2018-03-26

私もみんなを好きになりたかった

誰も読んでくれなかったら悲しいけど仕方ないから気にせずに書く

好きという気持ちが分からないままずっと生きてきた

好きというのは愛とか恋とかそういうものことなんだけど

学生の頃は自分の中の好きが育っていないだけで、時が経てば誰かを愛することもあるだろうと軽く考えていた

でも歳を重ねても好きが心に芽生えることはなくて、周りの「好きな人いるの?」「今まで異性と付き合った経験は?」という宇宙人みたいな質問に、いつも笑って「いやあ、それが無いんですよねえ〜」と返すのが馬鹿みたいに思えてきたのでこれを書いてる

好きという気持ちが分からないままずっと生きてきた

友人が人を好きになってその相談を持ちかけてきたり、結婚子供が生まれたことを知らせてくるたびに私はそれをめでたいなと思った

それと同時にニュートンのゆりかごが延々と動き続ける様を眺めているときのような気持ちになるんだけれど説明が難しい

(あー何もしなくても左右にパチンパチンと動いてるね、わあ!ぶつける玉の数を変えると動く玉の数も変わるんだね面白いね!……面白いか?いやよく見ると面白いかも、うーん、よく分かんないやでも楽しくて笑っちゃうあははどうでもいい、みたいな気持ち

こんなこと誰かに言っても、相手を困らせるだけだから言わない

好きという気持ちが分からないままずっと生きてきた

生きているとたまに私に好意を寄せてくれる人もいた

でも考えてみてカーテンに犬の散歩をお願いしてもヒラヒラ揺れるだけだし、机に歌を歌ってと頼んでもじっとそこにあるだけだし、卵焼きに掛け算してって言ってもただ冷めるだけでしょ?

カーテンであり机であり卵焼きである私は、そういう事態になったとき心の中で延々と雑草を抜いたり、心の中で壁に画鋲を刺して整列させることしかできなくて

親しい友人にこういうところをほんの少しだけ晒し相談しても「あなたはそんなことないよ」って言われたりする。のであんまり相談したくない(友人が読んでたらごめん、君が嫌いとかそういうのではない。自分の望む回答が得られないか八つ当たりしてるんだね)

好きという気持ちが分からないままずっと生きてきた

あなた自分で思ってるより変じゃない」「あなた普通だよ」「変な自分を演じて酔ってるんだよ」

って誰かが言ってくれるたび、そうか私は普通から大丈夫だ。なんだよ!なんでこんなことに頭の考える領域使ってんだろう、普通の人だから悩まなくていいんだよ!変人ぶらないで生きようぜあはは!って、

なんだろうね。よく分かんないね馬鹿みたいだね

愛とかもう全部さ、無いんじゃない?

自分が分からいからそう思いたいだけなのかもしれないけど

本当は、本当は、

手を繋ぐ恋人たちも、頬を寄せる親子も、みんなみんな、みーんな、本当は、誰も彼もを憎しんでいて

誰のことも好きじゃないくせに

なんで、愛とか、よく分からない、

概念を、信じて信じて信仰して、陶酔して

みんなが信じるから愛ができて、そんなものは無いのにそんなものは無いのにさぁ

あああああああ

私もみんなを好きになりたかった

でもそんなものは無いし、それが悲しくて嬉しくて幸せで憎くてどうでもよくてたまに泣く

読んでくれてありがとう、ごめん

記事への反応(ブックマークコメント)

 
 
アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん