昼過ぎにスタジオに入るとなべりん一人。
ちょっと話して、「じゃあ出てくるわ」と会社を出る。

外回りでクタクタになって19時過ぎにスタジオに戻る。
三人になっている。

DEBUは映画を観に行ったらしい。
呑気なものだ。

しかし三人、それぞれの仕事でワイキャイ言っていた。
話が噛み合うような、噛み合わないような。
しかしなんだか空気が華やいでいる。

いいことだ。
やっとスタジオらしくなってきたのだろうか。

僕もその空気に当てられて、くだらんトークからちょっとした絵コンテプチ講義まで、思いつくまま喋って、ついでにちょっと仕事をお願いして、帰って来た。

スタジオは何より「空気」が大事だ。
管理し過ぎたらつまらないし、自由過ぎたら勝手なことをしまくる。
特に愚痴が飛び交うスタジオは最悪だ。

これからこの小さな会社で大きなことをしていくのだ。
大事なのは「空気」。
技術も大事だが、この「空気」作りも、持てる経験をフルに活かして、伝えていかなければならない。