- 2018年01月19日
兵庫発地域ドラマ「あったまるユートピア」by京田
温泉町と聞いて何を思い浮かべますか?湯煙、浴衣にげたの音、温泉たまご・・・今回のドラマの舞台となる兵庫県北部の名湯・城崎温泉には、ここにしかないものがあります。それは“アート”、城崎温泉駅をおりて温泉街を通り抜けた一番奥まったところにある「城崎国際アートセンター」です。
4年前に誕生した豊岡市の施設でダンスや演劇、世界中からやってきた舞台芸術のアーティストたちがここに滞在しながら創作に取り組む“アーティストインレジデンス”を行う施設です。外湯で心と体を癒し、町の人たちとふれ合いながら新しい表現を生み出し、世界に発信しています。城崎温泉といえば文豪・志賀直哉が好んでとう留し小説「城の崎にて」を執筆した場所。古くから文人墨客をあたたかく迎え入れてきた伝統が今に息づいているのです。地域ドラマ「あったまるユートピア」にはアートセンターで滞在制作の経験がある城崎を愛する様々なアーティストが参加しています。ドラマのみどころ、クライマックスのダンスシーンの振付けを担当したのがダンサーの小㞍健太さん。日本とヨーロッパを舞台に活躍する小㞍さん、まもなく始まるピョンチャンオリンピックのフィギュアスケートの全日本合宿のトレーニング講師もつとめています。城崎に何度も滞在したことのある小㞍さんは“城崎を吹き抜ける風”をモチーフに5分あまりのダンスシーンの振付けを行いました。倉科カナさんはじめとする俳優たち、全国大会3度の優勝をほこる高校ダンス界の名門・神戸野田高校ダンス部の皆さん、総勢50人の圧巻のダンスシーンでこの世のものとは思えない“ユートピア”を表現します。ダンスシーンに物語をいざなうのが百鬼夜行と呼ばれる妖怪パレード。衣装をデザインしたのがアーティストの清水美帆さん。コウノトリや玄武洞など城崎の自然をモチーフに不思議な世界を生み出しました。妖怪を演じたのは豊岡市役所の職員のみなさん、アートに慣れ親しみ、町を愛する人たちがドラマを支えてくれました。主題歌「いのちのきらめき」をつくったのが温泉と喫茶店と夜の町をこよなく愛するシンガーソングライターの前野健太さん。生きづらい“この世”を“ユートピア”にするのは自分自身・・・城崎温泉を愛するアーティストのみなさんが生み出した、ファンタジックで心揺さぶる世界をお楽しみください!
★放送予定
【BSP】1月24日(水)22:00~22:59
兵庫発地域ドラマ「あったまるユートピア」