財布の中が厳しいときや野菜の価格が高騰したときの救世主! 定番から一歩進んだ食感豊かな「もやし」料理
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普段、あまり料理をされない方は気付かないかもしれませんが、野菜の価格の高騰が何カ月も続いていました。特に、キャベツやほうれん草といった葉物はビックリするほど。
ようやく解消されてきましたが、野菜の価格が高騰することは今後もあるでしょう。そんなとき、目に付くのがもやしの安さ。ここぞとばかりに買い込む方もいるかもしれません。
ただ、炒めて食べるだけではすぐに飽きてしまいます。そこで、少々いつもと違った簡単に作れるもやし料理をご紹介します!
もやしとサーモンと大葉の生春巻き
▼材料(2人分)
もやし……300g
スモークサーモン……4枚
大葉……3枚
スイートチリソース……大さじ1
マヨネーズ……大さじ1
生春巻きの皮……2枚
▼作り方
- もやしを茹でる。大葉は半分に切る。
- スイートチリソースとマヨネーズを混ぜ、ソースを作る。
- 生春巻きの皮を水で戻す。
- 3の上に1とスモークサーモンをのせ、2をかけて巻き、食べやすい大きさに切る。
もやしは火を通しすぎるとシャキシャキ感が失われ、カサも減ってしまいます。茹でる際は、多めのお湯で30秒ほどサッと火を通す程度でザルに移してください。
もやしには独特の香りがあり、気になるという人もいます。そこで、大葉やスモークサーモンといった香りの強い食材と合わせることで香りのバランスが取れて、食べやすくなります。
赤や緑といった色も加わって見た目も鮮やか。春巻きの皮のモチモチとした食感に、もやしのシャキシャキ感があって、歯ごたえも楽しめる一品です。
もやしと柿の種の炒め
▼材料(2人分)
もやし……100g
柿の種……小さいもの2袋(70g)
ごま油……大さじ2
塩……適量
粗挽き黒胡椒……適量
▼作り方
- フライパンにごま油を入れて熱し、もやしを炒める。
- しんなりとしてきたら、柿の種を加えてさらに炒める。
- 塩をふりかけて全体の味をととのえ、お好みで黒胡椒をふる。
もやしのシャキシャキ感を残すため、あまり炒めすぎないのがポイント。少し柔らかくなった柿の種は、意外性のある食感がとても面白いです。さらにナッツのカリカリ感も、良いアクセントになります。
ごま油の香りが味を引き立て、スパイシーな黒胡椒が食欲をそそります。柿の種だけに、おつまみとしてお酒にもよく合います。小分けにしてある袋タイプのものを使うと、残して無駄にしてしまうこともないですね。
もやしと紅しょうがのかき揚げ
▼材料(材料)
もやし……100g
紅しょうが……30g
薄力粉……1/2カップ
水……大さじ3弱
お酢……小さじ1/2
揚げ油……適量
▼作り方
- 揚げ油を180度に熱しておく。
- ボウルにもやしと、汁を軽く切った紅しょうがを入れ、さらに薄力粉と水とお酢を入れて混ぜ合わせる。
- 2をまとめながら箸でつまんで、1のなかに入れ、カラッと揚げる。
特に味付けをしなくても、紅しょうが自体に塩気や酸味、辛味などがあるので、そのままで十分おいしく召し上がれます。
サクッとした衣と、もやしのシャキッとした食感の対比。それに、紅しょうがのピリッとした辛みがあとを引きます。
包丁を使わないので、料理に慣れていない人でも作りやすいのもポイント。冷めてもおいしいので、お弁当に入れるのにもピッタリの一品です。
もやしは栄養がないように思われがちですが、食物繊維やビタミンなどが豊富に含まれています。ですから、普段、不摂生を余儀なくされている忙しいビジネスパーソンに是非食べて頂きたい食材です。
値段も安いので、給料日前で財布の中が厳しいときや日々の節約などで食費を浮かせるにはもってこい。シャキシャキと音を立てながら、おいしさを楽しむとともにもやしのありがたみを噛みしめましょう。
レシピ・文/オガワチエコ
料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。
Photo: 大崎えりや
オガワチエコ