日本に帰ってきてびっくりしたのが写真業界の雇用形態と師弟関係。スタジオで仕事をしているときついに見てしまいました。ファンタジーだと思っていたあの世界観を。
Why Japanese poeple!?と叫びたくなる摩訶不思議な世界がそこにありました。
ネタでやっているのか、本気でやっているのか反応に困ることがとても多く、特にアシスタントの冷遇は見ていて切なくなります。
これに疑問を持つ私がおかしいのか、日本の写真業界がおかしいのか、どっちなのでしょうか?
ちなみに私は写真の勉強はオランダでして同僚も全員外国人ですから、こちらの認識がおかしい可能性がとても高いお話です。
レンズのキャップをアシスタントに外させる
Why Japanese people!?
レンズをむんずとつかんでキャップをアシスタントに無言で向けるカメラマン。アシスタントは急いで駆け寄りキャップを外す。
それ自分で外した方が確実に早い。
他にやらせるべき仕事あるでしょうにあえてそこにこだわるということは…そういう演出を含めての撮影契約なのだろうか?巨匠アピールっぷりがSNSでリア充アピールする大学生みたいで甘酸っぱい気持ちになります。
そして理解不能です。ちょっとリソースの無駄遣いしすぎ。
やたらとアシスタントを叱る
Why Japanese people!?
人前でアシスタントを罵倒する。たまに深夜のコンビニで繰り広げられるクレイジーな世界観。
最初は場の空気を引き締めるためにわざとやってるのかな?と思っていたのですがあまりに理不尽にブチ切れることが多くてびっくり。
スタジオのライティングで露出計片手に色々調整してる子が露出を報告したらなぜか「遅い!」「使えねーな!」と返ってくる。そこはありがとうジャマイカ?
話せばわかることでいちいち感情的になるのはマネジメントとしては下の下。部下持って仕事したことないのかなー(‘A`)
至らない点が気になったなら事務所に帰ってからゆっくり反省会してください。
技術は教えない。撮影を見て盗め
Why Japanese people!?
アシスタントが撮影上手くなったら嬉しくないですか?…いや嬉しいよね普通に考えて。
教えてあげた方がアシスタントとしても使いやすくなります。あえて成長しにくい環境に置くことになんのメリットがあるのか理解できない(‘A`)
お互いに損をしてるなー。もったいないなーというのが率直な気持ち。
教える側もどのように教えれば弟子が成長出来るかを考える努力は必要、という環境で勉強してきたのでなんともマンダム。
その結果として「技術は教えない、見て盗め」をちゃんと説明できるなら納得なんですけど…。
ほぼ無給で仕事をさせる
Why Japanese people!?
無休でアシスタント!?師弟関係以前に人として間違ってるよ!
アシスタントは労働という時間の拘束を差し出している。相応の対価を金銭で払うべき。技術をしっかり教える契約をするならまだしも目で盗めというスタンスで無給で仕事させるはビジネスとしてフェアじゃないよね。
新卒の社会人は研修やOJTでむしろ教えてもらっているだけなのに給料もらえます。それが一般的な社会だと思っていたんですけど、写真業界に限っては違うのかな。
でもそうじゃないとアシスタントはカメラマンになる前にお金なくなって写真の勉強できなくなっちゃうよ…
アシスタントにシャッターを切らせない
Why Japanese people!?
シャッターを切ってこそのカメラマン。
いくら技術を教えても実践する場がなければ無意味です。
ライティングや構図の準備だけさせておいて肝心のシャッターを切らせないのは鬼畜の所業。アシスタントはカメラマンになりたくてアシスタントをしてるんです。アシスタントをしたくてアシスタントしてるわけじゃないんです。
もうちょっと相手を思いやる心を持ってもいいんじゃないかな。
アシスタントの撮った写真を全否定
Why Japanese people!?
それあなたの好みでダメっていってるよ!
技術的に未熟な点をロジカルに指摘してあげなくては。ダメなものはダメって、それじゃアシスタントは勉強のしようがないです。
自分の劣化コピーしか価値を認めないつもりですか。むしろ真っ白でクセのない写真を見ることで勉強になるのはこちら側の方ですよ。感謝こそすれ否定するべきものではないです。
才能の芽を積むやり方を指導って言っていいのかな…。
かわいいモデルの娘の撮影では機嫌がいい
Why Japanese people!?
なぜそのときだけアシスタントに気を遣っていい人を演じる?それできるなら普段の仕事からずっとそうしてればみんなニッコリだよ。
これがカメラマンの業界では普通のことなのかわからない
アシスタントの基本的人権すら認められていない雰囲気を多くの現場で感じます。ブツ撮りの準備をし、ライティングまで調整する。先生と呼ばれるカメラマンはシャッターを切るだけ。
どう考えてもアシスタントの方が給料をもらうべき仕事をしています。
端から見ているとアシスタントに介護されているようにも見えます。
最前線に立って「フォローミー!」と言わんばかりにライティングガリガリやって現場走り回るイメージを持っていましたがほとんど動かない。でも口はよく動く。
きっと現在のポジションになるまでに相応の努力を積み重ねて来たのでしょうけど、現在の立場に甘えている人が多いんじゃないかな。
自身が経験した苦労を若手に押し付けるのもやっぱり違和感。すでにオープンイノベーションの時代なのに…何十年前の教育理論なんだ…。
弟子を取るということは、さっさと自分を追い越してもらってフルボッコしてもらうまでがテンプレだと思っていましたがそうでもないみたいです。
才能はいつか枯れる。だから若手の教育は必要
フォトグラファーの才能はいつか枯れます。それが体力的な問題であったり、新しい価値観を受け入れられないという自身の限界であったり様々なケースがあります。
その時のために次世代を任せられる若者の教育はすごく大事。めちゃ大事。
教育を怠ると業界が先細るだけです。といいますか写真業界はカメラの売上的にけっこうヤバイ段階に足つっこんでます。
こんな市場なのにカメラマン目指してくれる若手は業界の宝ですよ。トレジャー。そこ間違えちゃダメ。
日本に帰ってきて違和感を覚えた根本がここ。一緒に写真業界盛り上げていこうぜー!的なモチベーションが教育の場からイマイチ感じられない(‘A`)
やる気のある子にみっちり教えると成長とんでもないもの。数年で自分を追い越していってくれるんじゃないかと期待しちゃうくらいに。ネパールで写真教えたアンディ君とかね。
一部カメラマンは一生現役でいるつもりでしょうか。そんなんムリよ。あんまり若手に台頭してほしくないのかな…。
まだまだ日本の写真業界に精通しているというわけではありませんが、市場が疲弊しているのも原因かなとも思います。以前にくらべてブライダルや営業写真の単価は目に見えて落ちていますし、撮影案件自体も減っているとの声もききます。
それでもなんか色々おかしいよ。日本のフォトグラファー業界。
Why Japanese people…
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