シベリアのショッピングセンターで火災、37人死亡
ロシア・西シベリアの都市ケメロボで25日午後5時(日本時間午後7時)ごろ、大型ショッピングセンターで火災が発生し、少なくとも37人が死亡した。地元メディアによると、子供41人を含む64人が依然として行方不明となっている。
火災があったのは映画館やレストランなどが入居している複合施設「ウィンター・チェリー」。建物からは黒い煙が立ち上り、ソーシャルメディアには買い物客が火から逃れるために窓から飛び降りる動画が投稿された。
犠牲者の多くは映画館に来ていた客で、ケメロボ州のウラジーミル・チェルノフ副知事によると、映画館のスクリーンの1つから13人の遺体が発見された。イタルタス通信は、約100人が建物から避難したほか、救急隊によって20人が救出されたと報じている。
火災の原因は不明だが、当局が調査を進めている。
火災の発生元は?
ケメロボはモスクワから3600キロ東に位置し、石炭の生産で知られる。
「ウィンター・チェリー」は2013年に開業。映画館やレストラン、サウナ、ボーリング場、子供向け動物園などが併設されていた。
地元メディアによると、火は娯楽施設が集まっているエリアで発生したとみられている。
ロシアの調査委員会は「初期段階の情報では、2つの映画館で屋根が崩落した」と発表している。
また、ケメロボ州の緊急対策部のエフゲニー・デジューキン副部長は、延焼面積は1500平方メートルに及んでいると説明した。
「288人の救急隊員と62人の消防隊員が現場におり、空からも活動している」
「全員が救助と調査に当たっている。消火のためあらゆる手を尽くしている。ショッピングモールは複雑な構造をしており、可燃性の物が多い」