ことの始まりは、
今から四年前
2013年12月27日のことだ。
それまで「辺野古移設」は非現実的と言葉を濁していた前仲井眞知事が、突如として辺野古の埋め立てを正式承認した。
あの地獄の冬の日。
まさに沖縄は凄まじい混乱と絶望の淵に投げ込まれ、そして今もそこで時計の針は止まったまま、基地反対派の翁長知事の誕生にもかかわらず、県民の必死の抵抗にもかかわらず、辺野古新基地建設はごり押しされようとしている。
あの衝撃、あの悪夢の「いい正月がむかえれる」といいのけた仲井眞の裏切りの背後には、いったい何があったのか。知事公室でどんな勢力がうごめいていたのか。
今回も、結論から言わせていただく。
あの日、12月27日に知事公室にいたのは、
日本会議だ。
さて、時計の針をさかのぼり見てみよう。
仲井眞承認の、その数ヶ月前 ...
8月18日、「普天間基地の危険性を除去し辺野古の米軍基地に統合縮小実現する」県民の会・結成式が行われた。
※ 最近のウヨ団体は長いタイトルの別働団体を量産するのが流行りのようですな。
表立っては、ウチナーの中地昌平が会長の「県民の会」ということになっている。
し・か・し !!!
沖縄県民の辺野古移設を早急に求める声を署名に、といいながら、
お笑いなのだが、この団体の FB 投稿の発信元はなぜか「東京都千代田区」となっているではないか。
遠い東京から署名活動やら動画などを発信している、この団体はいったい何だ !?
投稿発信の場所に注意。ほとんどのこの団体の投稿は東京都千代田区から発信されている。
http://youtu.be/4DfGrzqrleQ <開会の挨拶 全文>... - 「普天間基地の危険性を除去し辺野古の米軍基地に統合縮小を実現する」県民の会・結成式 | Facebook
そうして精力的に沖縄県民への「辺野古移設」をもとめる署名集めが始まった。
しかし、県庁前広場などで署名活動に動いたのは、
これまた県外から移住してきたメンバーがメインの、まったく平和的とは程遠い極右ヘイト団体「シーサー平和会議」、在特会系極右団体「チーム沖縄」、極右米軍偏愛団体「オスプレイファンクラブ」の面々だ。
※ 移住系極右ヘイト団体「シーサー平和会議」
沖縄の「基地推進派プロ右翼」の実態 - オスプレイ不安クラブ 〜うようよ対策課〜
※ 在特会系極右団体「チーム沖縄」
在特会チーム沖縄が頼りの沖縄自民党 - オスプレイ不安クラブ 〜うようよ対策課〜
※ 極右米軍偏愛団体「オスプレイファンクラブ」
※写真はチーム沖縄の森田草士とオスプレイファンクラブの栗秋琢磨
※ こんな中学生にもウヨのお兄さんが署名を募って歩く。子供にまで署名させていいのか !!!
※ こんな小学生まで !!! 「基地を縮小させる」とだまして署名活動するネトウヨ栗秋琢磨。
香ばしいウヨウヨメンバーを数々したがえて、また、日本会議も自ら署名活動を推進する。
そして !
なんと、あろうことか、
こうした「統合縮小実現」とは名ばかりの巨大な辺野古新基地建設の推進署名に心底驚愕し、怒りでうち震える沖縄県民から、おおく抗議も寄せられた。
その県民からの抗議を、「呪いの手紙」と称し、公開で大量にさらしものにさえして、仲間うちで笑い興じているのだ !!!
※ なお、この日本会議メンバーによって公開され「呪いの手紙」や「死者からの手紙」として晒され笑いものにされた大量の沖縄県民の抗議の書面については、のちの投稿で扱いたい。沖縄に潜伏する日本会議、第三弾を期待してほしい。
反対意見をよく見るとわかるように、県民はあくまでも、ウチナーである会長の 中地会長に反対意見を書いている。
しかし実際には、日本会議と右翼団体が集め、集められた署名は全て日本会議の沖縄専従スタッフ坂本の手に渡った。
いくらでも捏造できる状態。クラブ活動帰りの中学生や小学生にまで署名を求めているくらいだ。
そして「県民の会」といいながらも、全国から封書で届けられた大量の署名は、どこの誰がどう集めたのかもわからない。
名前に騙され署名した人も数しれずだろう。なんせ、「米軍基地を統合縮小」と謳っているのだ。
封筒を束ね、7万~8万の、大量の署名が集まったとアピールする日本会議。
こうした県内世論の変化を受けて、普天間飛行場の県外移設を主張していた自民党の国会議員3名 (国場幸之助・比嘉奈津美・宮崎政久衆院議員) は「辺野古移設容認」へと政策を転換しました。
「県民の会」では、仲井真知事が辺野古の埋め立て承認を表明するよう、引き続き署名活動を地元名護市などで重点的に推進することを申し合わせました。
そう。
この署名集めは、沖縄に潜伏した日本会議が中心となり、「沖縄世論が辺野古推進にかたむいた」という演出、その偽の証拠づくりのためだった。
この日本会議のあやしげな署名活動は、
① 県外移設を主張していた沖縄自民党の国会議員に「辺野古移設容認」政策転換への口実を与え、
② 仲井眞知事の埋め立て承認を強力に後押しするための、
偽の「沖縄世論の変化」演出工作だったのだ。
11月28日と 12月18日に
知事公室に署名を渡し、記者会見。
署名の手公式でを知事に手渡したのも、
あの日本会議の専従職員坂本らだ。
12月25日、安倍総理は仲井眞氏と会談。
自称「腰痛」で東京都内の病院に入院中といいながら、安倍総理を始め、激しく複数の自民党の議員らと接触。その間、「政治判断に県幹部が入り込む隙はなかった」と伊波洋一氏は述べている。
https://mobile.twitter.com/ihayoichi/status/417149293611331584?ref_src=twsrc%5Etfw
そしてあの 27日がやってくる。
仲井眞知事は県民との公約を破り
「辺野古の埋め立てを承認」した。
仲井眞知事不在の県庁は、
文字通り混乱の渦に投げ込まれた。
怒りと困惑で県庁に押し寄せる県民、押しかける報道人。
そして二重にも三重にも警備を固めた県庁舎。
※ 日本会議の職員、坂本が県庁の上階から撮った写真。県民は外に、日本会議は内に。そして上階からほくそえみながら県民の混乱を見ていたのだ。
その未曽有の大混乱の県庁ロビーを、ゆうゆうと素通りし、県庁内に入っていく者たちの姿があった。
彼ら日本会議の面々である。
沖縄「県民の会」を名乗りつつも実に県外からやってきた日本会議の面々は、バリケードと警備員、さらには職員まで動員した警備で厳戒態勢となっている庁舎にスルスルとお通しされ、「宣言文」なるものを手渡した。
「知事公室の中で」仲井眞知事を「熱烈に支持する」宣言文の手交式を行い、「笑顔で受け取っていただきました」とな。
なにが「県民の会」だ ? 日本会議じゃないか、お前たちは。そしてあの記者会見だ。
※ 一番奥に座っているのが日本会議の坂本だ。
日本会議が県民のふりをして署名集めをするというその特命を担い、怪しげな極右団体を使い回してかき集めた署名の「8万名突破 !」。このこと自体が、今にして思えば、安倍政権と日本会議の作りあげた「まやかし」だったのだ。
その時、彼らが知事公室に提出した宣言文は以下の通りだ。
仲井眞知事の辺野古の「公有水面埋立承認申請書」承認を熱烈に支持する[宣言文]
私たち、「基地統合縮小実現県民の会」は、仲井眞知事が辺野古の「公有水面埋立承認申請書」を承認されることについて、その英断を熱烈に支持します。
「基地統合縮小実現県民の会」のもとに、辺野古の「公有水面埋立承認申請書」の承認を求める80,442筆(名護市12,981筆、宜野湾市13,242筆など)の県民署名が集まっております。署名を提出した県民が知事の承認のご決断を支持しています。
知事のご決断により、「世界一危険な基地」と言われ続け、日米合意後17年間動かなかった「普天間基地」の危険性は除去され、確実に基地負担は軽減されます。
今後、沖縄の基地問題は解決に向かい加速され、返還された広大な跡地は、沖縄県全体の発展のために広域利用され、沖縄の未来は輝かしいものになると確信致します。
そして、仲井眞知事の承認のご決断は、沖縄発展の歴史に深く刻まれることになるでしょう。
ここに知事の英断に敬意を表し、県民の会として支持を宣言致します。
平成25年12月27日
基地統合縮小実現県民の会
会長 中地昌平
なにが県民の会だよ (笑) !
右翼を使い回した本土の日本会議のくせに。
日本会議の専従職員である坂本は、その特命を終え、混乱する県庁と県民の怒号をしり目に、こう書き記している。
バンザーイ\(^o^)/
しかしその後、県庁に左翼がなだれ込みひどい状態に!
つまみだせー!坂本 匡史 - 仲井眞知事が辺野古の公有水面埋立を承認しました。... | Facebook
コメント欄にはオスプレイファンクラブの栗秋琢磨やチーム沖縄の小栗ヒロ、シーサー平和会議の田野まり子が名を連ねていることにも注目。
あの日、12月27日。
そして抗議に押し寄せた県民は、警備に追い出された。
つまみだされるべきは、
日本会議とそれにつらなる極右団体ではないか !
にだまされるな !!!
県民は、国民は、真実を知るべきだ。
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こちらもご覧ください。暗躍する日本会議 ③