…。
おうおうおう…。
高まりきったとこでしこをふむ!うわ〜!さあ教授も!お〜そらきた!そらきた!お〜そらきた!そらきた!そらきた!声がそろうと気持ちいいのう!さあさい後にしょうかいするのは「突き」の型よ!おっおっおっ…。
おお〜これまたいさましい型じゃのう!こぶしを突いて突いて突きまくる!対せん相手をいかくするための型なの。
ん〜やられるほうはプレッシャーじゃ!おうおうおう…。
味方がヒットを打つまでただひたすらに突きつづける!うんうん。
おっ入れかわった!はげしい動きだから交代しないと体がもたないのよ。
おうおうおう。
うわ〜見てるこっちも苦しくなるな〜。
応援団のこの気はくがかん客をかり立てるわけ!おうおうおうおう。
おお〜もり上がっとるな!こうして一つになった応援がせん手にとどいて…。
おっ打った!わあ〜!みんな大よろこびね!うん!応援団の型がみんなのきずなをかた〜くしたというわけじゃな。
教授うまい!エヘヘヘヘ。
さあベクターさい後にしょうかいするのは禅じゃ!えっ禅って仏教の?そうじゃ!でもどうして禅が型なの?禅寺でしゅぎょうしているおぼうさんたちは朝からばんまで決められた作ほうをげんかくに守って生活しておるんじゃ。
なるほど。
つまり生活そのものが「型」ってわけね。
そのとおり!へえ〜。
いったいどんな生活を送っているのかしら?おっきょう味しんしんじゃな!うんうん!それではかれらにみっ着してみよう!うん!大本山總持寺講師補松崎祐徳ともうします。
夏は4時冬は4時半に起きています。
朝起きたあとはまずはせん面といって顔をあらうしゅぎょうから始まります。
まずひたい目元鼻口元耳のうら頭の後ろまできれいにあらいます。
さい後に口をすすいで歯をみがきます。
これらを全ておけ1ぱいの水で行います。
せん面が終わりましたら座禅のしゅぎょうになります。
座禅のさいは「たん」とよばれる1人1じょうのスペースで座禅を行います。
ぞうりをそろえてぬいでたんの上に上がりかべのほうを向いて座禅をします。
次は食事のしゅぎょうになります。
まずはうつわを決まった形にならべます。
(おきょうを読む声)食事のさいは両手でうつわをあつかうきょく力音を立てないみな同じタイミングで食べ終わるといった細かな作ほうがあります。
言葉にできないからこそ作ほうが決まっている。
「型」というものが決まっている。
言葉ないですからね。
禅の考え方に不立文字といって言葉にできない教え言葉にするとかえって真実から遠ざかってしまう教え言葉では教えられないことそういった考え方があるので。
よく「さとり」という言葉がいわれるんですけれどもそれもけっ局は一つの言葉にすぎないので。
「さとり」と言ったしゅんかんにもう「さとり」ではない。
わたしたちのしゅぎょうはただ行じるそういうふうに理かいしています。
(おきょうを読む声)いや〜いろいろ見てきたけど日本人にとって「型」は本当にかかせないものなのね。
ん〜…「型」は言葉を使わないコミュニケーションの手だんでもあるんじゃな!うんそっか!だから昔も今もたいせつに受けつがれているのね。
そういうことじゃな。
いや〜それにしてもこうした「型」の文化を「ふつう」と言っている日本人っちゅうのは本当…。
(2人)ユニークだよね〜!2018/03/27(火) 04:00〜04:20
NHKEテレ1大阪
JAPANGLE「型」[二][字]
JAPANGLEは、私たちにとって「ふつう」になっているものを外国人の視点で観察することで、日本人が受け継いできた感性や知恵を浮き彫りにしていく教養番組である。
詳細情報
番組内容
私たちにとって「ふつう」なものをさまざまなアングルから観察することによって日本のユニークさを浮き彫りにするJAPANGLE。第10回のテーマは、日本人の生活の中にある「型」。お辞儀や手締め、胴上げなど、日本人は、日常の中で、さまざまな決まった動き=「型」を繰り返す。言葉を伴わないコミュニケーションの手段として機能し受け継がれてきた、日本独自の型文化の魅力に迫る。声の出演 杏 笹野高史 ほか
出演者
【出演】ダチョウ倶楽部,僧侶…松崎祐徳,【声】杏,笹野高史
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
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