「糖質の不足分は体脂肪が補う」そんな都合のいい仕組みなのだろうか??
エネルギー不足は筋肉の減少や脳の働きの低下にも繋がるのです!
『糖質不足』、体は何をエネルギーに変えているのか⁉
糖質が足りないと、体を構成する筋肉などのタンパク質も糖に姿を変えてエネルギーとして活用されます。この仕組みは糖新生といい、食事と食事の間隔が長時間空く就寝中などにも、日常的に起きています。
命を守る重要な脳のエネルギー源は糖質(ブドウ糖)です。その脳を守るために人体が持つサポートシステムが糖新生なのです。糖の不足には脂肪も使われますが、タンパク質も使われることを忘れてはいけません。
筋肉、皮膚、ホルモン、各種の酵素、血液などを構成するタンパク質が、糖質不足という環境下でエネルギー源になってしまうのです。
都合の良い点だけを見てはいけない!!
糖質制限ダイエットでは、脂肪が原料となって合成される「ケトン体エネルギー」が脳のエネルギー源になるから問題ない、体脂肪が脂肪酸エネルギーになるのでエネルギー不足にならいないというが、それは人間の体にとって良いことなのだろうか?
タンパク質が不足したら血管は老化しないのか、病気にならないのか、、。
さらに重要なのが、ケトン体は肝臓のエネルギーにならないことである。肝臓は解毒、代謝など多くの働きをもつ重要な臓器である。肝臓にエネルギーが供給されないことを考えると恐ろしい。
糖質制限を長期間続けた場合の研究結果もまだないのが現状です。それでも試したい人は、短期間のゆるい糖質制限がおすすめです。
食物繊維に着目しよう!!
糖質の摂り過ぎが気になる場合、糖質の摂取量を減らすだけでなく、糖の吸収を抑える方法も有効です。
そこで役立つのが食物繊維です。野菜、果物、穀物、豆、いも類、海藻、きのこ類に多く含まれています。食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があります。
不溶性は腸を刺激して蠕動運動を起こすので、便秘の改善などに役立ちます。
水溶性は海藻、果物などに含まれ、ヌルヌル成分に多いと言われます。糖や脂質を包み込み、吸収されずに排出させるため、血中脂質や血糖値の上昇を抑えてくれます。
最近注目の食物繊維『大麦』!!
大麦に含まれるβ-グルカンは一度食べるとその次の食事の血糖値の上昇も抑える、いわゆる「セカンドミール効果」があり、朝食に取り入れると生活習慣病予防に役立ちます。
急激な糖質制限によるダイエットは、身体に負担をかけます
大切なのは、食事と運動のバランスです。
糖質制限が身体に及ぼす影響を理解した上で、身体に負担をかけない程度の制限にしましょう。痩せても健康でなければ元も子もありません。バランスが取れた生活習慣を送れば自然と理想の「健康」「美容」を手に入れることができます。
“糖質制限をしてどうなりたいのか”しっかり考えてくださいね。