2018年3月27日(日本時間 翌28日午前0時)より、Appleのイベントが開催されることが発表されました。会場は米国はシカゴにある公立高校。
今回の発表内容は教育に関わるものとされており、そう考えるとあえてピカピカの新社屋を使わず、シカゴの高校を会場として選んだことも納得がいきます。
さて、そんなApple主催のイベント、今回はどんな物が発表されるのでしょうか?
発表内容はまだ未発表も新型MacBook登場が濃厚か?
今回のイベントで発表される内容について、Appleはまだ公式に詳しく紹介していません。
6月のWWDCや9月のiPhone発表会同様、内容は当日までのお楽しみという訳です。
とはいえ、昔からAppleの発表会の前にさまざまな噂情報が流れるのは、お約束というもの。
今回もネットを見ていると信頼度の高そうなものから、これはあり得ないだろう……というものまで、多種多様な情報が飛び交っています。
なかでも比較的よく見掛けるのが、新型のMacBookが発表されるのではないか?というもの。
そこで、この記事では、そうしたWeb上の噂情報などを基に、今回の発表会で新型MacBookが出る場合、どのようなスペックになるのかを予測してみましょう。
新型MacBookが発売されると思われる根拠まとめ:
iOSのプログラミング学習環境も充実してきたけど……
ここ数年、日本でもプログラミングを学校の指導要領に含めようといった動きが盛んですが、Appleもこうした動きを受けてか、初めての人でもプログラミング学習がしやすくなるような仕組みを少しずつ整備しています。
特に充実してきているのが、iPadなどのiOSを使った学習環境。
iOSデバイスなら操作も簡単ですし、アプリのインストールもApp Storeを使えば難しくないので、初心者が最初に学習環境を構築するには最適という訳です。
また、非Proの無印iPadであれば、性能に対してかなり安価ですから、使用用途の広さも相まって、PCよりも導入のハードルが低いというのもポイントですね。
ただ、こうしたiOSデバイスを使った学習環境には、1つ大きな問題点があります。それは、実際のプログラム(アプリ)を作るには、PCが必要になるということです。
アプリを作る為に必要な作業〜コンパイル〜
例えば、iOSやMacのアプリを作る場合、まずはプログラムの設計図であるソースコードというものを書く必要があります。
このソースコードは、極論を言えばメモ帳アプリに手入力しても問題ないので、iOS上でも行う事が出来ます。
しかし、この段階ではあくまで「設計図」でしかないので、そのままでは動作のシミュレーションは出来ても、実際にアプリとしてApp Storeを通して配ることは出来ません。
そこで必要となってくるのが、設計図を元に実際のアプリのファイルを作る「コンパイル」という作業。
これは、現状iOS上ではほぼ出来ないと言って良い為、MacなどのPCが必要不可欠です(さらにiOSアプリやMacアプリをApp Store上で配布する場合、Mac版のX-codeというソフトが必要となる為、WindowsPCではなくMacが必須です)。
iOSデバイスも昔と比べればかなり進歩していますが、少なくとも現状では、PCやMacの存在が欠かせないといえるでしょう。
新型MacBookは安くなる?
このように、プログラミング教育を行っていく上で、一定のレベル以上を学習させるのであれば、PCの存在は欠かせません。
ただ、教育機関向けのPCとなると、私達一般ユーザー向け以上に重要になるのが、その価格。
学校や教育施設などに導入するのであれば、当然1台や2台といった少数では済みません。少なくとも1クラス分、生徒全員に配布するのであれば数百台レベルとなります。
いくら学校が税金や授業料などの収入で運営していたとしても、一度にこれだけ大量のPCを導入しようとすると、予算の問題は避けて通れません。
当然、同じ学習内容に使えるのであれば、出来るだけ安価な事が好ましいということとなり、ライバルとの価格競争は必至。
特に、Appleの本拠地である米国では、GoogleのchromeOSを搭載した安価なPC「chrome book」が安さを武器に一気に勢力を伸ばしている為、中途半端な行動をしていては対抗できなくなってしまいます。
さすがにchrome bookほど安くすることは難しいでしょうが、新しいMacBookは、「chrome bookより高性能なマシンを、このお値段で!」といったかたちでコストパフォーマンスを重視した戦略を打ち出してくることは、十分に予測できます。
新型はMacBook Airの置き換えが目的?
これまで、AppleはMacBook Airを安く提供することで、こうした大量導入需要に応えてきました。
しかし、マイナーアップデートを繰り返してきたとはいえ、元々の設計に古さが否めないMacBook Airは、そろそろハードウェアとしては厳しい時期に来ているのは明白。
よって、新しいMacBookが発表された場合、MacBook Airを完全に置き換える製品となる可能性が高いと思われます。
ここでは、各パーツに絞って、どういったスペックになるか予測してみましょう。
新型MacBookのスペック大予想:
ディスプレイ
現在、MacBook Airを除き、ディスプレイ付きのMacは全てRetinaかそれに近い仕様となっています。
MacBook Airも決して解像度が低い訳ではないのですが、Retinaに慣れると見劣りしてしまうのは正直なところ。
また、ハードに使う方の場合、Retinaかどうかで目の疲れ具合などが変わることもあるので、そうした意味合いも含めてRetinaディスプレイに統一してくる可能性は割と高いのではないでしょうか?
なお、下記リンクにもあるように、海外メディアが13.3inchの新型MacBookシリーズについての報道を行っていますが、こちらは6月以降とされている為、今回の発表会には出てこない可能性が高いと思われます。
CPUやRAM
マシンの心臓部であるCPUとRAMについては、過去のMacBook Airよりは性能が上がるかもしれませんが、MacBookシリーズ全体から見ると、そこまで高性能にはならないと思われます。
これは、現状のMacBook Airが対応しているであろう初歩的なプログラミング学習やOfficeソフトの利用には、そこまで高性能なPCは必要ない為。
もちろん、グラフィックを多用するようなアプリを作りたいとか、毎日長時間がっつり開発したいという場合は、より高性能なPCが必要です。
しかし、その場合はMacBook Proを使えば良い訳で、Airの代替となる新MacBookには、そこまでの性能は必要ないでしょう。
サイズ感
現状のMacBook Airは、狭額縁デザインが主流となる前に設計されている為、シルバー1色のカラーも相まって、どうしてもディスプレイの周囲が野暮ったく感じてしまいます(これでも、当時としては斬新なデザインだったのですが……)。
この辺りも、現行のMacBookに仕様を揃えてくる可能性は高いと言えるでしょう。そうなれば、現状のMacBook Airよりも小型軽量になるかも。
USB関係
既存のMacBookでは、USBはC端子1つのみの搭載で、必要に応じてそこに変換アダプターを噛ませる仕様となっています。
そうなると気になってくるのが、Airの代替機種である今回の新型MacBookで、USB端子をどのように扱うのか?
Appleとしては、現行MacBookとの仕様統一やコストダウン・軽量化といったメリットが大きいでしょうから、できればUSB-C端子1つにしていきたいところ。
しかし、教育機関で使うとなると、いちいち変換アダプターを噛ませるのは何かと面倒なのも事実。
かといって、将来性も考えると今更タイプAのUSB端子を付けるとも考えづらい為、なかなか難しいところです。
個人的にはUSB-CをThunderbolt3対応にして、外付けGPUボックスを使えるようにしてくれると嬉しいのですが、そうすると13inch版MacBook Proの存在意義が希薄になってしまうため、それは無理な相談かもしれません。
まとめ:教育関係者向けのMacのスペックに期待:
今回は、「3月に発表されると噂のMacとはどんなスペックになるのか予想してみた」と題して、現状のMacと教育機関との関係性を元に、新機種が発表される場合のスペックを予想してみました。
実際には、当日の発表会待ちではありますが、もし自分の希望通りのスペックを備えたMacBookが一般にも発売されるのであれば、乗り換えも検討したいところです。
以上「明日発表されると噂の2018年版Macとはどんなスペックになるのか?みんなで予想してみよう!」でした。
新型iPadも出るかも?
ちなみに、MacBookだけでなく、新型iPadもお目見えするのでは?と言われています。どんなiPadが発表されるのか…こちらも合わせて予想してみてくださいね。