
最近、幼稚園のオリエンテーションに出席した際、園長先生から「子供の入園前にこれだけはして欲しいこと」として、次の2つがあげられました。
(1)子どもに毎日本を読んでやること。
(2)子どもに正しい鉛筆の持ち方を教えること
(2)は意外でした。大人は鉛筆の持ち方なんてほとんど考えません。でも、鉛筆を正しく持てないと、子どもは手の筋肉を効率よく使えなくて、すぐに疲れてしまいます。腕や手に痛みを感じたり、読みやすい字を書けなくなるかもしれません。さらに、大人になってもいろいろな問題にしつこく悩まされる可能性もあります。どんな問題も、早期解決が一番です。
子どもは、かなり早い時点で、「指を使って砂を掘る」「粘土をこねて何か作る」「紙をビリビリ破く」「ファスナーをしめる」などの運動技能を身につけています。ですから、鉛筆を正しく持つために必要な筋肉は備わっています。
まだ鉛筆を正しく持てていないお子さんがいる読者のために、親や先生やプロのセラピストが推奨するコツをいくつかご紹介します。参考になれば幸いです。
1. 靴下を使う方法
靴下の爪先の部分に2つ穴をあけましょう。その靴下に子どもの利き手を入れて、人差し指を片方の穴から、親指をもう1つの穴から出します。具体的にはSara McClureさんのブログ『Happy Brown House』で公開されているこちらのビデオをご覧ください。
2. 鉛筆の芯をつまんでくるりと回転させる方法
子どもに鉛筆の芯のところをつまませ、そこから鉛筆をくるりと回転させて、文字を書くときの正しい位置にもってきます。
3. 丸めたティッシュを使う方法
子どもの掌に丸めたティッシュを置いて、小指と薬指で握らせましょう。次に、残った人差し指、中指、親指の3本で鉛筆を握らせます。
ちなみに鉛筆の正しい持ち方に自信が無いという大人の読者の皆さんは、親指と人差し指で鉛筆を握り、中指の上に鉛筆がのっかっている「三脚握り」が理想的な持ち方です。
Image: Sam Woolley
Source: How to Teach Proper Pencil Grip to Kids {The Sock Method}
Michelle Woo - Lifehacker US[原文]
訳:春野ユリ