SWITCHインタビュー 達人達(たち)「佐藤二朗×メイガス」[字] 2018.03.24

243月 - による admin - 0 - 未分類

介護のポイントは…。
よ〜いスタート!哀愁漂う男の背中。
その正体は…。
はい!はいカット!かっこいいですね。
どうしてもにじみ出ちゃうんだよね。
押さえても押さえても隙間からかっこよさが漏れちゃう。
うまくやってるやつは魂を犠牲にしとるのだよ。
役が乗り移ったかのような芝居が佐藤の真骨頂だ。
ペットの子犬にしか心を開けない男。
お座り。
できないじゃないですか。
いやいや。
何もできないのに何でここにいんの?ううううう…。
(一同)いない方がいい。
わ〜わ〜わ〜わ〜わ〜。
(一同)いない方がいい。
いない方がいいいない方がいい。
わ〜わ〜わ〜わ〜わ〜。
わ〜わ〜わ〜わ〜。
その一方では。
自分の愚かさにやっと気付いたんだな。
ああ…だったらようなあおめえもいい大人なんだからようなあ?ちゃんと口に出してしっかり謝罪しろや。
すいませんでした!ダメ〜。
だって俺の気が済まないもん。
その顔だよ!お前いい顔だ。
よこせ。
もっとよこせ。
もっとよこせ!この野郎!変幻自在な俳優業にとどまらず最近では文章でも存在感を発揮。
今やドラマからクイズ番組の司会CM出演にと熱いまなざしが注がれる佐藤。
そんな佐藤に是非会いたいと思った人物がいる。
あらゆるタイプのテクニックを知り尽くしたオールラウンドマジシャン。
更に4,500年の歴史があるとされる古今東西のマジックに精通し学術的な見識も高い。
こちらがメイガスの代表的マジック。
世界最速と呼ばれるパフォーマンスをご覧あれ。
卓越した技を見せるメイガス。
実はマジックの道具作りでも世界的な評価を得ている。
メイガスが制作したオリジナルの道具は世界20か国に数百人のクライアントを持つ。
プロが認めるクオリティーの高さだ。
こうした功績から今年世界最大のマジック団体から選定されるマーリン・アワード2018を受賞。
そんなマジシャンメイガスはなぜ俳優の佐藤二朗に会いたいのか?メイガスというマジシャンを自分の中でこう人物像を作り上げて自分でずっといるというか。
そういう仕事なんですけれども…おはようございます。
初対面になる2人の対談場所は数々のドラマ収録が行われている撮影スタジオ。
右手です。
右手ですね。
あらメイガスさんどうも初めまして。
初めまして。
初めまして佐藤です。
メイガスと申します。
ご足労すいません。
ありがとうございます。
お会いできて光栄です。
いやこちらこそです。
ありがとうございます。
いえいえいえいえ…。
いやいや…とんでもないです。
いやそんな事ないですよ。
僕靴が今ブーツ。
そうですか?タネも仕掛けもない本音トークがさく裂!そこから見えてくる2人の不思議な共通点。
すごいね恥ずかしい事を言うと酔ってもいないのにこんな事言うのあれなんですけど子どもの時にですね…これ本当テレビで言うのあれだな。
まあいいや。
これ本当にそう思ってたんです。
バカでしょ?それで一回もう諦めて会社に就職したじゃないですか。
その時にまた…火が消えない。
消えないんですよ。
呪いだね。
呪いなんですよこれ。
タレントさんの表情とかリアクションを引き出す役割にすぎないっていうふうに僕は気が付いちゃったんです。
ちょっとこれは難しいのかなっていうんで…いつからその…。
最近じゃないですか。
そうですよ。
僕と同世代だとして僕48だから4年…44からもう一回打席に立とうプレイヤーやろうと。
立とうと。
あれ?こんにちは。
もう俺一人じゃ受け止めきれないよ!どんな感じ?もうあぐらで…。
あぐらでいきましょうか。
お芝居をしない状態でカメラの前に立つのがものすごいちょっとなんちゅうかもう…。
僕どうしていいか分かんなく…。
僕もどうしていいか分からない。
どうしていいか分からない2人が大丈夫ですか?これ。
あ〜本当ですか?ありがとうございます。
それすごいうれしいです。
すごいうれしいです本当に。
う〜ん…。
これどうですか?本当のご自身と…。
どうだろうなあ?難しいなあ。
本当にその場で思いついて言う事をアドリブっていう解釈にするとアドリブの定義をね。
本当にその場で思いついた事だけがアドリブだとすると…あっやっぱりじゃあそこはある程度引き出しにこう…まあそうですね。
あのですねあの〜割と僕あの〜役者…前からあの〜えっと大事にしてる事があって…「かも」しれない。
そうそう。
でその「かも」がなくて「こんな人いないよ」とか「こんな時にこんな事言う人いないよ」ってなっちゃうと見てる人はマッハのスピードで引いてしまうと思うんですね。
だから松田優作さんの「太陽にほえろ!」の名ゼリフ…血を見てね。
あれも僕分かんないけれども松田優作さんの…さっきアドリブっていう言葉が出ましたけどあれ別に台本には多分ないと思うんです。
これ想像でしかないんですけども。
であれやっぱり何であれが名ゼリフになってるかというとあんまりこう刺された事って普通ないじゃないですか人って。
であんまりそれを見る事もないじゃないですか。
だけどいきなり刺されてふっと見て血があったら「なんじゃこりゃ!」って言うかもが…。
納得しちゃいますよね。
でしかもすごい聞いた事がないというか…そういうのがあるから…。
で松田優作さんがそういうふうに思ってたかどうかは知らないですけどそういうちょっとこう本当に薄くでもいいけどそういう肌触りみたいなものがある…「かも」の肌触りがあるものが…。
だからそれを一時期ね僕全くまだ顔を皆さん知らない時に刑事の役をね「人間の証明」っていうドラマでフジテレビでドラマやった時に竹野内豊さんをいじめる刑事だったんですよ。
そん時さっきの松田優作さんの話と同じなんですけど捜査会議ってあんまり見た事ないじゃないですか本物の捜査会議って。
参加した事もないし普通の人は。
なので「本物の捜査会議ってこうなの『かも』」って思わせるチャンスかなと思って…「容疑者は〜何とかで〜何とかの〜何時〜」…。
現住所〜ミシシッピ州ジェファーソン市東〜138ストリート。
3年前に窃盗で逮捕歴〜があり〜父親〜フィルシャー・ヘイワードベトナム戦争に出征1979年に復員本年3月に交通事故で死亡〜。
母親〜テレサ〜1990年に病死〜。
したら周りの人たちは「何だ?この無名の目立ちたがりの俳優は」「何だ?今の芝居」みたいになったのにフジテレビの河毛俊作っていう監督が…「アリ」だって話になりますよね。
あとね演技しているふうに見えないってよく言われるんですけど。
あっそこですよ。
だからアドリブでも本当にハチャメチャな時もあるじゃないですか。
その作っている自分と本来の二朗さんの姿とのどういう事なのかなっていう。
これもねえもう話しだすと5時間ぐらいかかっちゃうんですけど。
要するにあの…役者のアカっていう…。
これ非常に抽象的でね…。
役者のアカですか。
大島監督が「戦場のメリークリスマス」でたけしさんを…あと坂本龍一さんを使った時にアカが…俳優のアカが芝居にアカがついていてそういう人には興味がないと。
だから大島さんは俳優以外の業界の坂本さんにしてもたけしさんにしてもそういう人をまあよく起用したという。
でそういう方がねやっぱり俳優のアカがねなくてやっぱすばらしい芝居をされるんですよ。
すばらしい空気を醸すんですよね。
で正直言うとちょっと悔しさも…。
分かります分かります。
いやいや本職だろと…。
だからフジテレビでドラマやった時にみんなえっと…僕の事知らないんですよ。
なんでちょっとここはチャレンジしようかなと思って要するにそれをやろうと思ったんです。
そうすると「あれこの人演技こんな下手だからプロの俳優じゃないよな。
本物の刑事?」。
まさか本物かなってなりますよね。
それをちょっとやろうとして…。
そうすると…そうなのかなって。
そうなんですよ。
そうなんです…。
だから俳優のイマジネーションさえねまあこれぐらいやったら監督OK出るなこんなもんだなっていうところにとどまらず…佐藤は1969年愛知県の春日井市で生まれた。
小学校の通信簿に「落ち着きがない」と書かれ続けた少年が初めて夢中になれる事を見つける。
小さい時はどんな感じの…?いやまあ普通…どうだろうなでもねこれね僕ね小学校4年生の時に「おイモはこうして生まれました」っていうタイトルの学芸会の劇があったんです。
はいはい。
でイモにはセリフはない訳です。
あの…イモだからね。
主役なんですけどイモですからセリフない訳です。
で僕はイモを引率する8人のイモたちを引率する猫の先生の役で。
先生が猫なんですか?そうなんですよ。
シュールですけどね。
まあ子どもですから小学校4年生。
これも先生が何であの課題を与えたのかよく分からないんですけど。
でやったらねもう父兄の皆さんがちょっとどうしたんですかっていうぐらい笑う訳ですよ。
まあその時がきっかけって一応言うと分かりやすいからそういうふうには言ってるけど多分ねその前後から結構…山田太一さんとか倉本聰さんとかのドラマをすごい見ててほんでもう愛知県の片田舎のね田んぼばっかの所の名古屋の隣町で育ったんですけどそん時からものすごい根拠もないくせにものすごい大きさで「いや俺役者になるし」と「いやなる運命いやいやなるから」。
「なるから」…。
「なるなるなる!いやそういう運命だから」って本当子どもの時ですよ。
本気で根拠もないくせにだから今考えると本当バカなんだけどすごい大きさで思っていてそれとおんなじ大きさで全く矛盾するんだけどあの…俺母親から「名古屋に行っちゃアカン名古屋には不良がおるで」って言われてて名古屋にさえ行けなかった僕がですよ大東京に出てですよそんな俳優なんていう仕事でですよ飯が食えるようになる訳がないっていうのもその…役者になる運命だっていうその思いと同じ大きさで全く矛盾するんですけど…。
でも分かる気がしますそれも。
何かそういうのが両方こう…その中に波のような…。
その2つがずっと抱えててだから小中高大学生までずっとそう思ってましたね。
芝居をやりたい気持ちとは裏腹に大学生時代は演劇とは一切無縁の毎日。
4年間アルバイトに打ち込んだだけで社会に出る年齢を迎えてしまった。
もやもやを抱えた佐藤。
波乱の人生が始まる。
土日の余暇で何か芝居をやろうかと趣味としてって思って普通に就職活動する訳ですよ。
でも就職活動する上でも…そうするとやっぱり普通のメーカーとかだと当然地方勤務もありえるんでマスコミを受けた訳ですよ。
もういろいろ受けましたよ。
広告代理店とか在京のキー局とかですね。
まあ滑りましたね。
もうちょっと覚えてませんけども…そんな中で1つだけ受かった会社がありましてそれもすばらしい会社なんですけど。
へえ〜1日で。
社章を人事部長か何かに返す時に「うちの30年の歴史で…」始まって以来…。
でまあそれでもう役者やろうと。
やるしかない。
やるしかないと。
それで2425で俳優の研究所を2つ行ったんですけど…「ああやっぱり食える訳なかった」と「こっちだった」と。
っていう事でこれはちゃんと就職しようという事で…もうそん時はね…やっぱし食える訳なかったとこっちが正しかったとだからもうこれは会社で必死になって働くしかないと。
「やるしかない」と。
だから…営業の成績はよかったですよ。
ところがところが。
佐藤はまたしても芝居の道に戻ってしまった。
既に全国区の知名度を誇っていた劇団「自転車キンクリート」の門をたたいたのだ。
迷い過ぎじゃない?だからそん時に今の嫁と一緒に住んでたんですけどよく許してくれたなと思って。
それすごいですね。
よくこう…。
こういってこういう事ですからね。
辞めるいやいややっぱり辞める…。
難しい判断をして下さったって事…。
そうですそうです。
すごいですね。
お芝居もねもう本当ね…僕がこんな事言うのもあれなんだけど本当にね…ですよね。
まあ要は具体的に言うと食えれば。
大変でしたか?う〜んいや大変…あんま大変…う〜んでも大変でしたね。
僕正直下積みは下積みであれはあれでいいっていう方もいてもちろんそれはそれですばらしいなと思うし。
僕もそこから得た事はあるなとは思うけど…ああでもそれ僕も分かる気がします。
一回やっぱり夢破れるというかぶつかって…あっそうなんですか。
おいくつくらいの時?20代の後半ぐらいです。
はあはあ…。
じゃあ俺が悶々としてた時と一緒だじゃあ。
で辞めちゃったんですね。
それはもう諦められた?マジックは。
諦めたんですけどやっぱり…虫がうずくんですよねどうしても。
火が消えない。
消えないんですよ。
僕はこれ…アハハ…!そう!いや呪いだね。
呪いなんですよこれ。
これね使います僕も。
これね呪いだと思うんです。
完全にね…消えた気になる。
消えないです。
そうなんです。
呪いですこれ。
そうか呪いか〜。
そんな下積み時代の映像が残されている。
こんな事あんまり考えたくないんだけれどもね。
僕が死んでしまった時の事を考えようか。
この場合ね僕が宣言するんだけどねあなたの夢に出ます一生。
(笑い声)OKOKOKOK!佐藤独特の存在感に早くから目をつけていたのが日本を代表する劇作家で演出家の一人鈴木裕美だ。
鈴木の指導で芝居を磨かれた佐藤にやがて大きな転機が訪れる。
今はない新宿のシアタートップスっていう劇場があったんですけどそこで「自転車キンクリート」の公演をやっていてそん時に堤幸彦というもう大御所の…。
はいはいはい。
舞台ふらっと見に来たんですよ。
でまああの僕の事をすごい目つけてくれて「何だこいつは」ってなってでその時にちょうど堤幸彦さんが本木雅弘さん主演でモックン主演で「ブラックジャック」あれを撮ってたんですね。
でそこに板東英二さんにがんの告知をする医者Aっていう役で使ってくれて。
1シーンだけ。
結構面白いシーンになったんですよ。
当然それ本木さん見るし本木さんの事務所の社長も見るじゃないですか。
事務所の社長が見て「誰だこいつは」ってなって「うちに引き抜け」ってなって30で今の事務所に移ってから映像です。
なるほど。
ほんのちょっとのきっかけというかチャンスでガラッと変わるじゃないですか。
逆に何か大きいチャンスを頂いたから次何かこう大きい展開があるかというと全くそういう事でもないみたいですよね実際の現実を見ると。
だからすごい恥ずかしい事を言うと酔ってもいないのにこんな事言うのあれなんですけどあの…子どもの時にですねこれ本当テレビで言うのあれだな…まあいいや。
あのですね要はね子どもの時からですよ結構真剣に…ごめんなさい恥ずかしい事言いますよ。
宣言しますけどね…思ってたんですよ。
これ本当にそう思ってたんです。
バカでしょう?大バカですよこんなの。
でもそうだと思いますよ。
同時にでもそれを見逃さないでいてくれた人。
鈴木裕美にしろ亡くなったけど今の事務所の先代の社長にしろ堤幸彦にしろたくさんいますけど…正直。
本当そうですね。
かわいげ残ってる38歳の男なんて赤ちゃんプレイ愛好者ぐらいなもんでっせうん。
舞台で鍛え上げられた佐藤の芝居は高く評価されやがて売れっ子の俳優に。
この映画ではコミュニケーションをとるのが苦手なのにペット店で接客をさせられる中年男を演じた。
そのワンちゃんはあなたのですか?いかにもうん。
お手本とか見せて下さいよ。
お座り。
おっつうんおい一郎これこ〜れこれこ〜れ。
こっちゃ来いこっちゃ来い。
お座り。
うん。
できないじゃないですか。
何もできなのに何でここにいんの?うう〜。
いない方がいいんじゃない。
いない方がいいいない方がいいいない方がいいいない方がいい。
わ〜わ〜わ〜わ〜わ〜…。
いない方がいいいない方がいい。
わ〜わ〜わ〜わ〜わ〜!虚構とリアルが行き来する。
(泣き声)例えばメイガスならメイガスという…はいはいメイガスさんですからね。
メイガスさんだけをやってればいい。
俳優さんというのは…常にこう動くじゃないですか。
どうやってそういうのを処理して作られてるんですか?う〜んとねさっきから言ってる鈴木裕美さんですね僕が出会って20代の頃いろいろ血肉になる事を教えてくれた人なんですけどねその人の「自転車キンクリート」にいた時にねまあ言ってしまえば「俺が俺が」みたいな…それはそれで裕美さんはすごいって評価してくれた上で…何度も怒られたんですよ。
それは何でかっていうとほらさっきメイガスさんが言ったじゃないですか。
相手役とかそういうのでいろいろ変わっていくじゃないですか。
僕20代の頃ずっと言われててうわべだけで聞いてました正直言うと。
裕美さんこれ見てたら怒るかもしれないけど。
はいはいって。
要するに…まあでもそれも一つ。
それも一つありますね。
それでそれがねこれねやっぱね自分がふに落ちないと本当に身にならないですね。
納得しないと…。
うわべだけではいはいって聞いてても。
それは僕ももう本当に何十人もほとんど女の子ばっかだったんですけどうちの事務所がつける生徒がアイドルの予備軍みたいな子たちいっぱい教えてるんですけど本人が納得しないとあるいは経験して…。
そうそうそう!経験しないとダメなんです。
「いた!」ってならないと。
そうなんですそうなんです。
本当に…だから僕35ぐらいの時に映像の仕事がねありがたい事に増えてきてその時に「裕美さんが言ってたのはこれか」って思った事があって要はその…まあなんて楽しいんだろうと。
そして俺がこういう芝居やるよっていう事を見せるよりもこれ本当にきれい事じゃないですけど作品のためにどうなるかなって考えた方が単純に面白いって思えたんですよ。
30後半。
「これか裕美さんの言ってたのは」と思ってその時にやっとふに落ちました。
なるほど。
ヨシヒコ〜!42歳。
まさに佐藤のハマリ役とも言える作品に出会う。
魔物がはこびる…「はこびる」って何だよ!「はこびる」って何だよ!はびこる…え〜う〜…。
えっあっいやえ〜っと魔王の手から下界を救うのだ!それがお前の指名で…「指名で」って何だよ!顔が大きい。
お前何だよそんな真顔で言うのそれ。
ねえ。
そりゃ大きいよ確かに大きいけれども俺よく言われるのはね何て言うの体の割にさ顔がでかいっていうのはねよく言われ…ほっとけよ!仏だけにほっとけよ!今現在目標と申しますか苦しみながらもぶち破りたい壁というかそういったものはないですか?最近ちょっと思うのはあの…非常にそれは褒め言葉で皆さん言って下さるんですけど…何となくは…。
そうそう分かりますよね。
それは皆さん割と褒め言葉で言って下さるんですけどやっぱりね…全部自分自身を隠したじゃないですけどちゃんとその劇中の中に自分の香りを落としてっていう。
これね実は顔が知られてない時無名な時はそれができるんですよね。
なぜなら役者が前に行きようがないから。
顔をみんな知らないから。
でも知ってる…非常にありがたい事なんですけど皆さんが知って頂いてるようになった今これ以降はもちろん例えば仏役ってやるじゃないですか。
仏その辺にいないから。
仏別にコンビニで「アサヒ芸能」買ったりしないじゃないですか。
だから仏普通に京王線のホーム歩いたりしないじゃないですか。
だからこれはもういいやと思って俺が前に行くんですけど佐藤二朗が前に行くんですけど。
めちゃめちゃ面白いです。
ありがとうございます。
それはそれでもちろんうれしいんですけど。
佐藤二朗が前に行ってるのももちろんうれしい。
そういう時もうれしいんだけど褒め言葉だと思ってありがたく受け取ってるんだけども…これからはちょっとしたいし挑戦したいなと思いますね。
実は今佐藤の活躍の場は芝居の世界にとどまらない。
なんとも一癖あるツイートが評判を呼び書籍となって出版されたのだ。
ほぼ1日置きに更新されるツイッターのフォロワー数は90万人に迫る。
いいですね…いえいえありがとうございます。
これすごい嫌らしい事を言うと俳優としてのイメージ戦略みたいな…ですけど僕は何かやっぱり…何かちょっとその…職人いいですね。
僕もね芸術家よりも職人の方が好き。
ああそうですか。
職人いいと思います。
そのいろいろ手出すよりも書くっていう事をやるよりもやっぱし演じるっていう事にもう没頭してね…するのがやっぱり職人じゃないかと思ってそれがさっき言った俳優としてのイメージ戦略みたいなのがもしあるとしたらやっぱりそっちで演じる事だけに没頭するべきだと思うんだけれども…。
一方…。
それを覆すぐらいの欲求で…まあその…鈴木裕美さんがね2人で朝まで飲んでる時にね「やりたいことをやるがいいさ」って言ったんですよ。
割と「やりたいことをやるがいいさ」って結構手あかがついたすごい当たり前っちゃ当たり前の言葉なんだけどもういろんな話を裕美さんと芝居界わいの話をした果てに朝ふとねそう言ったんですよね。
それがねすごいねそうだなと。
いろいろ戦略とか考えたりする事とかもちろん考えなきゃいけないしいろいろあるけれどもいやまあやりたい事をやろうよっていう事でいくとやっぱ書くのも続けたいかなっていう感じではありますね。
2つの中で行き交う方なんですね。
どっちっていう。
まあそんなかっこいいものでもないですけどね。
最後に佐藤へ少し意地悪な質問を。
ご自身の中でお芝居…今まで生きてこられたのもそうですしこれから人生にとってお芝居って何ですか?いや〜…これちょっとメイガスさん返答するのに3年ぐらい考えていいですかね?そうですよね。
僕もこれ同じ事聞かれたらう〜んってなりますね。
当たり前になっちゃってるから。
自分がその…ねえ。
だから多分どんな事言ってもちょっと陳腐になっちゃう気がして…どう言っていいか分かんないですね。
ディレクターが納得してない顔するけど…一番タフなクエスチョンです。
でもさっきおっしゃった…僕らそこは一緒だと思うんですよね。
それが割と答えですよね。
そういうもんだと。
自分にとってその…。
どうしても消えないっていう…。
いくら水やりしても消えない。
呪いですよね。
これもう決めました。
メイガスさんと話してて決めました。
今後ね雑誌の取材とかこういう取材で「佐藤さんにとって芝居は何ですか」ってそういうタフクエスチョンが来た場合のアンサーを今決めました。
一生かけても…これどう?これ結構…。
ああいいですね。
今ちょっとかんだけどね今ね。
「一生かけて水をかけても」がちょっと変にかぶっちゃったけどね今ね。
まあでもね実際そうですもんね。
本当そうだと思います。
後半は舞台をスイッチ。
翌日佐藤が向かったのはメイガスのマジック工房。
言葉も見つからないほど驚かされたマジックをね何回かテレビでとか画像で拝見した…画像っていうか動画で拝見したんでそのちょっとねえ…何かドキドキするよね。
裏側という訳じゃないけどね。
工房でしょ。
いろんなマジックの道具をねメイガスさんが作ってる…。
この黒いシャッター?
(スタッフ)そうです。
この中でどんなイリュージョンが作り出されるのか。
(ノック)・はい。
おっとびっくりした!おお…。
ようこそいらっしゃいました。
おお〜ほうほうほう。
おお〜。
黒いですね全体的に。
そうなんです。
ちょっと明かりの実験をするためになるべく黒い塗装で。
これ全部あれですか?マジックに関係ある…。
そうです。
あるいはちょっと珍しい小物であったりふだんねショーでは使わないものも多いんですけど。
どうぞ見てみて下さい。
危なくなったら止めますから。
え〜っ!何ですか?やめて下さい怖いな!えっ?これ見えます?これ鍵が。
これ最初から…出版時から鍵がついた状態で。
えっ?つまりそれはこの鍵を…。
開けないと中が開かない。
でも鍵はついてるんですね。
鍵ついてます。
これがついてる状態で出版された。
へえ〜いつごろ?もう100年以上前です。
意外に紙もしっかりしてる。
これが発売された時にはマジックの秘密っていうのはなかなか世に広くは広まってなかったんですけどアマチュアマジシャンがやっぱりプロを目指す時にこの本が出た時にものすごい喜んだんです。
一方既にプロとして活躍されてたマジシャンは…。
「何で出すんだ」。
「何で出すんだ」と。
突然ながらここでマジックタイム。
おっ何かありますよここに。
用意しときました。
ちょっと新しめのマジックなんですけど。
グラスちょっと触ってみて下さい。
普通のグラスですよね。
普通です普通です。
…で五百円玉です。
はい。
これはもう皆さん普通に。
3枚4枚。
見えますか?このまま左手でそろえて下さい。
コインを全部そろえてそろえたらギュッとそのまま握っちゃう。
この状態。
ちょっと近づけますよ。
よ〜く見て下さい。
見えました?えっ?コインがこっちに。
そのままゆっくり開いて下さい。
そ〜っと開きます。
えっちょっと嫌な予感が…。
そうすると中には3枚しかないと。
ねっ。
怖い。
怖い!更に更にいきますよ。
ちょっと水平にお願いします。
まだ4枚です。
そろえます。
今から1枚だけ取りますから取ったらすぐ握って下さい。
ギュッと握って下さいそうです。
手の中とコインです。
3枚ですここ。
そのままず〜っとマッサージしてあげると消えて…。
えっ!?じゃあカメラに見えるようにそのままゆっくり開けて下さい。
4枚と。
いやこれ普通に握ってるだけですよ。
握ってましたよね。
いや〜…いやもう…いや〜いや〜…。
今年1月メイガスは世界最大規模のメンバー数を誇るマジック団体から名誉ある賞を受けた。
卓越したテクニックとこれまでの実績が認められて欧米のマジシャンたちも熱望するマーリン・アワードを受賞したのだ。
(拍手)マジック界のアカデミー賞といわれるマーリン・アワードを取って…。
これ僕すごく印象的だったのが…ツイートの話になっちゃうんですけど見た時に「非常に評価してくれるのはうれしいんだけれどもただ僕は世界一ではない」と。
「確かに僕が考案したマジックは世界各地でいろいろやっていて一流のマジシャンがやっていてそういう意味ではそれは世界一だと自負してるけれども別に世界一ではないです」って…。
自分では言っとかないとただのバカですよそんな事思ってたら。
それを…道具ではある種世界のかなりのところまで…。
はあ〜!これは今もうカメラの前で言っても全然大丈夫です。
真実だから別に。
全然。
もうじゃあ持ってきて下さいって…。
僕が今一番海外に出してる製品があるんですけどもうそれを上回る製品が出てきたら僕やめますから。
そうですか。
やめますやめます。
何です?ワイングラスか。
こちらがそのワインボトルを使ったマジック。
メイガスが制作したワインボトルは奇術界のロールスロイスと称される。
リアルでかつ使いやすいと世界中のマジシャンに愛用されているのだ。
しかしそもそもメイガスがこのワインボトルを開発したのは世界のマジシャンのためではない。
実はメイガスがおよそ10年前から指導する教え子たちプリマベーラと呼ばれる女性マジシャンチームのためだったのだ。
そのプリマベーラっていうのが僕が教えてる頃に…ものすごい近い訳ですよ。
それをクリアするものを作ったらいいんじゃないかっていう事で作ったんです。
昔の古いタイプのボトルのマジックっていうのはちょっとうそくさかった。
リアルなマジック…今までそういったタイプのマジックに興味がない人が一斉に興味を持ち始めた。
でも何かすごい…。
そんな自分が考案したマジックがね世界のみんなが絶賛してってなると何かこうそっちに比重が大きくなっちゃうなんて事はないんですか?やっぱり…ですね。
やっぱりそこでやった方が気持ちいいですしたまに僕のマジックやる方の演技を見るとまたそれはうれしいんですよ。
会場にその道具が出てきた瞬間に観客がキャ〜ッてなるんですよ。
もう何やるか分かってるんです。
「あの演技が見れる」って…。
それがもう客席で見てて涙が…。
自分が考案したやつですもんね。
うれしいと。
あれはもう最初は本当にみんな僕のマジックやりたいっていう人がすごく多くて嫌だったんですよ。
マネしてほしくないんです本当は。
マネしない方があなた方もうまくいきますよっていう確信があるんでもうそっち来たらダメこっち行かなきゃダメだよって気持ちがあるんですけど「もういい分かった。
じゃあこれは供給します」。
しかたなくやってたんですけど。
一つよかったですあれはもうすばらしい演技を見て「ああよかったすばらしい」って。
メイガスは北海道の函館市で生まれた。
幼い頃から興味のある事に熱中する凝り性だったという。
メイガスさんはじゃあその生い立ちというか?はい。
もう子どもの頃から実はマジックに触れたのがすごく早かったみたいで。
で幼稚園の頃にはもう「何になりたいの?」っていったら「マジシャン」って言ってたらしい。
それは僕は覚えてないですけど親が言ってました。
幼稚園の時から?幼稚園の時からやってました。
え〜だって手品でインコ出す小学生ってあんまりいないですもんね。
もうすごいギャップでしょ。
だからもうこっそりケーキの箱に穴開けて空気穴入れてペットのロロちゃんっていう雄のセキセイインコ入れてこっそり運んで。
小学校…。
お楽しみ会があるんですよ。
歌歌う子がいたりお芝居する子がいたりやると。
じゃあね何とか君お願いしますって出ていって普通にマジックやった時まさか鳥が出てくると思わないから。
最後鳥が出てくる。
ドッカ〜ンですよね。
そうですよね。
大学卒業後プロのマジック業界に飛び込むメイガス。
ご覧下さい。
ところが華やかなショービジネスの裏にある大きな壁に直面する事になる。
やっぱりう余曲折あったんですか?ありました。
まずすぐプロ化は結構早くできたんですよ。
比較的すぐ仕事にはなったんですけども。
あの〜やっぱり壁がちょっとありまして。
そのね1回ブランクの時期があったんです。
どういう?これはもう今もそうなんですけど…芸能の中心にはいない。
今はだから多分芸能の中心は多分お笑いの方とか俳優さんあるいは歌手の方とかって事だと思うんです。
マジシャンはそこにゲストで呼ばれてその……っていうふうに僕は気が付いちゃったんですね。
それをぶち破るためにはどうしたらいいのか。
でず〜っとその若い頃から頑張ってはいたんですけど全くそのきっかけも…どうしたらいいんだっていうのでもうちょっとこれは難しいのかなっていうんで…マジックから離れて。
おいくつぐらいの時?うわ〜。
やっぱり似てますね。
28なんですよ。
はあはあはあ。
それで折れてマジックはちょっと一回あれして。
離れました。
ほんでどんな仕事に就いたんですか?プログラマーです。
えっと…ん?ウェブ関係のプログラム。
あ〜。
これはもうマジックとは関係ない?関係ないですね。
へえ〜。
じゃあもう何かねこのメイガスさんしか知らないからメイガスさんがマジシャン以外の何かお仕事をやってたっていうのをちょっと想像つかないんですけど。
でもすごく短かったんです。
とにかくもう無理だからもう堅気に戻ろうじゃないですけどやってたんですけどももうすぐ。
結構演出の面では結構マジシャンから評価を頂いてたもんですからちょっと手伝ってくれというようなところから始まりもう日本初の女性イリュージョニストのチームを作るからそれの指導で入ってくれっていうところとかそういうのでこの業界に戻ってきました。
ああ〜。
それがおいくつですか?それがもう今から十数年前ぐらいですかね。
10年ちょっと前ぐらいですね。
はあ〜。
さあこの中に…。
入ります。
メイガスが手塩にかけて育てた本格的な女性マジシャンチームプリマベーラ。
マジックは観客に情報を与える順番と内容が大切。
メイガスはセリフを一字一句渡して長い時間をかけ基礎から技をたたき込んできた。
彼女たちの実力の程は?足の部分注目ね。
足の部分が消えます。
おお!おお〜!右手と肩が消えましたよ。
ん?あれ?何か後ろ開けて怪しいかな?怪しいかな?でも違います。
消えると思ったでしょ?消えないんですよ。
あれ?あれ?反対側見せましょう。
スタッフ!もう俺1人じゃ受け止めきれないよ!首だけまだ残ってますね。
さあ首におまじない。
首マジック。
いきます。
さあ!ドン!ドン!消えました!いいですか?せ〜のパチン!はいお帰り〜。
(拍手)もちろんもちろん。
もちろんそうなんです。
ちょっともう吐きそうです。
ある種すごさに吐きそう。
いつからその〜何て言うの…。
現役復帰ですよね。
現役復帰はやっぱりあれですね教えたり後からこうねそのバックアップする仕事をしてる時にやっぱり…ちょっと分かりませんか?ああああああ。
…って気持ちがあるんですけどそこが満たされないというか。
それを押し殺していい仕事をしようとしてもマジシャンとしての意見が通らない場合がある訳です。
先生だから。
マジシャンではなくもう何か…。
例えばこれはこの演技はこのぐらいのスピードでやるもんですよって言っても僕がやってみせないと…習う側も思ったりする訳ですよ。
僕の夢の一つが3人をなんとかこう作っていくっていうのが…。
さっきの女性の?そうですそうです。
あるのでこれはやっぱり…自分がプレイヤーで?そうです。
それもできないし自分がやりたい事ができないなと思って4年前ぐらいですかねもう一回やろうと。
そうですよ。
最近じゃないですか!そうですよ。
ひえ〜。
ああそう。
って事はちょっとごめんなさい。
ちょっと年齢はあれですけどでもまあ僕と同世代だとして僕48だから4年…44からそのもう一回打席に立とうプレイヤーやろうと?立とうと。
これでも世のその〜まあね40越えた人たちにもちょっと希望になりますね。
蓄積もある訳ですよ。
まあねそれまでのね。
機材は全部持ってますし経験もありますし。
でもその今メイガスさんがプレイヤーとして一流でいるその下地をいろいろ人に教えたりとか演出をしたりとかっていう事が確実に…。
ですね。
その間もずっと練習してるんですよ。
教えながらも素振りしてますから。
はあ〜。
だからあの〜…4年前ですからね。
だからもうノウハウがある程度教える側とか裏でもう分かるのでこれやったらダメでしょこれやんなきゃダメでしょっていうのがもう結構シンプルに。
なるほど。
現役復帰後古くからある有名なマジックを170年ぶりにリニューアルするなど目覚ましい活躍をしてきたメイガス。
代表作がこちら。
箱に閉じ込められたメイガスが女性と一瞬にして入れ代わるイリュージョン。
そのスピードは世界広しといえどもこの男にかなう者はいない。
1秒で入れ代わるやつ。
ああありがとうございます。
あれはね本当にちょっと言葉を失ったし。
ありがとうございます。
あれやり方は昔ながらの方法論全く一緒で日本中のマジシャンも皆さん多分ご存じだと思います。
でもそれで……っていうのは多分皆さん思ってると思います。
そのやり方を知っているプロのマジシャンの人もあの速さは何…。
あそこにジムのねあれがありますもんね。
そうです。
日頃の準備をしてるって事ですね。
そうですそうですそうです。
暇な時には練習してるか機材のメンテナンスしてるか。
飲みにも行かない。
飲めますよ。
飲めますけど飲んだとしてもほとんど自宅で1人で飲んでます。
ああそう。
1人飲み。
とにかく能力としてのフィジカルをキープしないとできないものがあるので。
そうなんですよね。
だからマジックって本当に素人考えだとタネとかがねあればできるって思うけどそこをタネがどうだろうと…。
そっから先がそっから先が。
年齢をこの先どうですか?まあでもあのマジックは年取っても全然やっていける芸能だと思いますんで。
今まだ動くからギリギリまで使ってやろうという事で鍛えてますけど。
なるほどなるほど。
大丈夫だと思います時間はね。
ちょっと一ついいですか?時間のお話出ましたけど。
はい。
え〜っと今から…時刻え〜っと1時とか2時とか3時とかそういうあれですまず何時っていうのをまず頭の中に思って下さい。
はい思いました。
決めました?はい。
それ何時でした?いいんですか言って。
はい。
4時。
これ皆さんもスタッフの方もこれ分からないですよね。
4時ね。
4時。
じゃあ「分」にいきましょう。
僕もう既に決めてました。
もう決めちゃったんですか?既に決めました。
…ダメですか?いいです。
何ですかどっちなんすか!それ何分ですか?29分。
これちなみに何かそれを決めた理由ってありますか?いや何かねふわ〜っと数字が。
なので別に特に意味はなく。
あ〜いい感じですね。
ちなみにあの…。
何すか?後ろに時計がありますけどちょっと時計の針を。
ちょっとちょっとちょっと…勘弁してよ。
近づいてご覧になっていいです。
いやいや見れば分かりますけど。
4時29分。
大成功。
あ〜びっくりした。
あ〜びっくりした。
大成功だけど…。
よく4時29分って言って下さいましたね。
このタイミングを僕ずっと待ってましたから今。
うそでしょ!いやちょっとでもあのいい意味でですよいい意味で怖い。
「おおお」っていう。
ざわざわっていうね。
怖いのと痛いのって結構…効果性得られますから。
ああ…そう。
いや〜そう…そうそうちょっと何を質問しようか忘れちゃったじゃないですか。
いや大丈夫です大丈夫です。
あの言葉は悪いんですけどね言葉はちょっとあんまりよくないんですけどだます。
はいはいはいはいだったらいいですね。
どうですかマジシャンも割とそれは…。
だますっていうとちょっと言葉悪いんですけどね。
分かります分かります。
要するに信じさせたい方向にもっていくという言い方をするとまず一番簡単なのが舞台建てのセットをきちんとするっていう意味においては僕のその製品が多分そうだと思います。
要するにありそうっていう話いそうだっていう事をおっしゃってたじゃないですか。
はいはいはいはい。
おんなじで…そこで話についてこなくなるってのはまず1つと。
脚本上この筋はこの登場人物おかしいでしょっていうのと同じでいやここで右手が動いたらおかしいよねとかそういうところでマジックは作っていくんですよ。
はあ〜。
だからここでこうすると…っていうふうに持っていきたいっていうような気持ちが。
それをじゃあどうやればできるのか。
そうですそうですそうですそうです…。
ギリギリ分かんない。
伏線ってバレちゃうと意味がない。
バレないギリギリでなおかつ…見つけなきゃいけないので。
なるほどなるほど。
じゃあ僕らが本当にマジックをこう見て…4時29分は驚いたけど。
まだ4時29分だよ!最初から動いてないんです。
だけど…最初から4時29分じゃないでしょ?最初から29分です。
いやいやいやいや…。
怖いわ本当に。
メイガスは日本屈指の博識を誇る西洋マジック史の研究家としても知られている。
およそ4,500年前古代エジプトに起源を持つというマジック。
メイガスは先達から脈々と受け継がれてきた技を学ぶ事で新たなマジックの世界を開く可能性があるという。
マジックって歴史すごいじゃないですか。
しかも万国共通と言っていいくらいいろんな国でマジックってやってるじゃないですか。
そうするとその目新しいというか新しいマジックを創造するのってすごい大変だと思うんですけど。
大変だと思います。
あの結局僕も昔のマジックをリバイバルしたりとかあるいは現状持ってるマジックの欠点を…。
僕…なんで自分がそれを直してあげれば自分ができるっていう事なんで。
多分本当の意味で新しいマジックを人生において1個作れればそれすごい事だと思います。
すごい生々しいです。
1個?なるほど。
いわゆるいろんなものを組み合わせたりとかあるいは昔の既存のもののちょっとこう欠点を見つけてっていうとあれだけど。
あるいは僕はだからいつも人のマジック見るとやっぱり自分もやりたいって気持ち分かるんですけど僕が言いたいのはそれをやったらもうそっちの道しか絶対行けないんでそれはもう抑えて。
僕もいやこれいいなと思う時あるんですけど絶対やらないぞと。
例えばマリックさんがはやった時にはみんな小銭にタバコを通したりみんなやりましたし。
例えば前田知洋さんって僕の大先輩って方がカードが上に上がってきますよって。
みんなやる訳ですよ。
ふだんやるのはいいですけどその人たちがテレビ出てもおんなじ事やる訳ですよ。
それやってる限りは前田さんいるんですから上行けないじゃないですか。
違う道探しなさいよっていう意味においてももう何でもいいです。
もう古い本でも新しい本でも分かんないパッと開くとつまんない手品出てくるんです。
こんな…ああ〜。
マジックっていうのは例えばAという方法がありましたBという方法がありました…。
Aのよさとそれに付随する必ず弱点があるんです。
BはBのいいところと悪いところがある。
それを…こっちにあっそこに何となく…どうしたらいいかっていう。
絶対その方がいいと思います。
その驚かせる。
そうそうですね。
ねっ怖がらせたりあともしかして感動もあるかもしれないけどいろんなのを自分の演出でストーリーを筋書きを考えて…。
若い頃はやっぱ感動的なマジックを作りたいって思ってたんですけど。
メッセージ性というかやってて気が付いたのがああもう今の自分が感動的なメッセージげなそれっぽいものを言ったところでそんなものはすぐ見抜かれて通じないっていうふうに思ったんです20代の頃。
僕それから感動的な筋書きとかそういうセリフとしてお客さんに言うの一切やめたんです。
もうただ単にマジック見せるだけ。
きれいなマジック見せるだけ。
最近そろそろ何て言うんですかいろいろ…今ちょっとそういうものを今後頑張っていこうかなと思っています。
今日はですね実は今日お教えしてもう明日できてしまうというマジックを今からちょっとお教えしようと思います。
僕にですか?そうですそうです。
なんて事でしょう。
今日俺帰ったら息子にできる?できます。
よ〜。
マジシャンメイガス先生の特別講座!手先が不器用だという佐藤果たしてマスターできるのか。
たった5分のレクチャー。
その成果は?初マジック…。
ジロガスです。
ジロガスで。
ジロガスです。
当番組のディレクター加藤君加藤シンイチ君。
え〜君にちょっとマジックを。
これをもう思うように切りなさい。
自分の好きなところで止めなさい。
自分の好きなところで。
本当にそれは加藤君の好きなところでいいんだぜ。
ここでいいのかい?いいですね。
本当にいいのかい?現状見てみましょうか。
はいあっいいいい感じじゃないですか。
加藤君が止めたのはこことここで止めたって事だよ。
そうですねこことここですね。
そうだろう?違うのか。
そうです。
そうだろそうだろ。
加藤君が止めるのが遅かったらもうちょっと遅かったらこっちに来てた。
今たまたまここと…。
その境目。
よいしょこうだな加藤君。
うわっ来た。
ああ来た。
(拍手)すごい。
ジロガスです。
メイガスです。
2018/03/24(土) 22:00〜23:00
NHKEテレ1大阪
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「佐藤二朗×メイガス」[字]

いま、世間から熱い注目を浴びている個性派俳優・佐藤二朗と、世界のマジック界にも影響を与えるマジシャン・メイガスが初対面トーク。2人が出した結論とは…

詳細情報
番組内容
どこまで演技で、どこからが“地”なのか、メイガスに尋ねられた佐藤は、自らの演技哲学について語る。長い下積み時代を経て、一度は俳優を断念したこともある佐藤。引っ張りだこになった今だからこそ思うことがあるという。さらに佐藤が大事にしているという「かも」の正体とは?一方、プレイヤーとしてだけではなく、他のマジシャンたちの技術向上でも実績のあるメイガス。マジックの美学を語り、最後には華麗な技を披露する。
出演者
【出演】俳優…佐藤二朗,マジシャン…メイガス,【語り】吉田羊,六角精児

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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