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IPv4の混雑緩和を待つ策も
多くのプロバイダーが混雑緩和の策としてIPoE方式によるIPv6接続を前面に出している。KDDIや日本インターネットエクスチェンジ、ニフティなどが出資するVNEの日本ネットワークイネイブラーが提供する「v6プラス」、VNEも手がけるインターネットマルチフィードの「transix」などがある。IPv4は、すでに新規のアドレス振り出しが終了。IPv6への移行は「業界全体の総意」(複数のプロバイダー)だ。
とはいえ単にインターネットサービスを利用したいユーザーにとっては、IPv4か、IPv6かは直接関係のない話だ。v6プラスを提供するニフティは「v6プラスの方が高速、という訴求はしていない」(ニフティ ネットワーク事業部の澁谷晃生事業部長代行)。同社は2016年にv6プラスを無償化しており、同サービスによる高速化を期待するユーザーの選択に任せる姿勢を示す。
一方で、IPoE方式への移行が進めば、PPPoE方式のネットワークに余裕ができる地域も出てくる。PPPoEの接続が空いているIPv4設備につながる可能性も高まるはずだ。