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これを踏まえて、ネットワークスライスでは、下記の2つの管理モデルを用意している。
1.Network Slice as a Service(NSaaS):CSPの提供する通信サービスに、CSCがネットワーク・スライス・インスタンスの利用、管理可能なオプションが含まれるモデル。
2.Network Slices as NOP internals:NOPがネットワーク最適化目的で使用するモデル。CSPのサービスにはネットワークスライスは含まれていない。
このほか、ネットワークスライス管理自動化機能も準備。顧客とプロバイダーが連携しながら管理を行うサービス指向アーキテクチャーとして機能する。また、ネットワークリソースモデル(Network Resource Model、NRM)の定義や、障害監視機能、大量接続、超高速ブロードバンド、超低遅延高信頼通信といった顧客要求を実現するための性能測定サービスフレームワークの仕様検討も行っている。仮想化技術に対しても、ETSI(European Telecommunications Standards Institute、欧州電気通信標準化機構)のNFV MANO(NFV Management and Orchestration)といった他の管理システムとの相互関係を強化する。エネルギー効率についても、ETSI、ITU(International Telecommunication Union、国際電気通信連合)と協力しながら調査を進めていく。
課金システムのアーキテクチャーについてもリリース15の重要機能として仕様化を進めている。サービス指向インターフェースを採用した「5Gデータ・コネクティビティー・チャージング」システムとして、サービス管理機能(Service Management Function、SMF)のネットワークスライシングインスタンスのデータ処理と課金機能(CHarging Function、CHF)を連携させることで、用途に合わせた課金を可能にする。その他、ローミング、5Gと他の既存通信規格との共存、ハンドオーバー時の課金方法の検討も進めている。